ろまんす
これがヒイラギの花。
金もくせいの匂いがする
甘くて歯が痛くなりそう
秋には恋に落ちないって決めていたけど、
もう先に歯が痛い
金もくせいを食べたの
金もくせいを食べたの
だから
歯の痛みにはキス
山田詠美「放課後の音符(キイノート)」角川文庫収録「Red Zone」
より
皆さんこんばんは。
あなたのブースター、ヤスミンです。
10月最後の週末、いかがお過ごしでしょうか。
昼間、青空が冴え渡ると、晩はグッと冷え込みますね。
どうか暖かくしておくつろぎください。
金木犀は、先日の嵐の晩に、ほとんど散ってしまったようで、街中からあの独特の甘い香りが消えてしまい、すこ~し心細くなっていたヤスミンでしたが、
(だって、金木犀が大好きだから)
今日は、昼間、とある街でヒイラギの花が咲いているのを見つけました!!
清楚な、小さなお花の集まりで、香りがまるでクチナシのよう。
思わず深呼吸して、その香りを深く吸い込んでしまいました。
自然って、すごいですね。
金木犀の花が散っても、代わりに新しい花を咲かせてくれるんですね。
いのちは巡る、消えたように見えても、また順番に生まれて還って来る。
お天気もうららかで、椿の木の枝の中で、メジロのつがいが、花芽をついばんだりしている様子も見られ、
都内にいながら
「小さくて完成された美」
の数々に触れることが出来て、とても心が慰められました。
そう
癒されたのでもない、落ち着いたのでもない、慰められたような。。。
ほんのちょっと、心のチリっとしたところを撫でてくれるような、寂しかった気持ちを払ってくれるような、そんな意味での「慰め」です。
真夏の恋は過ぎ去り。
ヤスミンは、今夏、家族で湖の近くのホテルに泊まりに行ったのですが、
そこで、素敵な異性に出会いました。
年のころ24歳前後。
ダルビッシュ有くん的な、エキゾチックな顔立ち。
でも、端正な顔には不似合いな、退廃的な雰囲気。
彼は、温泉場の公式ユニフォーム、浴衣で卓球に興じていました。
ヤスミンのほうも、湯上りの浴衣姿。
ノノちゃんに強引に誘われ、初めて卓球のラケットを握っておりました。
それまでは、怪獣みたいな声を出して、
「えええ、たっきゅう~~~??やだ~そんなんやりたくない」と拒否していましたが、
隣にカッコイイ男子がいるとわかっただけで、胸が高鳴り頬が上気してしてきました。
(ダメよ、ヤスミン。今は娘と一緒じゃないの。
部屋には夫と末娘がわたしたちの帰りを待ちながらまどろんでるわ。
今、隣の台の男性にときめいて、色目を使ったりしたら、母親失格よ!!)
と、自分に厳しく言い聞かせたものの、
視線はチラチラ、ダルくんのほうへ。
腕が長い。
脛が長い。
細マッチョ
なんか、お肌、キ・レ・イ
自分の中のエロばばあが覚醒したのを実感しました。
それでも、ノノちゃんとのプレーは続き。
わたしたちは、お互いにヘッポコプレイヤーでしたが、ノノちゃんは元バドミントン部所属、ヤスミンは隣の男の子たちを意識するあまり、
かなり白熱したラリー(のようなもの)を展開していました。
一生懸命やってると、周りにも熱が伝わっていきますわよね。
隣のダルくんと、その弟らしき2人も、こちらにシンクロするように熱の入ったラリーを繰り広げていきました。
さすがに若い男子だけあって、温泉卓球場といえども容赦ないというか、お風呂あがったばかりだろうに、また新しく汗をかくような激しさ。
ダメ。
匂いたつやうなおとこぶり。
座敷妻には刺激が強すぎましたっ。
いま思い出しても鼻血が出てきそう。
でね、お互いにミスして、あさっての方向に球が転がっていったりするじゃない?
初めのうちは、「ハイ、どうぞ」って球を拾って、返してあげたりするのも当然他人行儀なんだけど、
2回も3回も繰り返していると、
魚心あれば水心、とでも言うのでしょうか。
最後には、軽く指を絡めあってしまうようなかたちで、球を返してきてくれたり。
いやン、もうダメ。
ノノちゃんに、こんな姿見られたくないわ。
でも、ワタシ、よろめきそう。
もう真夜中だったけど、白昼夢みたいな感じの雰囲気に酔っ払って、たった30分間のゲームがこうして何ヶ月も鮮烈に記憶に残っている。
さて。
そんな、ささやかで甘やかな、空想とも妄想ともつかない思い出は、ひとまず記憶の箱にしまっておいて。
秋の深まりつつある今から、
新しい恋をしてみようと思うのです。
これがヒイラギの花。
金もくせいの匂いがする
甘くて歯が痛くなりそう
秋には恋に落ちないって決めていたけど、
もう先に歯が痛い
金もくせいを食べたの
金もくせいを食べたの
だから
歯の痛みにはキス
山田詠美「放課後の音符(キイノート)」角川文庫収録「Red Zone」
より
皆さんこんばんは。
あなたのブースター、ヤスミンです。
10月最後の週末、いかがお過ごしでしょうか。
昼間、青空が冴え渡ると、晩はグッと冷え込みますね。
どうか暖かくしておくつろぎください。
金木犀は、先日の嵐の晩に、ほとんど散ってしまったようで、街中からあの独特の甘い香りが消えてしまい、すこ~し心細くなっていたヤスミンでしたが、
(だって、金木犀が大好きだから)
今日は、昼間、とある街でヒイラギの花が咲いているのを見つけました!!
清楚な、小さなお花の集まりで、香りがまるでクチナシのよう。
思わず深呼吸して、その香りを深く吸い込んでしまいました。
自然って、すごいですね。
金木犀の花が散っても、代わりに新しい花を咲かせてくれるんですね。
いのちは巡る、消えたように見えても、また順番に生まれて還って来る。
お天気もうららかで、椿の木の枝の中で、メジロのつがいが、花芽をついばんだりしている様子も見られ、
都内にいながら
「小さくて完成された美」
の数々に触れることが出来て、とても心が慰められました。
そう
癒されたのでもない、落ち着いたのでもない、慰められたような。。。
ほんのちょっと、心のチリっとしたところを撫でてくれるような、寂しかった気持ちを払ってくれるような、そんな意味での「慰め」です。
真夏の恋は過ぎ去り。
ヤスミンは、今夏、家族で湖の近くのホテルに泊まりに行ったのですが、
そこで、素敵な異性に出会いました。
年のころ24歳前後。
ダルビッシュ有くん的な、エキゾチックな顔立ち。
でも、端正な顔には不似合いな、退廃的な雰囲気。
彼は、温泉場の公式ユニフォーム、浴衣で卓球に興じていました。
ヤスミンのほうも、湯上りの浴衣姿。
ノノちゃんに強引に誘われ、初めて卓球のラケットを握っておりました。
それまでは、怪獣みたいな声を出して、
「えええ、たっきゅう~~~??やだ~そんなんやりたくない」と拒否していましたが、
隣にカッコイイ男子がいるとわかっただけで、胸が高鳴り頬が上気してしてきました。
(ダメよ、ヤスミン。今は娘と一緒じゃないの。
部屋には夫と末娘がわたしたちの帰りを待ちながらまどろんでるわ。
今、隣の台の男性にときめいて、色目を使ったりしたら、母親失格よ!!)
と、自分に厳しく言い聞かせたものの、
視線はチラチラ、ダルくんのほうへ。
腕が長い。
脛が長い。
細マッチョ
なんか、お肌、キ・レ・イ
自分の中のエロばばあが覚醒したのを実感しました。
それでも、ノノちゃんとのプレーは続き。
わたしたちは、お互いにヘッポコプレイヤーでしたが、ノノちゃんは元バドミントン部所属、ヤスミンは隣の男の子たちを意識するあまり、
かなり白熱したラリー(のようなもの)を展開していました。
一生懸命やってると、周りにも熱が伝わっていきますわよね。
隣のダルくんと、その弟らしき2人も、こちらにシンクロするように熱の入ったラリーを繰り広げていきました。
さすがに若い男子だけあって、温泉卓球場といえども容赦ないというか、お風呂あがったばかりだろうに、また新しく汗をかくような激しさ。
ダメ。
匂いたつやうなおとこぶり。
座敷妻には刺激が強すぎましたっ。
いま思い出しても鼻血が出てきそう。
でね、お互いにミスして、あさっての方向に球が転がっていったりするじゃない?
初めのうちは、「ハイ、どうぞ」って球を拾って、返してあげたりするのも当然他人行儀なんだけど、
2回も3回も繰り返していると、
魚心あれば水心、とでも言うのでしょうか。
最後には、軽く指を絡めあってしまうようなかたちで、球を返してきてくれたり。
いやン、もうダメ。
ノノちゃんに、こんな姿見られたくないわ。
でも、ワタシ、よろめきそう。
もう真夜中だったけど、白昼夢みたいな感じの雰囲気に酔っ払って、たった30分間のゲームがこうして何ヶ月も鮮烈に記憶に残っている。
さて。
そんな、ささやかで甘やかな、空想とも妄想ともつかない思い出は、ひとまず記憶の箱にしまっておいて。
秋の深まりつつある今から、
新しい恋をしてみようと思うのです。