乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「渓流の宝石たち・・・・」

2008-03-05 11:47:11 | 乗鞍アドレナリン日記
いまだ雪を残す深山に分け入り、清流を讃える小渓を目指す。
眼下には先シーズンより、深雪に埋もれた美渓が現れる。
仲間同士、競うように履きなれたスノーシューで先を急ぐ。
全員の背中からは逸る気持ちが感じ取れる。
皆、この時が来るのを今か、今かと待ち望んでいたのだ。
そう!渓流の宝石を手にする瞬間を!!

無論、場所は明かせないが、僕等の仲間が良く知る秘密のポイント。
緩やかに蛇行を繰り返す自然の流れの中に、一際魚影の濃い場所がある。
約3メートルの落ち込みが作り上げる水深2メートルほどの大淵。
ここに岩魚がいないはずが無い・・・・
僕はこんな素敵な場所を見ると、思わず体の奥底から得体の知れない興奮物質が
ジンワリと溢れ出して来る。
見ているだけで心は踊り、魚影を見つけては小躍りし、竿を準備している時なんて、まさに武者震いものなのである。
この上ない瞬間。

あえて言うなら、頂上のパウダーフィールドでスキーシールを外し、自分の滑りを思い描いている瞬間。
いや、重いラフトボートを皆で担ぎ、まだ見ぬ激流ポイントでルートファインディングしている瞬間。
いやいや、洞窟探検中に人跡未踏の穴を発見し、仲間に内緒で突き進もうか、いなか思案している瞬間。

とまあこんな感じ。
どれも例え様の無いアドレナリン放出が待っていてくれる。
フィールド&アクティビティーは違えど、とにかく最高の瞬間なのだ!!

さてと、釣りの話だ・・・・

各自思い思いの持ち場に移り、これまた思い思いの仕掛けで岩魚と対峙する。
あるものはルアー、あるものは餌、あのものはテンカラ。
一言で渓流釣りと言っても種類は豊富。

ここからが本番。
各自ここぞ!と思うポイントに餌を打つ!!
この時自分自身が岩魚の気持ちにならなければ釣果には繋がらない。
流芯・岩陰・木の根元・雪屁の下・滝の落ち込み・白泡。
渓流釣りをしない人からすると、何の変哲も無いただの流れだが、釣り師たちの
目はその微妙な変化を読み取る。
それが出来なければ、今回のような「至福の写真」のようにはいかない。

流れを知り、岩魚の心を知り、自然を知ること。
これこそが渓流釣りの極意でもあり、醍醐味でもあるのだ!!

また今回も個人的な趣味の話題となってしまって申し訳ないが、ついつい皆さんに自慢したくて自慢したくて・・・・
こんな性格の悪い僕です。

皆さんも是非!お近くの渓流に足を運んでみてください!!
釣果以上に、清らかな流れが日常の垢をきれいさっぱり洗い流してくれます。
今まさに!渓流シーズンは始まったばかり・・・・




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4 コメント

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仕事しろ (匿名です)
2008-03-06 21:53:41
御同慶の至りです。
場所のヒントは?

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ヒントは乗鞍にあり?! (PJMINE)
2008-03-08 12:17:58
コメントありがとうございます!!
端的な文章の内容から、僕等自然児軍団と同じ匂いがプンプンしてくるのは気のせいでしょうか?
貴殿も相当な自然好きでは?
ちなみに具体的なポイントは、仲間の間で秘密となっておりますが、乗鞍内であることは間違いありません。
今も尚、天然岩魚たちが貴殿をお待ちしております・・・・

それではまたのコメントをお待ちしております!!
乗鞍にも是非!是非!!お越し下さい。
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羨ましいぞ!! (メタボリックパ~ン!!)
2008-03-13 12:47:04
おいっ!!

父さんから「邦良の岩魚爆釣写真、ブログに載ってたぞ」と聞いて、見てみたら・・・。なんと・・・自分だけいい思いしやがって!!ブァ~イヤイヤイ!!

こっちは犀川千曲川解禁日にマーちゃんたちと上田市の某支流に行った。結果はビエ~ン・・・。ノーバイトノーフィッシュやってもうた。魚影も確認できず。

ま、帰ってきたときは、釣りでも行こう。
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釣りキャンプ行こう!! (PJMINE)
2008-03-19 19:08:39
羨ましいでしょ!!
この日はなかなか手から、渓流魚特有の匂いが取れなかったな~
嬉しい限りだよ!
まあまあ、さいたま帰ったら父ちゃん誘っていこうよ。
いずれにしても、その時も最初の一匹をGETするのは僕だけどね・・・・
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