バグワン・シュリ・ラジニーシ
この人のことはあまり知らない。
ただ、あまり褒められた人ではない、と言う話は聞いたことがある。
ずっと昔、まだ、私が中学生か高校生か、あまり覚えがないが、その頃。
少年誌(何かは憶えていない)に連載されていた、ジョージ秋山という人が書いた漫画(たぶん、銭ゲバだったと思う)の中でラジーニシの言葉が出ていた。
若かったその頃、漫画よりもこの言葉が忘れられなかった。
大人になって、偶然に「存在の詩」という長い文章に触れた。その中に、若い頃に触れたジョージ秋山の漫画に出ていたこの言葉があった。
紅葉も散って、散った葉が川に流れていく。その景色を眺めている。
新しい人生の始まりを前にした、今、もう一度ゆっくりとその言葉を味わってみたいと思った。
ゆったりと自由であれ。
この言葉をできる限り深く心に刻んでおきなさい。
この言葉に自分を貫かせるのだ。
ゆったりと自由であれ。
あらゆる状況にあって
あなたは悠々と流れる水のように。
水のように自由であれ。
水はコップに注がれればそのコップの形をとる。
水は抵抗しない。
水は瓶に注がれれば、瓶の形をとる。
水には抵抗などというのもはない。
水は自由だ。
水のように自由でありなさい。
あるときあなたは南に行かなくてはならず、
またあるときは北に向かわなくてはならないだろう。
あなたは方向を変えければならない。
状況に応じて流れなければならない。
しかし、
もしあなたが何処へ流れるかさえ知っていれば、
それで充分だ。
海はそう遠くない。