脳腫瘍患者３年生。

わたしの住むまちは４月にはいっても肌寒い日が続き、やっと桜が咲いたかと思うと今日は荒れた天気で、そのせいか体調もなんとなく優れません。

わたしは４月１日で脳腫瘍３年目にはいりました。


入院・手術をした１年目は、今までと180度違う生活に戸惑い、試行錯誤の年でした。

２年目も引き続き試行錯誤の１年で、病気との付き合い、現在の生活スタイルにやっと慣れてきました。



そんなわたしですが、まだ慣れないことがあります・・。


１週間程前、10年以上付き合いのある、わたしの入院中に２回お見舞いに来てくれた友人から「赤ちゃんができた」というおめでたい連絡がありました。


子供が大好きで、自分の家族をほしがっていた友人なので、とってもおめでたい報告に嬉しくなりました。


ですが、心の底から祝福できないわたしがいました。。

羨ましいという気持ち、そして寂しいという気持ちです。


結婚したらすぐに子どもがほしかったわたしは、結婚と同時に病気が発覚。
もちろん子どもどころではなく、現在治療の真っ最中です。

この治療がいつまで続くかわからない。

わたしには子どもに対して焦りと不安があります。

おめでたい友人の妊娠報告を、心から祝福できない、そんな自分に嫌気がさします。


この２年間、何人もの友人から妊娠・出産報告をもらいましたが、その度に自分の心の小ささに嫌気がさして、ナイーブになってしまいます。。
なんだかんだ、心に余裕がない証拠ですね。



そして、子供を産んだことがないわたしは、子育ての大変さが分からないので、子供がいる友人と遊ぶことに抵抗があり、連絡を取ることも億劫になって、だんだん疎遠になってきました。

そんなわたしが普段遊ぶ友人は"結婚したいけど相手がいない子"、"そもそも結婚したくない子"といった、独身の友人です。


先日、結婚したいけど相手がいない友人と遊んだので、わたしの悩みを相談したところ、その子はその子で、一生結婚できなかったら･･という不安があり、「わたしも友人の結婚報告に焦りと不安を感じるから、その気持ち分かるよ」と言ってくれました。

状況は違いますが、そう思う気持ちはわたしだけじゃないんだと、少しホッとしたのですが、もっと寛大な人間になりたいと切実に思っている今日この頃。


わたしの当面の課題は、人の幸せを心底祝福できる人間になることです。


そのためにも、早く抗がん剤治療を終了できるよう、心を豊かにして療養に努めます！