Story
ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生・真一(武井証)は、春日という小国の廉姫(新垣結衣)と、姫を命がけで守ってきた侍・又兵衛(草なぎ剛)と出会う。真一の面倒を見ることになった又兵衛は、最初は嫌がっていたものの、素直な心を持つ真一に徐々に気を許し、奇妙な絆を育んでいく。そんなある日、北関東の大名・大倉井高虎(大沢たかお)が美人の誉れ高い廉姫に婚儀を申し込む。国のことを思い、縁談を了承する廉姫と又兵衛。しかし幼なじみの二人は、この時代には決して叶わぬ身分違いの恋を、互いの胸深くにしまい込んでいるのだった…。(goo映画より)
2009年/日本/山崎貴監督作品
評価 ★★★★☆
この作品の監督・脚本・VFXを手掛けたのは『ALWAYS 3丁目の夕日』の山崎貴!
昨年の3月に松本で開かれた『商店街映画祭』に山崎貴監督が特別審査員として来場されていたのですが、その時に『ALWAYS 続・3丁目の夕日』の次回作は時代劇になるとおっしゃっていました。それが、この『BALLAD 名もなき恋のうた』と知ってビックリ!というのは、この作品は、アニメ映画の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が原案になっているからです。アニメといっても、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・大賞をはじめ、数々の賞を受賞した、かなりクオリティの高い作品なので、それを実写化してみたいという山崎監督の発想も頷けますね。
ただ、この映画では、戦国時代にタイムスリップするのは、しんちゃんこと野原しんのすけではなく、川上真一という小学生の男の子に設定を変更しており、あくまでも又兵衛と廉姫の恋物語を中心に描かれた作品となっています。タイムスリップものとして期待して観に行かれた方は、ガッカリするのではないかしら。。タイムスリップの描き方はちょっと弱いので、時代劇と恋愛映画を期待して観に行った方が楽しめるかもしれませんね。
アニメをもとに作られたといっても、かなり時代考証などもしっかりとしているので、当時の人々の暮らしなど違和感のないものとなっています。特に目を見張るのが、又兵衛率いる小国・春日と、高虎率いる北関東の大国との合戦のシーン!このシーンがいちばんの見どころと言ってもいいくらい、リアルな合戦シーンに仕上がっていましたね。当時の戦は、いくら敵を倒しても次から次へと敵がやってきて、逃げ場のないのがすごく伝わってくる。このシーンは、戦国時代の戦を見事再現した名場面になっていると思います。
キャスティングも良かったです。なんといっても主役の又兵衛を演じた草なぎ剛が上手い!戦では「鬼の井尻」という異名を持つほど強いのに、女にはめっぽう弱いという二面性のある役どころを、しっかりとした演技力で魅せてくれました。本当に草なぎ君は演技が上手くなりましたよね。テレビドラマの『成田離婚』の頃から観てますが、あの頃とはくらべものにはならないくらい上手い役者さんになりました。
ガッキーこと新垣結衣ちゃんも、凛としていて廉姫の役どころにはぴったりなのですが、姫としての喋り方には違和感があったような・・。。やはり、もうちょっと滑舌が良くならないと、時代劇なのに現代劇を観ているような印象を覚えてしまうので、せっかく存在感のある女優さんだけに、なんだかもったいない感じがしました。
日本映画にありがちな長回しの場面が多いなど、ちょっとダレてくるところもありましたが、全体的にはよくまとまっていると思います。とにかく、山崎監督のこの映画に対する愛情が伝わってくる作品。観終わった後はなぜか優しい気持ちになれる、不思議な映画でもありました。
映画『BALLAD 名もなき恋のうた』公式サイト
(「BALLAD 名もなき恋のうた」2009年9月 岡谷スカラ座にて鑑賞)
ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生・真一(武井証)は、春日という小国の廉姫(新垣結衣)と、姫を命がけで守ってきた侍・又兵衛(草なぎ剛)と出会う。真一の面倒を見ることになった又兵衛は、最初は嫌がっていたものの、素直な心を持つ真一に徐々に気を許し、奇妙な絆を育んでいく。そんなある日、北関東の大名・大倉井高虎(大沢たかお)が美人の誉れ高い廉姫に婚儀を申し込む。国のことを思い、縁談を了承する廉姫と又兵衛。しかし幼なじみの二人は、この時代には決して叶わぬ身分違いの恋を、互いの胸深くにしまい込んでいるのだった…。(goo映画より)
2009年/日本/山崎貴監督作品
評価 ★★★★☆
この作品の監督・脚本・VFXを手掛けたのは『ALWAYS 3丁目の夕日』の山崎貴!
昨年の3月に松本で開かれた『商店街映画祭』に山崎貴監督が特別審査員として来場されていたのですが、その時に『ALWAYS 続・3丁目の夕日』の次回作は時代劇になるとおっしゃっていました。それが、この『BALLAD 名もなき恋のうた』と知ってビックリ!というのは、この作品は、アニメ映画の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が原案になっているからです。アニメといっても、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・大賞をはじめ、数々の賞を受賞した、かなりクオリティの高い作品なので、それを実写化してみたいという山崎監督の発想も頷けますね。
ただ、この映画では、戦国時代にタイムスリップするのは、しんちゃんこと野原しんのすけではなく、川上真一という小学生の男の子に設定を変更しており、あくまでも又兵衛と廉姫の恋物語を中心に描かれた作品となっています。タイムスリップものとして期待して観に行かれた方は、ガッカリするのではないかしら。。タイムスリップの描き方はちょっと弱いので、時代劇と恋愛映画を期待して観に行った方が楽しめるかもしれませんね。
アニメをもとに作られたといっても、かなり時代考証などもしっかりとしているので、当時の人々の暮らしなど違和感のないものとなっています。特に目を見張るのが、又兵衛率いる小国・春日と、高虎率いる北関東の大国との合戦のシーン!このシーンがいちばんの見どころと言ってもいいくらい、リアルな合戦シーンに仕上がっていましたね。当時の戦は、いくら敵を倒しても次から次へと敵がやってきて、逃げ場のないのがすごく伝わってくる。このシーンは、戦国時代の戦を見事再現した名場面になっていると思います。
キャスティングも良かったです。なんといっても主役の又兵衛を演じた草なぎ剛が上手い!戦では「鬼の井尻」という異名を持つほど強いのに、女にはめっぽう弱いという二面性のある役どころを、しっかりとした演技力で魅せてくれました。本当に草なぎ君は演技が上手くなりましたよね。テレビドラマの『成田離婚』の頃から観てますが、あの頃とはくらべものにはならないくらい上手い役者さんになりました。
ガッキーこと新垣結衣ちゃんも、凛としていて廉姫の役どころにはぴったりなのですが、姫としての喋り方には違和感があったような・・。。やはり、もうちょっと滑舌が良くならないと、時代劇なのに現代劇を観ているような印象を覚えてしまうので、せっかく存在感のある女優さんだけに、なんだかもったいない感じがしました。
日本映画にありがちな長回しの場面が多いなど、ちょっとダレてくるところもありましたが、全体的にはよくまとまっていると思います。とにかく、山崎監督のこの映画に対する愛情が伝わってくる作品。観終わった後はなぜか優しい気持ちになれる、不思議な映画でもありました。
映画『BALLAD 名もなき恋のうた』公式サイト
(「BALLAD 名もなき恋のうた」2009年9月 岡谷スカラ座にて鑑賞)
本作品を観賞して、ぜひオリジナル版を観賞
したくなりました。と思ったらどこも
レンタル中…みんな考えることは一緒ですね~
許されない愛…戦国時代と現代社会との違い。
身分を超えた悲恋に感動でした。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
コメントありがとうございました。
私もオリジナル版のアニメは未見なので、機会があったら
是非観てみたいと思っています。