衝撃に、思わず地にかじりついた。
背を突かれるようにしたあと、続けて何かが近くではじける。ばちばちと石くれが打ち付ける。きつく目を閉じても、まぶたの裏に何かの光が差し込む。
「!」
リンツはわめいた。レーザーの光だ。地に突き刺さり、石を砕き、砂埃とともに跳ね上げる。さらに撃ち込まれるレーザーは、砂埃を鋭く光らせ、吹き飛ばす。
不意に光が途切れる。
自分が死んだのかとおもった。けれど鼓動はある。頭が痛むほど脈打っている。まだ生きている。頭を撃たれたのかと思い、手をやろうとした。けれど動きは遮られる。装甲戦闘服PKAの動きは形とソフトウェアの両方が制する。PKAの機能はまだ生きている。
リンツもだ。まだ生きている。鼓動が強く打っている。こめかみが痛いほど脈を打ってる。
撃ち飛ばされたのは、頭上に伸ばしていたレーザーマウンテッドサイトだけだ。
顔を上げた。撃ってきた方を見た。暗視視野の中に下り行くゆるい斜面と、そこから駆け上がってくる黒い人型の姿が見える。すぐにわかる。ほっそりしたその姿は敵の装甲戦闘服AFSだ。
リンツは半身を起こし、腕を向けた。そこにはハンドグレナーテの発射筒が二つ取り付けてある。それを向ける。暗視視野の中の照準レティクルをAFSに合わせる。PKAの腕が自動で動いて照準補正をする。
大きく息を吐く。奴を絞め殺すようにトリガーボタンを絞った。
ばむ、と破裂音がして、発射筒から煙が噴き出す。それを突き破って飛び出した何かが、光って暗視視野の中を飛びぬける。
丘の斜面に沿って低く飛び、地に突き刺さる。
一瞬、光が膨らむ。火の粉が散って飛ぶ。膨らむ砂埃の中にAFSの姿がかき消される。
けれどそれが光った。
閃光がほとばしり、埃を吹き飛ばし、さらにリンツの間近の石塊を打ち砕く。
背を突かれるようにしたあと、続けて何かが近くではじける。ばちばちと石くれが打ち付ける。きつく目を閉じても、まぶたの裏に何かの光が差し込む。
「!」
リンツはわめいた。レーザーの光だ。地に突き刺さり、石を砕き、砂埃とともに跳ね上げる。さらに撃ち込まれるレーザーは、砂埃を鋭く光らせ、吹き飛ばす。
不意に光が途切れる。
自分が死んだのかとおもった。けれど鼓動はある。頭が痛むほど脈打っている。まだ生きている。頭を撃たれたのかと思い、手をやろうとした。けれど動きは遮られる。装甲戦闘服PKAの動きは形とソフトウェアの両方が制する。PKAの機能はまだ生きている。
リンツもだ。まだ生きている。鼓動が強く打っている。こめかみが痛いほど脈を打ってる。
撃ち飛ばされたのは、頭上に伸ばしていたレーザーマウンテッドサイトだけだ。
顔を上げた。撃ってきた方を見た。暗視視野の中に下り行くゆるい斜面と、そこから駆け上がってくる黒い人型の姿が見える。すぐにわかる。ほっそりしたその姿は敵の装甲戦闘服AFSだ。
リンツは半身を起こし、腕を向けた。そこにはハンドグレナーテの発射筒が二つ取り付けてある。それを向ける。暗視視野の中の照準レティクルをAFSに合わせる。PKAの腕が自動で動いて照準補正をする。
大きく息を吐く。奴を絞め殺すようにトリガーボタンを絞った。
ばむ、と破裂音がして、発射筒から煙が噴き出す。それを突き破って飛び出した何かが、光って暗視視野の中を飛びぬける。
丘の斜面に沿って低く飛び、地に突き刺さる。
一瞬、光が膨らむ。火の粉が散って飛ぶ。膨らむ砂埃の中にAFSの姿がかき消される。
けれどそれが光った。
閃光がほとばしり、埃を吹き飛ばし、さらにリンツの間近の石塊を打ち砕く。