若い選手がこの9/11からの合宿に呼ばれ練習を開始した。Jリーグの過密日程の中でのU-19の合宿練習である。
その中でひときは目立つのが我がトリニータの梅崎である。ただでもしっかりした精神の持ち主だと評価していたが、ここに来て一段としっかりとした受け答えをしている。A代表で初キャップがそうさせるのか、自分に対してブレのない考え方を披露している。その分報道陣も多く、注目される量も多いだけに、ここで頑張って3世代の代表を掴んで欲しいものだ。
以下今朝のJ'sGOALレポートから
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【U-21世代レポート -1- 】世代間の垣根を取り払った、オシム就任以降の日本代表。U-21・19から抜擢された3選手、それぞれの中東遠征。 [ J's GOAL ]
オシム監督による日本代表がスタートして以来、「代表チーム」には毎回のように大抜擢が繰り返されてきた。
●8/7 U-21日本代表 中国戦
森島康仁(C大阪)=U-19より
●8/9 日本代表 親善試合/トリニダード・トバゴ戦
青山直晃(清水)=U-21より
●9/3、6 日本代表 アジアカップ予選(サウジアラビア戦、イエメン戦)
西川周作(大分)=U-21より、伊野波雅彦(F東京)=U-21より、梅崎司(大分)=U-19より
もはや抜擢やサプライズという言葉がいらないくらい、毎回のように若手にチャンスが与えられている。ただ、代表の枠内に選ばれてからもなお、厳しい戦いが現実として待ちかまえている。この中で試合出場を果たしたのはイエメン戦の梅崎のみなのだ。
サウジアラビア、イエメンと2カ国で行われたアジアカップ予選で、3人の初招集選手は実に堂々と、はつらつと日々を過ごしていた。西川、伊野波、梅崎の3人はそれぞれの世代別代表で主力を担っている選手たち。それでも日本代表はやはり別モノだったようで「最初はやばかったです。この状況にビビってる自分がいて、ビビりましたよ」と西川は笑いながら招集当初を振り返った。徐々にチームに馴染んだ3人。練習の行き来などは3人で行動する姿が目立ったが、隅で固まっているわけでもなく実に楽しげ。彼らだけでなく、全体的に若い選手が多い代表チームだからかもしれないが、練習でも伸び伸びと自分の力を発揮した。
中東遠征の練習でオシム監督の指示を受ける伊野波選手(F東京)
この3人の中で、いちばん劇的なストーリーを描いているのは伊野波だろう。
昨年4月、FIFAワールドユース選手権オランダの大会直前に、U-20代表合宿に初招集。当時は阪南大の学生で、下の世代での代表歴もなし。それでも6月のワールドユースでメンバーに入り周囲を驚かせた。しかし、大会に入ってみれば1秒たりとも出番は回ってこなかった。その後、ユニバーシアード代表、関西大学リーグを戦い、今季からは大学を休学してF東京入り。
今年8月に反町監督によって立ち上げられたU-21代表にも選出され、中国戦(8/7)ではリベロでキャプテンを務めた。中国遠征では「ワールドユース(U-20代表)では出番がなかったけど、U-21代表では先発メンバーに入りたい」と意気込みを語っていたばかり。だが、早くも声のかかった日本代表入りには戸惑いながらも「もう求められることはわかっているから、持ち味を発揮していかなきゃいけない」と、さらに上の自覚が芽生えていた。
今回招集の3人の中で、イエメン戦のロスタイムのみとはいえ唯一試合出場を果たした梅崎。「周りがうまいから楽しいですよ」と試合前から話していた。サイド攻撃からシュートまでの練習では、丁寧にシュートまで持っていこうとする選手が多い中、積極的にミドルシュートも放ち「それがボクの持ち味だから」と臆する様子もなかった。
イエメン戦で出場したのは我那覇の得点後だが、ベンチからお呼びがかかった時のスコアはまだ0-0だった。「どんどんシュートを打ってこい」とオシム監督の指示を受け、救世主になるはずだった。が、指示を受けている間に日本代表は1-0と勝ち越し、梅崎の役回りも変わった。
イエメン戦に出場した梅崎選手(大分)
「司(梅崎)がボールを持ったところでフェイトとかしながら時間をうまく使っていた。あれが同点のままの時だったら、中に入っていくなり積極的にプレーしていたと思う。チームのためによくやってくれた」と西川周作はユース時代からの盟友のデビューを心底喜び、評価した。
当の梅崎の試合後のコメントはこうだ。「みんなパスにこだわりすぎ。ペナルティーボックスの中に入ったら、もっとしかけていいと思う」。オシム監督の求めるサッカーにがんじがらめになる先輩たちに比べ、若いゆえの柔軟性も見せた。
が、その一方でここまで戦ってきたU-19日本代表にも思いを馳せる。中東遠征中に9/11からのU-19日本代表合宿メンバーが発表になると「オレ、入ってますか? オレのいる場所あるのかなあ?」と、それまでとはギャップのある少し不安げな表情も見せる。もちろん、梅崎の名前はU-19日本代表合宿メンバーの中にもあった。そして、彼の日本代表戦出場によって、U-19世代へもファンやマスコミの関心が大きく引き寄せられたことだろう。
おそらくこれから、この3人だけでなく多くの選手が世代を飛び越えて「日本代表」へと招集されることになる。もちろん即戦力というより経験を積ませる色が濃いことも確か。しかし、2008年北京五輪、2010年南アフリカW杯というビッグイベントも見据えながら、一方で若い選手たちの成長ぶりを追うのも新生日本代表の楽しみ方ではないだろうか。
<後略>
その中でひときは目立つのが我がトリニータの梅崎である。ただでもしっかりした精神の持ち主だと評価していたが、ここに来て一段としっかりとした受け答えをしている。A代表で初キャップがそうさせるのか、自分に対してブレのない考え方を披露している。その分報道陣も多く、注目される量も多いだけに、ここで頑張って3世代の代表を掴んで欲しいものだ。
以下今朝のJ'sGOALレポートから
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【U-21世代レポート -1- 】世代間の垣根を取り払った、オシム就任以降の日本代表。U-21・19から抜擢された3選手、それぞれの中東遠征。 [ J's GOAL ]
オシム監督による日本代表がスタートして以来、「代表チーム」には毎回のように大抜擢が繰り返されてきた。
●8/7 U-21日本代表 中国戦
森島康仁(C大阪)=U-19より
●8/9 日本代表 親善試合/トリニダード・トバゴ戦
青山直晃(清水)=U-21より
●9/3、6 日本代表 アジアカップ予選(サウジアラビア戦、イエメン戦)
西川周作(大分)=U-21より、伊野波雅彦(F東京)=U-21より、梅崎司(大分)=U-19より
もはや抜擢やサプライズという言葉がいらないくらい、毎回のように若手にチャンスが与えられている。ただ、代表の枠内に選ばれてからもなお、厳しい戦いが現実として待ちかまえている。この中で試合出場を果たしたのはイエメン戦の梅崎のみなのだ。
サウジアラビア、イエメンと2カ国で行われたアジアカップ予選で、3人の初招集選手は実に堂々と、はつらつと日々を過ごしていた。西川、伊野波、梅崎の3人はそれぞれの世代別代表で主力を担っている選手たち。それでも日本代表はやはり別モノだったようで「最初はやばかったです。この状況にビビってる自分がいて、ビビりましたよ」と西川は笑いながら招集当初を振り返った。徐々にチームに馴染んだ3人。練習の行き来などは3人で行動する姿が目立ったが、隅で固まっているわけでもなく実に楽しげ。彼らだけでなく、全体的に若い選手が多い代表チームだからかもしれないが、練習でも伸び伸びと自分の力を発揮した。
中東遠征の練習でオシム監督の指示を受ける伊野波選手(F東京)
この3人の中で、いちばん劇的なストーリーを描いているのは伊野波だろう。
昨年4月、FIFAワールドユース選手権オランダの大会直前に、U-20代表合宿に初招集。当時は阪南大の学生で、下の世代での代表歴もなし。それでも6月のワールドユースでメンバーに入り周囲を驚かせた。しかし、大会に入ってみれば1秒たりとも出番は回ってこなかった。その後、ユニバーシアード代表、関西大学リーグを戦い、今季からは大学を休学してF東京入り。
今年8月に反町監督によって立ち上げられたU-21代表にも選出され、中国戦(8/7)ではリベロでキャプテンを務めた。中国遠征では「ワールドユース(U-20代表)では出番がなかったけど、U-21代表では先発メンバーに入りたい」と意気込みを語っていたばかり。だが、早くも声のかかった日本代表入りには戸惑いながらも「もう求められることはわかっているから、持ち味を発揮していかなきゃいけない」と、さらに上の自覚が芽生えていた。
今回招集の3人の中で、イエメン戦のロスタイムのみとはいえ唯一試合出場を果たした梅崎。「周りがうまいから楽しいですよ」と試合前から話していた。サイド攻撃からシュートまでの練習では、丁寧にシュートまで持っていこうとする選手が多い中、積極的にミドルシュートも放ち「それがボクの持ち味だから」と臆する様子もなかった。
イエメン戦で出場したのは我那覇の得点後だが、ベンチからお呼びがかかった時のスコアはまだ0-0だった。「どんどんシュートを打ってこい」とオシム監督の指示を受け、救世主になるはずだった。が、指示を受けている間に日本代表は1-0と勝ち越し、梅崎の役回りも変わった。
イエメン戦に出場した梅崎選手(大分)
「司(梅崎)がボールを持ったところでフェイトとかしながら時間をうまく使っていた。あれが同点のままの時だったら、中に入っていくなり積極的にプレーしていたと思う。チームのためによくやってくれた」と西川周作はユース時代からの盟友のデビューを心底喜び、評価した。
当の梅崎の試合後のコメントはこうだ。「みんなパスにこだわりすぎ。ペナルティーボックスの中に入ったら、もっとしかけていいと思う」。オシム監督の求めるサッカーにがんじがらめになる先輩たちに比べ、若いゆえの柔軟性も見せた。
が、その一方でここまで戦ってきたU-19日本代表にも思いを馳せる。中東遠征中に9/11からのU-19日本代表合宿メンバーが発表になると「オレ、入ってますか? オレのいる場所あるのかなあ?」と、それまでとはギャップのある少し不安げな表情も見せる。もちろん、梅崎の名前はU-19日本代表合宿メンバーの中にもあった。そして、彼の日本代表戦出場によって、U-19世代へもファンやマスコミの関心が大きく引き寄せられたことだろう。
おそらくこれから、この3人だけでなく多くの選手が世代を飛び越えて「日本代表」へと招集されることになる。もちろん即戦力というより経験を積ませる色が濃いことも確か。しかし、2008年北京五輪、2010年南アフリカW杯というビッグイベントも見据えながら、一方で若い選手たちの成長ぶりを追うのも新生日本代表の楽しみ方ではないだろうか。
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