先日、本格的な日本建築の建物の改修工事に携わらせていただきました。
福井市中心部にあり、文化庁の史跡名勝天然記念物に指定されている
庭園の中に建つ数寄屋造りの建物です。
この庭園はアメリカの専門誌の日本庭園ランキングに毎年ランクインしているとか!
ふすま紙の張替えや、木板の天井の塗り替えといった工事内容で、
その行程中には建築当時の様子がうかがえる形跡があることを学びました。
例えば、↓ふすまの改修のために仕上紙をはがした物(=下紙)をよく見ると、
↓このように、少し分かりにくいですが何か書かれた跡が。
当時のメモ書きなどに使われていた和紙が下紙として使われていて、
このような下紙から歴史的に貴重な文書が発見されることもあるそうです。
続いて↓こちらは天井の塗り替えのための染み抜きの様子です。
よく見ると色にムラがあったり、手形のような形があります。
これは当時の職人さんの手の跡で、
色にムラがあるのは年配の職人さんの手油と、若手の職人さんと手油の差とのことです。
今では数少ない本格的な日本建築の現場を見ることができて、大変勉強になりました。
1月末くらいまでの改修工事期間中は入場料が無料になっているみたいです!