「ニュー・シネマ・パラダイス」や「スタンド・バイ・ミー」のオマージュ作品かと思いましたが、そうではありませんでした。
この作品「エンドロールのつづき」のパン・ナリン監督の実話でした。
インドの田舎町に生まれ、学校に行きながら父親のチャイ売りを手伝う主人公サマイ。厳格な父親は、映画を低劣なものと思っています。
しかし、特別に見せてもらった映画で、後方からスクリーンに伸びる一筋の光に魅せられてしまいます。
ここから、サマイの映画愛は止まりません。
映画館に無断で、映写技師の仕事を手伝いながら映画を観せてもらいます。
友達とフィルム上映をしたりします。(悪いこともいっぱいします。)
そしてフィルムの時代は終わり、映画を作るには町を出て、英語と映画の勉強をしなければならないことに気づきます。
父親に“光について学びたい”と告白し…父親は…
その場面にグッときました。
好きなことに突き進む姿って、周りの人は応援したくなりますよね。
インド映画に欠かせない音楽やダンスも上手いこと散りばめられています。
名だたる監督のオマージュもあります。
サマイの母親が作るお弁当のような、スパイスたっぷりの映画でした。