乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

力のみなもと

2011-03-02 18:34:33 | わんたろう工房

ひるがのから乗鞍に帰って来ました、たつ兄です。

今日は僕の愛する山の行動食をご紹介しましょう。

大福です。

いつもスーパーで10%引き等のシールの貼ってあるやつを狙います。

 

ここでいきなり話が飛びます!

以前の職場で(といっても直前の職場ではなく10社くらい前の職場)潜水士をやっていた頃、僕が乗っている船の船長さんは元陸上自衛隊の方で、レンジャー課程を修了された方でした。

その方に聞いた話。

自衛隊ではレンジャーというのは教育課程のひとつであって、レンジャー部隊というのがあるわけではないそうです。

各部隊から選抜された者だけが受けられる特殊訓練で、それはそれは過酷な内容で脱落者も多数出るとか。

ある日突然、真夜中にいきなり叩き起こされて、作戦行動に投入されるそうです。着の身着のままヘリコプターでどこだかわからない樹海の中に独り降ろされ、地図とコンパスを頼りに敵陣地を見つけ出し、殲滅するという作戦。

ひとたび作戦行動が始まると一週間くらい満足な食事が出来なくなるそうで、たまにヘビを捕まえて食べたり等のサバイバル生活。

※聞いた話が僕の中でものすごく膨らんでいるので、若干違っていてもご愛嬌でお許し下さい。

そのため、隊員達はベッドの枕元に常に大福をたくさん用意しておくそうです。そして招集がかかると同時に、飛び起きてブーツを履きながら大福を口の中に詰め込めるだけ詰め込むそうです。

作戦行動が始まってしまったら、以後何日間も何も食べれなくなることがわかっているレンジャー隊員達。出来るだけ効率よく腹持ちのするものを短時間で摂らなければならない極限状況下で戦う男達が選んだベストチョイスこそが大福なのです。

元レンジャーの船長さんの話で僕の中に一番印象に残ったのが、過酷な訓練内容ではなく、隊員達が枕元に大福を置いているという事実でした。それ以来、僕の中では大福こそが力の源と潜在意識にインプットされています。山行中シャリバテしそうになったとき、僕はおもむろにザックからふわふわの大福を取り出してほお張るのです。ここぞという踏ん張り時の頼りになる相棒。それが大福。

たまに、凍ってしまったのかカチンコチンの大福のときもありますが。

 

 

先日の乗鞍岳剣ヶ峰登頂中にも大福をほお張る。雪を見ながら食べる大福・・・雪見大福だぁ!

 

さて大福にも時間が経つと硬くなってしまう大福と、いつまでもふんわりやわらかい大福があり、この違いは何なのだろうというのがここ数年の僕の研究課題だったのですが、Wikipediaを見たら答えは書いてありました。

どうも餅に砂糖が混ぜてあるものは硬くなりにくいらしいですね。

また、そのWikipediaによると・・・

⇒大福餅は、腹持ちがよいことから腹太餅(はらぶともち)、大腹餅(だいふくもち)と呼ばれていたものが、吉字を使った大福餅に変化したという。

つまり大福という名前の由来からして、腹持ちが良いことから来てるんですね。

いやあ、大福って日本が世界に誇る文化であり、魔法の食べ物だと思いますよ。

昨年12月にネパールを旅して来たのですが、もちろん大福持参で行きました。同行してくれたシェルパの方に大福を上げたら喜んでましたね。こうして僕はもっと大福文化を世界に広めたいなぁと思っています。

もしスポンサーご希望の大福屋さんがおりましたら、ご連絡はわんたろう工房 まで

最後に「しあわせだいふく」です。

 

さて次回は羊かんにしようか、はたまたたい焼きがいいか・・・。

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
LOVE (マッハ)
2011-03-02 18:52:02
大福(´∀`)
枕元にあったら、落ち着いて寝られない!(>_<)
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Unknown (わんたろう工房byたつ兄)
2011-03-05 22:03:44
おお、マッハはさすがに食べ物の話に反応してくれますね。
枕元に大福置いて美味しい夢を!
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