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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

原発お勉強会

2011-05-28 18:36:20 | Essay

先日、四国電力 主催の 『 原発お勉強会 』 が、シティで開かれたので、忍び込んできました。
原子力本部 副本部長 柿木常務、総合対策室 川西 副室長 以下、お歴々による、原子力発電についてのお勉強会。
どれだけ、興味深いお話を聴けるかと、内心 わくわくしていましたが… 本当に、『 お勉強会 』 でした。

考えてみれば、シーベルトとベクレルの単位から、説明せねばならない 出席者を相手にして、

“ 『原子力ルネサンス』を途絶えさせてはいけない。
 電気代の価格維持のためにも、どうか、皆さんのご理解、ご協力を!! ”


…などという、熱弁を聴けるわけもなかった。
何といっても、放射線と 放射能との説明で、
「 ホタルの光が、籠から洩れたり、ホタルが籠から逃げ出す ――といったイメージを思い浮かべて下さい 」
…の言葉から始まったのには、笑ってしまいました。
ホタルの光、か… 浴びればガンになることもある、そんな放射線を喩えるには、いささか ほのぼのしすぎていますが。
なかなか、四電も アイロニー。

 ***

結果的には、HP掲載データを、ホールを使って、WEBにアクセスできないタミに向かって 説明しただけのようなもの。
四国唯一の、伊方原発の安全性は、二つのプレートが M9までの地震を起こしても、原発に津波が到達することはなく、揺れたとしても、緊急停止するほどのものは来ない 等の説明のみ。

事故発生時のバックアップ体制や、万が一の補償問題や自治体との連携などについては、
「県が主導して行なっていかれ、社は それに協力したいと…」。 

また、漁協・農協・広域・自治会、教育長、病院事務、市・町議会などからも100名以上が出席していましたが、福島の事例もあり、さぞや 補償問題などで、鋭い質問があるかと期待していたら、
「いま原発CM自粛中ですが、CM放送しなくて浮いた費用で、来年の電気代は 安くなるデスカ?」
…という質問には、もうね、会場 大・爆・笑
常務も笑いながら、「予定はございません」 と答えておいででした。
( まぁ、私も笑ったんですが。質問は出来なかったので、完全に野次馬。 )

 ***

なんともスッキリしないオチ。

まぁ、散会した後、とある議員から、洩れ聞いたところでは、あまりツッコミすぎる質問は出さないようにと、事前に打ち合わせもあり、また そうした質問があった時のための、フォロー質問者も準備していたとのこと。
「問題ない、シナリオ通りだ。」

それでも、「電気代安くなるデスカ?」 には、やはり 大笑いしたそうです。
「イダイダッタワッ」 ということか

まぁ、そんなものです。
四電あっての、伊方タウンであり、南部シティなのですから。 事を荒立てないことを選ぶのも、また、ひとつの選択。
現実に、ナニかが起こった時に、どうか無能ぶりを発揮することだけはないよう 祈ります。
 

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