こないだ4コマ雑誌を見ていたら、蛔虫のネタがあった。
それで、ふと思い出した事。
私の父は明治40年(1907年)生まれなので、大正時代に小学生生活をおくった。
ある夏、微熱と身体のだるさが続いて、夏休み台無し。
だらだら寝込んでいたが、トイレに。
昔の事なので、当然ボットン式。
ンコして、紙で拭こうと思ったら、何かがズルっと当たる。
ンコの残りか、と思ったが、股から覗き込んでみると
なんか白っぽい物が下がってる。
腸が出たっ!
慌てて母親を呼んだ。
面識はないが、私の祖母である。
祖母は9人の子を産んだので、さすがに貫禄。
何をしたかというと、新聞紙を持ってきて、細長く折りたたみ、
下がり物を挟んで巻き取る。
これが巻いても巻いても終わらない。
そのうち、腸の辺りに鋭い痛みが...
「痛いっ」と言うと、祖母が巻いてた物を、びっと引っ張った。
下がり物はブチッとちぎれ、残った処は、ずるずると尻の穴から引っ込んでいった。
らしい...
その後、巻き取った物体と父を連れて、祖母は医者に。
医者:サナダ虫ですな。いやぁ、これだけの長さは珍しい。標本に下さい。
長さが5m超えだったらしい...
父は、処方された虫下しで、微熱とだるさは解消。
という、昔の話。