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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-60 『朝食』なんちゃらダイエット

2006-11-12 14:34:16 | et cetera
  
『朝食抜き』、最近ではこれが体に負担をかけないダイエットの一つとして、定説になりかけているようである。
朝食を抜く!・・・一昔前なら、なんと自堕落な食習慣かと弾劾されかねなかったのに、変われば変わるものです。

手元に一冊の本があります。ナターシャ・スタルヒン女史が書かれた『生ジュース・ダイエット健康法』というダイエット手引書です。
いつだったか、勤務する店舗があと十分で閉店するというとき、
「メリーさん、あと500円で今日の売上目標達成ですよ」
と、レジの担当が言うものですから、私もつい、
「では、これ、いただきます」
と購入した本なのです。
私も、既にして26歳、そろそろ体の線が気になるお年頃。歳月に、多少なりとも抗いたくなったのでしょう。

最近の雑誌をパラパラと繰っていると、よく、デトックスやらなんちゃらとダイエット、美容のテーマで特集を組んでいるものが多いようです。これも時代の趨勢でしょうか。女性向けのビジネス雑誌が出版される一方で、「美容」をテーマとするものが、平行して出版されるのですから。いささか奇妙な現象と言わざるをえません。
スタルヒン女史の著書によると、「朝食抜き」ではなく、「朝食フルーツ化」を提唱しておりました。
朝食を十二分に取り、栄養・カロリーをたっぷりと摂取するのもよいが、摂取するのは林檎、バナナ、柑橘類といった「フルーツ」に切り替えることでも、適量の栄養とカロリーは賄えるのだと。
体が必要とする以上の食物を摂取するのは、体に負担がかかる。むしろ、多少は絶食状態である方が体にはよい。
と言って、全くの絶食では、体にたいへんよろしくない。人間のホルモンバランスから考えて、一日のうち八時間は絶食状態であることが望ましいが、それは睡眠時間を含めて八時間である。よって、なまじか朝食を完全に抜くのは不可である、との要旨が述べられていました。

さて、昨今の『朝食抜き』ダイエット法なるものは、どうも、なぜ、そのようにするのが良いのか。また、こういったことも考えられるのだよ、といった「なぜ、なに、どのように」という視点からの情報量が不足しているように思えてならない。
「朝食抜いて、ヨーグルトだけ」やら「牛乳だけ、サラダだけ」やらという情報を伝えるだけでは、一般人が、やってはならいことをやってしまう恐れがあるのではないでしょうか。
私が代用教員をしていた頃、給食関係の担当になり、生徒の食生活を調査したことがありました。
回答の中に、「朝食は抜く」というものがあり、理由として「ダイエット」だと記入されていたのを覚えています。
彼女( あるいは彼?)は、なぜ朝食を抜くべきなのかについては、よく考えていないようでした。

安直なダイエットは、むしろ体に害である。よく勉強をして、健康的なダイエットを女性の方々には実践してほしいものです。

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