乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「テント泊の魅力!!」

2007-03-28 15:40:28 | 乗鞍アドレナリン日記
「最近、テントでないと安眠できない・・・・」
わたくしPJの悩みである。

現在の部屋には、きちんとしたベッド&暖房&テレビと快適グッズが完備されている。去年までの2人で1部屋生活に比べると、随分と待遇を良くして頂いたものだ。本当に感謝である。

しかし、なぜか安眠できない。
正しく言うと寝付きはとてつもなく良い!
ODSSスタッフの間では太鼓判をいただくほどだ。
のび太クンをもしのぐほどとの呼び声も高い。

「峰は子供のように遊ぶだけ遊び、はしゃぐだけはしゃいで一番に眠る」
そう皆からレッテルを貼られている僕だが、夜中に目覚める事が多い。
翌朝の寝起きは完璧!!
だが、イマイチ疲れが取れていない。
どうやら眠りが浅いらしい。
夢も良く見るし、仲間曰く寝言も半端じゃないそうだ。
(*3年間寝食を共にしたモッサン談)
しかし、テント泊の時の僕は違う。

そうそう、タイトルは「テント泊の魅力」だった。
かなりの脱線ぶりに、原稿用紙一枚分も費やしてしまった。
今からでも遅くない!本題に戻ろう。

僕がテントを張る際に一番気をつけること。
それは、出来るだけ周囲に人間臭を感じない場所を選ぶ事。
人がウジャウジャしたキャンプ場なんてもっての他だ。
トイレも水道もなくて良い。
むしろない方がありがたいと言っても過言ではない・・・・

*その代わりマナーはきちんと守り、僕がその場所を立ち去る際には「来た時よりも美しく」の精神でゴミを持ち帰るのはもちろんの事、焚き火の後も丁寧に埋め、自分が居た形跡を消し去る努力をする。
これが出来ない人間はキャンプはおろか、自然界に立ち入る事すら問題がある!!

そんな最適な場所を見つけた時、何故だか胸が高鳴る。
さらに近くに魚影の濃い、美しい淵や落ち込みがあったなら、垂涎ものだ。
何日間でも滞在したくなる。
今日はあの淵を潜って見ようか?明日はルアーで攻めてみようか?
(たいがい1人の為、自身の中での会話だが・・・・)
とにかくやる事が次から次へと膨らんでくる。
以前、渓流で丸半日、1人ポツンと手作りのスプーンを削っていた事もある・・・

まあ、はやる気持ちを抑えながらテントの設営や薪拾い、食事の下準備に入る。
ある程度の用意が整ったら、いざ遊びに出発だ!!

何をやっても良い!何にもやらなくても良い!!
まさに自由そのもの。

今回はクタクタに川で遊び疲れたとしよう。
夕暮れ時、晩飯の事を考えながらトボトボ歩く。
その先にはテントが一つ。
腰を落ち着かせ、薪に火を付ける。
冷えた体を温めつつ晩飯に取り掛かる。
辺りは夜の帳が下り、焚き火の炎が心強い。

たいがい僕は晩飯が出来上がるまでの間に、テントの中のセッティングを行う。
そう!小さな小さなソロテントの中に自分好みの空間を作り上げるのだ!!
銀マットを敷き詰め、シュラフを袋から出し、読みかけの本を準備し、ヘッドランプを装着。
いつもは部屋をあまり片付けない僕も、このときばかりはウキウキ、そしてテキパキと動く。
寝ている間に不都合が起こらないように、万全を期すのだ。
身内ごとだが、僕の兄貴はこの作業を異常なほど凝る。
見ている方も嬉しくなるほどだ・・・・

さあ、食事も済ませ、BEERの酔いも心地よく、テントに入り込む。
初めジッパーを閉めずに、チロチロ燃える焚き火を観察。
次にジッパーを半分閉じ、頭だけ出して空を仰ぐ。
最後に、トイレも済ませ完全に閉じる。

その瞬間。
外界と隔絶された、実に快適なテントライフが始まる。
シュラフに横たわり、本を読む。
呑み足りないので酒をあおる。
明日やる事を1人ニヤニヤ考える。
今後の自分の人生について深く考える!!のはなるべくよそう。
たまに深みにはまる事がある(笑)。
またしてもやる事は自由。すべて自分で決める。
とくにソロキャンプでの夜は長い・・・・
悪状況の時なら尚更の事。
恐ろしくもある。

しかし、都会生活には無いゆっくりとした時間が流れる。
耳鳴りがするほど静かな夜が待っている。

そんな幸せな時間を僕は知っている。
そこではいつもと違って、朝まで安眠でき、どんな所で飲む酒の味をも上回るのだ。

「さあ皆さん!新緑のキャンプに出かけましょう!!」

たまには1人になりたければ、ソロテント。
仲間と語り合いたければ大型のテント。
恋人との仲を修復するなら、もちろんソロテント(密着型・・・)。
*兄貴頑張れ(笑)!!

テントでの夜は自由・・・・
「ナイロン製の豪邸へようこそ!」










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