地震速報は06年度早期に 気象庁検討会が決定 (共同通信) - goo ニュース
これは,直下型の地震以外においては,いわゆる「減災」に向けての有効な手段だと思います。
P波・S波の速度差により,大きな揺れが来る前に,被害を出す可能性のある事業者に予想震度を知らせて対策をさせるという夢のような話。できたら本当にすごい。数秒のオーダーで計算と伝達をする時代に初めて可能になる話。
もちろん特定の事業者に限らず,個人レベルでも身構え・心構えができるという利点もあります。
ちょっと話は変わりますが…
検討会の座長の廣井先生の講演を,6~7年前に聴いたことがあります。
その中で印象に残った言葉は「正常化の偏見」です(人によっては「正常化バイアス」とも言う)。
要するに,災害に直面した時に,避難行動に移れるかどうかということ。
「己の頭の上には何事も起こらないだろう」という根拠のない自信を持つ人が多い世の中では,この有効と思われる情報も,実は期待するほど機能しないのかもしれません。
以前にも
全く別の話題で,「根拠のない自信」を持つ人々について書きました。
世の中には,必要以上に地震を怖がる人から,他人が地震を怖がるのを楽しむ人までいろいろな人がいます。もちろん地震に限らず,いろいろな災害それぞれについて「マニア」がいます。
人が怖がるのを楽しむ連中は,時として必要以上に災害のおそれを煽ることがあります。そして,そういう手合いは「絶対に」その災害の渦中にはいません。安全な場所で煽るのです。
かつては情報発信の手段は限られていましたが,最近はwebを通じて実に手軽に情報を発信できるようになっています。
しかし,世の中にあふれる情報の発信者は,善意の人ばかりではありません。また,発信者本人は善意のつもりでも,受け取る側にとってはそうでない場合もありますから,自分も含めて気をつけたいところです。
タイトルからだいぶかけ離れてしまいました。^^;