乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

地吹雪の日には・・・

2013-01-28 14:43:15 | 《超不定期連載》Rockyツレヅレ記

またまたRockyです。すみません。

本日の乗鞍は山はどうやら荒天です。NKB前は風が荒れ狂っています。森に入ったらそうでもないと先ほどレンタルでいらしたお客様がおっしゃってました。峰ちゃんは平湯でバックカントリー。たぶん夕方でしょう・・・

先日の小説に続き、今度は映画。山に限らずアウトドア関係に広げちゃいましょう。映像の場合、古典だと装備や服装の古さとかに目が行ってしまいストーリーに没頭しにくいせいかイマイチぴんと来るものがないので、今回割と最近のものをチョイスしました。

 

★「127時間」

ダニーボイル監督による実話の映画化。「スラムドッグ$ミリオネア」は中々衝撃的でしたが、ロンドンオリンピックの開会式も監督したとかで、脂がのりきってます。

ストーリーは単純。アウトドア好きな青年が運悪く腕を岩に挟まれて動けなくなる。さあどうするか、というお話。・・・なのになぜこんなに面白い!?伏線の張り方とか絶妙。

どうやら、やめとけ、とみんなから言われたのを押し切って撮ったらしいですが、監督(と脚本)の実力があれば、やっぱり面白いものはできるんですね。

 

★「サンクタム」

怪物の出てこないケイビング映画。というか厳密にはケイブダイブのお話です。これは映画館で見ましたが、3D上映。「アバター」のキャメロンが製作総指揮(だったかな)なので、3Dの質もわりとgood。狭い所とかの感じが2Dよりも出ていたように思います。洞窟探険を舞台とした父と子の物語でありました。ラストが感動的。

「リング」の鈴木光司が書いた「海に沈む森(「仄暗い水の底から」所収)」でもそうでしたが、やっぱり閉じ込められ&脱出路探しに奥へ・・・ケイビングだとこのパターンしかないのかな。

 

★「ロスト・アット・シー」

シーカヤックでオーストラリアからニュージーランドまでタスマン海(知る人ぞ知る荒れた海ら)を渡る最中に行方不明になった冒険家のお話。SOSの無線と、傍受した沿岸警備隊(?)とのやりとりまで挿入。「水が入ってくる!」と危機的状況の中叫ぶ彼と、良く聞き取れなかった担当者。あと数十キロで到達、というところで起きた悲劇でした。

Patagoniaのバンフマウンテンフィルムフェスティバルで上映されたものの見逃してましたが、先日wowowでやっていたのでやっと見れました。

 

★「ジェレミー・ジョーンズ ディーパー」&「カメラマンズテイル」

「ジェレミー・ジョーンズ ディーパー」ではフリーライドスキー&スノーボードの世界が満喫できます。よく45度は直角に見える、とか言いますが、比じゃないです。70度以上ある。雪が付いているのが不思議な斜面を滑り(落ち?)まくります。ジェレミー・ジョーンズはアメリカ人ですが、アラスカやら、アルプスやら南極(!)やら、世界中を滑りまくって飛びまくります。まさにディープ!な映像満載です。

「カメラマンズテイル」は、そのライダーを撮影するカメラマンの視点で描いた作品。「ディーパー」にも出ていた有名なライダーの一人が雪崩に巻き込まれるシーンが強烈。すげぇな~と思っていた彼が雪崩の中に消える。しかもめちゃくちゃ大規模。結局約2キロ流されたとかで、病院に担ぎこまれた時にはあちこち骨折してて、されに目も飛び出してた(その写真も公開!)。あまり深く埋まらずに済んだよ、5m(6mだったかな?)位だったよラッキーだったねははは、・・・って、十分深いし!てゆーか、助かったのは奇跡、と思える衝撃映像でした。

 

★「岳」

日本中の山小屋やツアーカンパニーに置いてあるコミック。撮影が決まった時には、なぜ三歩が小栗旬?クミちゃんがなぜ長澤まさみ(ちゃん)?またしても骨太の物語が軽薄な恋愛映画になるのか・・・とか思ってました(長澤まさみちゃんはそもそも全然良いのだけれど)。

ただ、見てみたら結構いけてましたね。小栗旬て俳優もああ見えて器用な人ですね。漫画の三歩とは真逆、と思いましたが、あの雰囲気も、あれはあれでアリなのかと。

おそらくファンの多い牧さんの渡部篤郎も、ちょっとイメージと違いましたが、ギリギリOK、かな。

というのが自分の感想でしたが、皆さまはどう思われたでしょうか?

 

おまけ★「剣岳 点の記」

北アルプスにいる以上、これにも触れざるを得ないでしょう。

新田次郎の原作は秀逸。ホンモノにこだわった美しい映像は迫力の一言です(雪崩は微妙ですが)。浅野忠信や宮崎あおいなどの「スター」もおり、脇役のキャスティングもgoodです。そして俳優さんたちの演技も良いです。なのに物語が流れて行かない感じ・・・人物の掘り下げもどうなのか・・・というわけで自分の抱いた感想としては、「127時間」とは真逆な感じです。なぜもうちょっと面白くならない!?

賞は色々取ったみたいですけどね。

 

ツレヅレなるままに、Rockyでした。


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1 コメント

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文化人… (マッハ)
2013-01-31 14:47:03
いろんな本や映画を観てるんですねぇ
私も遅々とついて行きます=3
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