この世には山田道場と名の付くものが二つある。
一つはご存知うちの道場。
もう一つは長野県某所にあるリンゴの木だ
門下生である矢車家、阿保家、久慈家の三家族が共同で購入し山田りんご道場と名付けて育てている。
今年も収穫期を迎え250個ものリンゴを実らせたそうでお裾分けを頂いた。
うちの道場生のようにリンゴもうまくなろうと毎年必死に実を付けるのである。
その中に一際、眩い輝きを放っていたリンゴがあった
聞くと少年部きっての技師、颯太朗が一番最初に取ったリンゴを他のリンゴには一目もくれず何時間もひたすら磨いたという。
技を磨くのが上手い者はリンゴを磨くのもこれまた上手いようだ。
もったいない気もしたが皮ごとかじりついて頂いた。
うまかった!
やがて颯太朗は世界一の足技を磨くんだろうな。とも思った。
世界一のリンゴの味がした。
ごちそうさまでした。