図書館のレファレンスを題材にした漫画
『夜明けの図書館』(双葉社)1~6巻発売中
最終巻7巻が2/17発売になります。
こちらの作者 埜納タオさんの講演会
「図書館のこれから〜『夜明けの図書館』を描いてきた中で〜」が
兵庫県の加西市立図書館で開催されましたが、
YouTubeでのライブ配信もありましたので視聴しました。
楽しかったー。
加西市立図書館にも行ってみたくなりました。
さて「レファレンス」とは
図書館サービスの要でして
調べ物・探し物のお手伝いをしてくれるというもの
単に、「この本ありますか」だけでなく
「このテーマを調べたい」とか
「この絵に描かれている場所が知りたい」
「こんな歌だったような・・・」などなど
この漫画にもいろいろな難題が登場します。
司書としては、頭が痛くなりそうなこともありますが
探し出せた時のうれしさといったら!
何より、見つけたいという思いにお応えできてよかったなと思う仕事ですね。
この漫画は、架空の図書館 暁月市立図書館で働く新米司書・葵ひなこが
日々利用者から投げかけられる質問対し
資料を探し、利用者に寄り添い、
図書館員として成長していく物語。
レファレンスサービスがベースになっていますが、
その他にも、ビジネス支援、ハンディキャップサービス、
多文化サービス、ヒューマンライブラリーなど
いろいろな図書館サービスを紹介しています。
図書館でこんなことできるんだ~という発見があるかもしれません。
作者の埜納タオさんは、この漫画を描くにあたり
いろいろな図書館を取材されたそうです。
また、日本図書館協会認定司書の吉田倫子さんが協力者として関わっています。
ここに登場するサービスは
すべてどこかの図書館で行われていることです。
連載開始から10年で完結を迎えましたが
10年間図書館に関わり続けて
現実は甘くないかもしれないけれど
理想の図書館を描きたい
暁月市立図書館が本当にあるなら行ってみたい
図書館の仕事っておもしろそう
もっと図書館に行ってみようかな
また、図書館で仕事をしている人には
共感してもらえ、やっぱり図書館の仕事が好きだな
そうな風に思ってもらえたら。
みんなに 図書館っていいなぁ と思ってもらいたい
働いている人だけでなく
市民も、図書館でこんなことしたい
こんな図書館にしたいなど
もっともっと関わっていくことで
図書館が魅力的になっていくのではないかとおっしゃっていたのが印象に残りました。
今回この企画をされた加西市立図書館館長の藤川さんは
地元で活躍するクリエイターを紹介したいという意図もあり
この講演会を開催したとおっしゃっていました。
意外と地元のことが知られていないということもありますよね。
地域のことを掘り起こし、発信、
地域を応援して、豊かにしていくのも
図書館ができることです。
ぜひ『夜明けの図書館』読んでみてください。
そして、もっともっと図書館に目をむけてみようかなと思っていただけるとうれしいです。