
こうして30℃前後の温度を保っています。
「がんばってるよ」

ケージに付けているデジタル温度計を見て家族が「テレビみたいでかわいい」と。言われてみれば…ますます入院患鳥という感じ。テレビカード式かな?
…などと書いていられるのも少し状態が回復したから。この子はうちで孵化した5羽きょうだいのうち今も生きてくれている1羽。そして先天的に左目が見えなかったため私が赤ん坊を育てるような気持ちで大事にお世話をしてきた子。この子も私を信頼してくれている。
先月きょうだいが立て続けに2羽も旅立ってしまいこの子は何とか長生きしてほしいと願っていた矢先、様子がおかしい。食欲がなく眠りがちで遊びたがらないという黄信号が前触れもなく点灯。
この子までいなくなったら私はもう立っていられなくなる。先の2羽のこともあえて現実味を感じないようにしてやり過ごすことで何とか日常を送っているのに。
ワンオペで家族2人の介護、自由がきかない毎日で泣くこともあるけどまた笑えるのは文鳥たちの存在に負うところが大きく、中でもこの子とは心のつながりが深く特別なのだ。それなのにもし今また喪ってしまったら自分がどうなってしまうか自信がない。
それに何だってこれでもか、これでもかと辛いことが続くのか。なぜって、理由はないのだ。知っている。こちらの事情を慮って手加減してくれるほど人生は甘くない。それにしても。 (多頭飼いだが感染症が広がっているというのでもない。そうした症状はみられない)
とにかくできることをしなければ。旧Twitterで文鳥の漫画を描いておられる方が豊かな経験から作り上げた病鳥のためのおかゆレシピを公開してくださっているので、材料の買い出しに自転車を飛ばす。
レシピ内にあるこの商品は即日入手というわけにいかないので常備するのが望ましいのですが、一刻を争うときに手元にない場合もあると思います。

私は今日のところこちらで代用しました。どこのペットショップでも手に入りやすいので届くまでの代用品にするといいのではないでしょうか。
いかにも頼りなく、すぐ目を閉じてしまう子を起こしながら少しずつクチバシへ運ぶ。1回で食べられる量が少ないので時間を開けて何回も作り食べてもらう。
これをくり返していると、おや?おかゆを食べる前より明らかに生気が感じられるようになってきた。えらい!うれしい!がんばれ、がんばれ!!このおかゆレシピを公開してくださっていた漫画家さんへの感謝でいっぱいになる。
明日も入院ケージのそばに張り付いてケアをする。どうか良くなりますように。

元気チームの様子も。「ん?」

「んんん?」
何がそんなに不思議なのか知らないけどかわいいね。