女の道は、一本道。 さだめに背き、引き返すのは、女の恥。
最近、時間ができたので昨年のNHK大河ドラマ 『 篤姫 』 (DVD完全版) を観ています。
篤姫(幼名:一【かつ】、のち篤子、さらに敬子)。開府以来、二百六十余年続いた徳川幕府。
その最期の時に、薩摩島津家から徳川宗家に嫁ぎ、夫君たる徳川家定亡き後も大御台として大奥を、その終焉まで采配を振るったといわれる人物。
私は、もともと中国史、それも唐宋期を主に学んでいたので正直日本史にはあまり関心がない。
それでも時代小説やドラマ、能楽などは好きなので、まったくの日本史音痴ではない。それに、茶道を少し嗜んでいたことから、宗観との号をもっていた一大茶人でもあった幕末の大老・井伊直弼に関しては知識もある。
そうであっても、幕末の「志士」というものや新撰組、明治維新といったものが心情的に嫌いなもので、努めて幕末に近いものは避けていた。
大体、幕末モノといえば、井伊大老が悪辣だの、薩長の志士や武士がどれだけ高邁な目標を抱いていた若者たちだったかなど、胡散臭すぎて鼻についたのである。酷いものになれば、若手アイドルの目も当てられない演技のドラマもあった。
さて、この大河ドラマ 『 篤姫』 は、“ はっきりした史実 ”、という観点からすれば 「 妙なところもあったが、出演者らの名演で実に見ごたえのあるドラマに仕上がっていた 」 と 賛辞を惜しみません。
主演の宮あおい女史、若手というのに見事に天璋院を演じ切っていました。
徳川家定役の堺雅人氏は、やりすぎて気狂いぶりが胡散臭かったけれど篤姫との結婚後の演技は、まず及第点かと。
堀北真希女史も、和宮役を好演。
原田泰三氏も、大久保利通役を腹黒く怪演。
高畑淳子女史も、家定の生母・本寿院役を快演。
その他、長塚京三氏、北大路欣也氏、高橋英樹氏、中村梅雀氏、樋口可南子女史、松坂慶子女史、稲森いずみ女史らも名演。
出番こそ少なかったけれど、篤姫の老女・菊本役の佐々木すみ江女史、薩摩の財政再建の立役者・調所広郷役の平幹二朗氏らの名演もドラマ序盤の牽引の役割を充分に果たしていた。
その他の演者の方々も、「あ、イッタァ~!」と痛々しい所もあったけれど、ドラマ全体として近年にない出来上がりだったかと。
合衆国に、ゴールデンラズベリー賞という、「アカデミー賞の揶揄版」のようなアワードがあります。はずした映画や演者に、あるいは出来は良くても、エスプリをかまして贈られる賞ですが、それにノミネートされるんじゃん?と思わせてくれた、一昨年の大河ドラマ「風林火山」やガクト氏の上杉謙信を観ていただけに、昨年の「篤姫」の高視聴率、推して知るべしでした。
最近、時間ができたので昨年のNHK大河ドラマ 『 篤姫 』 (DVD完全版) を観ています。
篤姫(幼名:一【かつ】、のち篤子、さらに敬子)。開府以来、二百六十余年続いた徳川幕府。
その最期の時に、薩摩島津家から徳川宗家に嫁ぎ、夫君たる徳川家定亡き後も大御台として大奥を、その終焉まで采配を振るったといわれる人物。
私は、もともと中国史、それも唐宋期を主に学んでいたので正直日本史にはあまり関心がない。
それでも時代小説やドラマ、能楽などは好きなので、まったくの日本史音痴ではない。それに、茶道を少し嗜んでいたことから、宗観との号をもっていた一大茶人でもあった幕末の大老・井伊直弼に関しては知識もある。
そうであっても、幕末の「志士」というものや新撰組、明治維新といったものが心情的に嫌いなもので、努めて幕末に近いものは避けていた。
大体、幕末モノといえば、井伊大老が悪辣だの、薩長の志士や武士がどれだけ高邁な目標を抱いていた若者たちだったかなど、胡散臭すぎて鼻についたのである。酷いものになれば、若手アイドルの目も当てられない演技のドラマもあった。
さて、この大河ドラマ 『 篤姫』 は、“ はっきりした史実 ”、という観点からすれば 「 妙なところもあったが、出演者らの名演で実に見ごたえのあるドラマに仕上がっていた 」 と 賛辞を惜しみません。
主演の宮あおい女史、若手というのに見事に天璋院を演じ切っていました。
徳川家定役の堺雅人氏は、やりすぎて気狂いぶりが胡散臭かったけれど篤姫との結婚後の演技は、まず及第点かと。
堀北真希女史も、和宮役を好演。
原田泰三氏も、大久保利通役を腹黒く怪演。
高畑淳子女史も、家定の生母・本寿院役を快演。
その他、長塚京三氏、北大路欣也氏、高橋英樹氏、中村梅雀氏、樋口可南子女史、松坂慶子女史、稲森いずみ女史らも名演。
出番こそ少なかったけれど、篤姫の老女・菊本役の佐々木すみ江女史、薩摩の財政再建の立役者・調所広郷役の平幹二朗氏らの名演もドラマ序盤の牽引の役割を充分に果たしていた。
その他の演者の方々も、「あ、イッタァ~!」と痛々しい所もあったけれど、ドラマ全体として近年にない出来上がりだったかと。
合衆国に、ゴールデンラズベリー賞という、「アカデミー賞の揶揄版」のようなアワードがあります。はずした映画や演者に、あるいは出来は良くても、エスプリをかまして贈られる賞ですが、それにノミネートされるんじゃん?と思わせてくれた、一昨年の大河ドラマ「風林火山」やガクト氏の上杉謙信を観ていただけに、昨年の「篤姫」の高視聴率、推して知るべしでした。