趣味はデートじゃなかったの?
皆さん、こんばんは。
あなたのブースター、ヤスミンの助手のフラットです。
真夏の暑い中を、約40日間も更新せずにいたヤスミンを、爽やかに見守ってくださっていたみなさん、本人にかわり心から御礼申し上げます。
えっと、ヤスミンさん、この暑さでへばっているらしくて、全然、お仕事していないんですよ。
動いていなさすぎ。仮死状態?クマムシ?
ちょっとは働いてよ、アンタッ!!
お客さん来てるよ!!
ヤスミン
う、う、う、うるさいな。
少し寝かせて。
フラット
だって、ほら、お客さん来てるよ、チラホラと。
みなさん、ヤスミンさんが出てこないから心配してるじゃない。
前回、夏期休業宣言したっつっても、もう9月も第一週目終わりに近づいているんだから。社会復帰しないと。
ヤスミン
あふう~、ねむウ~。
じゃ、気付けにストロングな紅茶入れてよ。
それから、ちょっと脳みそ動かないから、エンジンかかるまでお喋りの相手してくれない?
フラット
おっと、始まった!!
ヤスミンの一人語り。
長くなる?イヤやわ~。
ヤスミン
知的に高度な創作活動は、一人語りに通じるとかって、韓国の芸術家イ・ブルが言っていなかった?
日本でも、養老孟司先生が、「発見というのは、つねに自分に関する発見である」って言っていたよ。
フラット
著名人の言葉を勝手に解釈して都合よく借用すなッ。
ヤスミン
あとで出典出しておく。
とにかく、今夏はデートはおろか、ほとんど人に会わなかった。
パーティだのなんだのにも行かなかったし、友人や知人との小規模な会食も、ほとんどしなかったよ。
だからさ、自分について考える時間が長かったの、必然的に。
フラット
めづらしー!!
夏といえば、いそいそと男の子と飲み歩いているのにね。
夜が暑いし長いからって。
ヤスミン
子どもたちを連れて、田舎に遊びに行っていたよ。
海でしょ、山でしょ、山の中に湖あるでしょ。滝でしょ。田園でしょ。
あ、ザリガニ釣りと白鳥の観察を失念していた!!
都内の自宅周辺と違って、田舎ではアタシを知る人は誰もいないから、周囲の目を気にせずにスッピンで、腕を丸出しにしてのんびり歩き回っていたよ。
フラット
周囲の目を気にするタチかいな。
東京でもそんなカッコでうろついてるじゃないの。
ヤスミン
東京では、日焼け止めつけて薄く膜を被っているよ。
とにかく、田舎に籠もっての~ンびり過ごしていたから、男の子に会う機会も、気持ちもほとんどなかったよ。
普段のアタシにとっての大自然て、男性のことだから。
東京の暑苦しい空気にまかれていると、スッゴク男の子に会いたくなるんだけど。
マイナスイオン浴びる?みたいな。
フラット
田舎の男の子をナンパすればよかったじゃないの。
ヤスミン
田舎は自然がいっぱいだから、それ以上の自然すなわち男子は要らない。
それから、身近に会えないとつまらないから、遠くの男の子にはあまり情を寄せないように気をつけているの。
ああ、でも、2,3カワイイこがいたな。
鄙には稀なる、って言うんじゃなくて、鄙そのもので。
青春味わってね~って!応援したくなるの。
フラット
高校野球とかロンドンオリンピックとか、頑張っている素敵な男の子がいっぱいテレビに映っていたよね。
ヤスミン
アタシ、3Dにしか興味ないから。
まあ、それはともかく、この夏ほど、ノビノビとすごしたのは、もしかしたら小学生以来じゃないのかな?
夏休みは~、子どもだけのものではなくて、大人にも必要だよね。
フラット
仕事はまるきり休んだ?
ヤスミン
ほとんど休み。
ブースターに関しては研究中だから、お客様に適用できる段階じゃないし。
でも、研究していたら、またもや自分がブーストされて、それも2回も!!
一皮も二皮も向けたような気がする。
フラット
肩、皮が剥けているよ。
ヤスミン
ちょっと、触らないで!!
こういうところは、男の子に見せるために大事に取っておくんだから。
フラット
旦那さんがいるでしょ~~~、そんなに尻軽でどうすんの?
ヤスミン
大丈夫、論語の「心の欲するところに従いて矩を踰えず」が、幼きころからの私の目標よ。
これ、前段に「七十にして」というのがつくの、知ってるでしょ。
70歳になって、心の思うままに振る舞ってもひとの道から外れることが無くなった、ってアタシは解釈してるんだけれども。
つまりはさ、孔子さまをして70歳になるまでは「矩を踰える」ことがあったんじゃないの。
いわんや、凡人のヤスミンをや。じゃない?
フラット
イ・ブル、養老先生と来て。今度は孔子か。
はよ、自分の言葉で自分を語れるようにし!!
イ・ブル
2012年2月~3月まで、六本木・森美術館にて開催された「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」。展示中のパネルに、イ・ブル自身の言葉として「知的に高度な創作活動は。。。自分語りになり得る。。。」というように掲げられていた言葉を、ヤスミンが自分に都合よく記憶して解釈したものであるので、実際にイ・ブル氏の意図したところはつかめていないかも知れない。
養老孟司
三井住友銀行が顧客向けに配布している小冊子「自分上手」VOL.2の巻頭。
「発見の眼 自分の眼」と題された小エッセイ中の言葉。
養老先生のさすがの名文なので、皆さんにもお知らせしたいのですが、関係者各位に許可も得ずにということもしがたいので、簡単に要約します。
「現代人は自分が本質的に変化しないと思い込んでいるが、自分が変化しなければ発見はない。変化してゆく自分を自覚しないことが人生の不幸を招いていることに、どれだけのひとが気がついているのだろうか」ということを、簡潔ながらも詩的な美しい文章でしたためていらっしゃるのです。
私たちは、毎日の生活上で様々な小さな発見をし、そのたびに自分自身が変化している。なのに、その変化を自ら感じとらず、ましてや変化する自分を発見せずに、なにをもって人生の喜びとするの?というところでしょうか。
皆さま、東京ではまだまだ残暑が続きますが、日本各地で、悪天候による水害が続いておりますね。
どうか皆さまが、つつがなく初秋を迎えられますよう。
写真は、可愛いほおずきをまつげの手のひらにのせたところ。