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2011/10/18/thu
国立オリンピック記念青少年総合センターにて、言語交流研究所ヒッポファミリークラブ主催の講演会に行ってきました。
お目当てはMIT教授のSuzanne Flynn スザンヌ・フリン博士と、東京大学准教授酒井邦嘉博士の講演です。
お二方の研究分野と内容が、多言語習得に関して膨大な研究と実践を積んでいるヒッポにちょうど重なる部分が多かったらしく、今回の講演が決まったようです。
スザンヌ教授の講演は、残念ながら通訳がついていたわけではなくて、スクリプトをよみあげるかたちで同時にモニターに翻訳が流れる形でしたので、英語をそのまま理解される方にとっては物足りなく、私のような日本語しか読めない書けない聞こえない人には、教授の言葉が身体の中に落ちてくるのに時間がかかって大変でした。
でも、一生懸命聞いてきました。
講演要旨を私の理解でまとめますと、
人間の話す言葉の基本構造は一つしかなく、文法や語彙の差異は大きなものではない。
人間には生まれつき言葉の発達プログラムが仕組まれているので、才能の有無しや教育を施されることによって、言語を習得するのではなく、環境のなかで自然に身につくものである。
多言語習得についても同様で、誰もが多言語の環境の中にあれば、そして身につけようと努力をすれば、マルチリンガルになれる。
マルチリンガルにはモノリンガルに比べても、高いスキルと才能、実行力が備わっているようだ。
多言語を習得する過程で、抽象的事象を理解し現実に反映する力が自然に培われるからであろう。
多言語を話せるということは、人生を豊かに送るということにつながる。
・・・
英語を理解するマルチリンガルな友達、典子は
「もっとちゃんとした講義で聞きたかった。もっとたくさん聞きたかった。教授もポロポロほかのことをしゃべっていたのに、予定があるから脱線できなくて、勿体なかった」と言っていました。
酒井准教授は、脳科学から多言語習得にアプローチされているようです。
こちらは日本語でわかりやすかった。
でも、ほんとに教授が言いたかったことはわかりません。ヤスミン脳みそお留守でした。
チョムスキー(生来説)VSピアジェ(習得説)のどちらの立場に立たれていたのかさえもわかりません(今、眠いのです)。
チョムスキーかな?
実験のなかでわかったこととして、
言語を習得する際に、使われる脳の部位が、短期習得者と長期習得者では違うんだそうです。
中学校入学してから英語を学び始めたチームと、
小学校から6年以上英語を学び続けているチームに分けて英文法テストをしたところ、短期取得者の成績上位者は、脳の文法中枢が非常に活発に動いていたのに対して(正の相関関係)、長期習得者の成績上位者の文法中枢は、まったく負の相関関係がみられたそうです。
つまり、自分の慣れていない言語に対しては、人間の脳はフル活動して処理していくのに対して、すでに身についた言語に対しては、脳自体は無駄に働かず合理的に処理するということだそうです。
もっといいお話をたくさん聞きましたが、すいません、久々にお勉強??してきたので疲れてしまい、理解ができていません。
とにかく、お二方の講演を聞けたこと自体に喜びを感じたので、記念にお写真を撮らせていただきました。
そして、今回の研究の対象者は、マジョリティの脳を持つ人々が対象でしたけれど、マイノリティの脳の仕組みを持つ人の、多言語習得のプロセスも知りたいです。とお二人にリクエストして帰宅しました。
ヤスミンが多言語好きなのは、中学生のころに読んだ、「人麻呂の暗号」がきっかけ。
ヒッポでの研究機関、ナショナルカレッジオブレックスにずっと憧れていました。
ノノが産まれてから、ようやくヒッポにも入会できて、楽しく多言語に親しむ機会をえられたのですが、それもつかの間、子供が小さかったり、自分の仕事や勉強に夢中になってしまい、実は10年以上、多言語から離れてしまったのでした。
それでも、素晴らしいご縁があり、この講演会を教えてくれた才媛の典子とは10年来、細々ながらも付き合いをさせていただき、彼女の活躍を通じてヤスミンも少しづつ感じたり考えたり、視野を広めたりできたと思います。
(彼女はヤスミンより12歳も年下ですが、知性と野性を兼ね備えた、本当にキュートな目の離せない女です。)
典子やヒッポを通じて、ヤスミンが学んだことは、
誰とでもフレンドリーに付き合う姿勢の本質、ということではないかと思います。
ヤスミンは、パッと見は物怖じしない明るい性格なのですが、それは明るくふるまっっているだけです。
いまでも本質は人見知りなんです。
でも、通じたい人とは、だいぶ通じ合えるように成長できてきたな^^と思っています。
普通に喋れるお友達もろくにいなかったヤスミンが、どうして誰とでも心で握手を出来るようになったのか。
大きな理由として、ヒッポで学んだオープンマインドさやあり方が、その後のひとづきあいのスタンスに大きな影響を与えてくれています。
あるパーティに、ミャンマー人が遊びに来てくれて、ヤスミンは「私の狭い人生において、ミャンマー人とお話しできるなんて、一生に一度しかないかもしれない」と思って彼を見つめていました。
彼も、ハニカミながらも、ヤスミンを見返してくれて、二人はとても打ち解けてお話することができました。
この体験はとても印象的で、今でもちょっと勇気のいる場面では心にふと浮かんできては励ましを与えてくれる思い出です。
言葉が通じなくても、お互いが望めば思いは通じ合えるよ
って、ヤスミンは信じています。
(お互いが望めば。。。人間関係は、常にうまくいくとは限らないけど、勇気をもって心を開放しておくってことかな。少なくともヤスミンの側ではドアは開けておきたいなあ。)
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