集合は国道4号線起点の日本橋。なんともMチックなメンツだな~。私は違いますが...。
今更ですが、自転車海苔として少しでも復興支援に役に立つことは出来ないのか?
スレイプニルさんと以前から計画していた仙台ツアーに行ってきました。東北地方でお金を落とせば(と言っても少額ですが...)多少は役に立つのか?
7月28日の午後8時30分に日本橋を出発して翌日29日の午後5時に仙台に到着。約350Kmを20時間(休憩を含む)で走りました。
午後8時に日本橋へ集まって来たのは言い出しっペのスレイプニルさんとD監督。他にも声を掛けたが牛タンが嫌いなのかパスする人ばかり(笑)。気が付けばKUROボンドさんを除いたMチックツアーと同じメンツ。まあこのくそ暑い中を仙台まで牛タンを食べに350Km走るなんてまともじゃないか!?(笑)。
「夏は暑い」このフレーズを知っているのオジサン世代?。順調に走れば明日の午後5時には仙台に到着する予定だが心配なのは日中の猛暑。無理して走れば熱中症は避けられない。涼しいうちにどこまで進めるかが完走の明暗を分けそうだ。
実は出発時点では「オジサンはここからは電車で先に仙台に行って、冷たいビールでも飲みながら牛タン屋で待っているから」と、どこか途中の駅で二人を見送って暑さに負けてリタイアを考えていました(笑)。
日本橋の気温は30度。じっとしていると蒸し暑さを感じる。
自転車を組み立て日本橋を午後8時30分に出発。国道4号線を上野方面に首都高速に沿うように走る。土曜日なので幾らかましだが、それでもかなりの交通量。追い抜いて行く車と路地から飛び出してくる車に注意しながら進んで行く。
今回の1時間あたりの距離設定は休憩を含んで18Km。夜通し走る場合は余裕をもって1時間で15Kmに設定するのだが、それでは牛タン屋の開店時間に間に合わない(汗)。しかも翌日は仕事なので、その日の午後7時半の新幹線には乗らなくてはならない。よって牛タン屋の反省会の時間を考慮すると、いつもより速いペース設定となる。牛タンのためなら仕方ない(笑)。
都内はバスやタクシーが路肩に停車し信号も多いので予定よりやや遅れ気味。それでも風があるので比較的走りやすい。この風には助けられた。
荒川を渡れば埼玉県突入と思ったら千住新橋への高架道は自転車では通行できない。わき道にそれるとループになっている歩道橋があったので自転車を押して登っていくと千住新橋に出ることができた。
埼玉に入るとそれまでの様子とはチョット違う。なんとなくローカルな...。ローカルな場所に暮らす私としては走りやすいっ酢。風も緩やかに吹いていて、走っていれば蒸し暑さを感じない。
片側二車線の道は整備されていて走りやすい。段々と交通量も少なくなってきたところで先頭交代。D監督、スレイプニルさん私の順番でローテーションしながら進んで行く。国道16号線を横断した辺りから先は真っ暗。前照灯の明かりだけを頼りに走っていく。
当然、サイコンも見にくくなり周囲の景色も全く見えないので、徐々にペースが上がっていく。スレイプニルさんの最初のローテーションの時に、巡行40Kmペースになってしまったので、ここは最高齢者の立場で、すかさず教育的指導。本当は付いていけなかっただけだが...(笑)。
私は時速30Kmを割らないように注意して走っていたつもりだが、「前に出るとペースが上がっている」とイエローカードをもらってしまう(涙)。
オジサン的には若い二人の脚を引っ張らないように目~頑張っていたつもりだったのだが、「直線+真っ暗効果」と都内での遅れと翌日の猛暑を考慮すると無理のない程度に時間的な貯金をしておきたかったという気持ちが頑張りすぎてしまったのかも。
とは言っても、スレイプニルさんもD監督も巡行35Kmオーバーで走っていたような気がしないでもないが(困)。まァ~みんなの責任感が相乗効果となって宇都宮の到着予定が1時間早まり午前1時に到着した。
おにぎりの塩加減がとても美味しかったので、熱中症対策で購入した塩エナジー。D監督曰く「美味しいですよ」と言っていたが、嗜好とは人によって異なることを認識した。
宇都宮から那須高原までは緩やかなのぼりが続く。夕立があったようで思っていたより涼しく走りやすい。1~3%平均の坂道にジワジワと体力を消耗していくが、ダベリングしながら進んで行く。
しかし責任感の強いメンツだ。「ペースを落とそう!」と休憩の度に確認するが、先頭に出るとついつい頑張ってしまうようだ(笑)。ここでもスレイプニルさんから「ペースを落として牽くと、すぐに交代してペースを上げる」と二枚目のイエローカードを貰ってしまう。しかし、なんだかんだ言っても余裕で付いてくるところが、さすがスレイプニルさんとD監督。この二人となら完走できそうだ。
那須高原までのAveが27.6Km。想定外の速度で進んでいる。確認をしなかったがこの状況から日本橋から宇都宮までのAveは30Kmを超えていたと思われる。
黒磯で夜明けを迎える。途中で霧が濃くなってきてちょっと心配したが、大きな天候の崩れもなく順調すぎるペースで進む。気温も低くて高原の朝は気持ちが良いを通り越して肌寒いくらいだ。
高原と言えば牛乳でしょ。500mlをアッサリ飲みきってしまった。
スレイプニルさんの記憶では、あとは下るだけの筈だったが、これが大きな勘違い。黒磯から福島県の県境まで傾斜を増しながら登っていく。
朝もやの那須高原を進みます。激坂ではないのですが、ジワジワっと脚にきます。
那須高原を下ると白河です。午前7時の到着予定でしたが午前6時前に到着した。ここまで約1時間以上の貯金をすることができた。時間に余裕ができたので朝食タイムとしましょう。
塩分補給を兼ねて焼き魚定食にしてみました。いつもより10倍美味しく感じたな~。
さて、これからが一番つらい時間帯です。眠さと怠さが襲ってきます。ペースを抑えて先頭を牽いていると、D監督が「眠気冷ましに牽きます」といって前に出てきた。
すると登りで30Km、平地は40Km、下りはマックス!といったウルトラ鬼牽きを始めた。あとで聞いたところ「松岡修造」が降臨したとか!?。異常に速いペースにチョット戸惑ったが眠気冷ましにちょうどいいかと、気温もまだ上がっていなかったのでバトルモード?へ突入した。その後、スレイプニルさんにも乗り移ったのかハイペースは止まらず、オジサンもハリキッテしまってこのローテーションでかなりの時間と距離を稼ぎ、直後の休憩では1時間30分の貯金となっていた。イヤ~疲れた。
磐梯山をバックに記念撮影。ようやくツーリグぽくなってきたっ酢。
郡山付近で日本一周をしているオジサンを発見。エールを送りました。
気温がかなり上昇してきたので熱中症に注意しながら走るが、1時間以上の貯金をしたまま福島市へ到着した。スレイプニルさんのリクエストで「喜多方ラーメン」を食べようとの企画に、国道4号線を離れ福島駅周辺を散策。
喜多方ラーメンのお店はなかったが、復興支援の一助となればと自転車海苔としてこんな程度のことしかできませんが、チェーン店を避けて地元のお店で昼食。
福島駅の近くにある「大政食堂」。観光客はいませんでした。
冷やし中華を注文。家庭の味といった感じだったが美味しく頂きました。
福島県と宮城県の県境には国見のピークがあります。激坂ではないようですが今回のコースで一番傾斜のきついエリアです。
お店を出ると気温はさらに上昇。ペースを抑えて走らないとかなりヤバイ状況。福島市内の国道4号線は交通量も激しいので暑さでボ~っとしないよう注意しながら進みます。
福島市街地を離れ緩やかな坂を登りきったところに桃の直売所がありました。スレイプニルさんが桃を食べたいと計画の段階から話していたので立ち寄ってみました。
「はねだ桃園」は、おばあちゃんと高校生くらいの孫で店番をしていました。
「冷たい桃はありますか」と聞くと「暑いのに大変だね。冷たいのはないけど食べていきな」と桃を剥いてくれました。暖かい心遣いに感謝。お孫さんの話だと自転車海苔には特別優しいのだとか!。目の前が交差点なのですが信号待ちをしている自転車海苔がいると、お店に呼び込んで桃を食べさせているそうです。
そうえいば日本橋を出発してから日本一周をしている自転車海苔以外、誰一人として見かけていません。それだけ暑いということか!。
獲れたてとあってシャキッとしていて甘みがあり美味しい。
応援しに来たつもりが、逆に応援してもらってちゃいました。
おばあちゃんに桃を持って行けと言われましたが、自転車なので持っていくわけにも行かず、ありがたく気持ちだけ頂き、桃を買って宅急便で自宅へ送ってもらうことにしました。しかも値引きしてもらって。なんか久しぶりに気持ちよく買い物したな~。
桃を食べて元気倍増。だか暑い...。お孫さんの話だと国見の登りはちょっと辛いらしい。しばらくすると登坂車線が始まりそれらしき坂が現れた。
ココさえ登ってしまえば仙台が見えてきそうな気がするのだが。
すると桃パワーか今度は松木安太郎が降臨したのかスレイプニルさんがアタック開始。立ち漕ぎでグングン登っていく。途中まで付いていくが心拍数があがって撃沈。オジサンがこんなことしていたら熱中症になってしまう(泣)。
国見の県境を越えると宮城県です。ここまで長かった~。
県境付近から雨がポツポツと。しかも大粒で顔が痛いくらいだ。コンビニで雨宿りしながら国見で無理して漕いでしまった代償を払うことに。
冷凍アクエリアスとミネラル麦茶でクールダウン。かなり体力を消耗してしまった。
さらにガリガリ君梨味で体を冷やす。これは嗜好品か!?。
岩沼までは緩やかなアップダウンを繰り返し単調な道を進む。気温はマックスになっていて危険な状態。コンビニで休憩しているとD監督が眠気を訴えた。しかしこれは只の寝不足。寝ていないので仕方ない。今度は岩沼の手前でスレイプニルさんが熱中症の軽い状にかかり始めた。塩分が不足しているようだ。岩沼市内のコンビニで長めの休憩をとることに。
日本橋から333Km地点は国道4号線と6号線の合流地点でした。
二人をコンビニに残してちょっと寄り道。自転車海苔として何か復興支援が出来ないだろうか?。今回の仙台ツアーの二つ目の目的は復興支援に役立ててもらえばと思い、ルート上で寄付出来るところを探していた。
岩沼市は市街地こそ津波の影響を受けなかったが、国道6号線から東側は津波でほとんど流されてしまっている。知人の話だと今でもほとんど復興は進んでいないようだ。
市役所に行って寄付をと思ったが日曜日なので、知人に岩沼のロータリークラブの事務局を紹介してもらい、自転車海苔なので東京から仙台駅までの片道分の新幹線代を寄付することにした。
岩沼ロータリークラブの事務局は日曜日でやっていなかったが、地元のホテル内に事務所があったのでフロントに預けておいた。
※翌日早々に岩沼ロータリークラブの方からお礼の電話を頂きました。
コンビニに戻ってくるとスレイプニルさんの体調も少し回復しているようだった。日本橋から岩沼まで不眠で約330Km走ってAveは27.0Km。すごいスピードだ。頑張れば全行程でAve27kmをキープできるかもしれないが、三人とも疲れがピークに達しているので仙台までの残り20Kmはゆっくり走ることにした。仙台が近づくにつれて交通量は増すばかり。ここで事故にあってはすべてが台無しになってしまう。
仙台の手前12Km地点で国道4号線は旧道とバイパスに分かれる。旧道に進路を取り仙台駅を目指す。D監督が「もうパレードラン?」と聞いてきた。仙台まであと少し。長い道程だったがゴールが見えてきた。
仙台市内は想像以上に都会。GPSの電池が切れてしまい、地元の人に道を聞きながら駅を目指す。
仙台中心地は片側四車線の道があり交通事情はソウルの街に似ている。街並みは銀座と渋谷と六本木を足して3で割った感じ?。ビックリしました。
そして午後4時50分。ついに仙台駅到着 ゴ~ル!
やった~!とうよりは、無事にゴールできてよかったな~と言うのが本音でした。三人揃って完走できてよかった~。暫くこの感動を味わっていたい...と思うでしょ?
そうじゃないんだな~。この三人は!。チャッチャと写真を撮ると感動を求めて向かったのは...
スレイプニルさんが予約していてくれた「牛タン屋」。いかにも美味しそうな店構え。
呑んでしまうと輪行の準備が面倒なので先に荷造りしてから入店します。ではこれから本当の感動をお伝えします。それがこれダ~!
ク~!。これを求めて走ってきました。最高!
満身創痍の監督も、こと時ばかりは満面の笑顔です。
タン刺しです。表現できない美味さです。
タン焼きです。語ることは何もありません。走った人しか味わえません。
タンシチューです。お店の看板メニューだそうです。
タンのはさみ揚げです。初めて食べましたが激ウマです。
反省会で盛り上がっていましたが、ここは仙台。明日は仕事...。地下鉄で仙台駅に向かいます。続きは帰りの新幹線でと思っていたのですが新幹線の席が並んで取れません。今回は居酒屋列車はお預けとなってしまいました。残念。
今回のツアーはスレイプニルさんとD監督の若さとパワーに引っ張られ無事に完走できました。オジサンは言い訳が上手なので一人だったら途中でリタイアしてたかも(笑)。
お世話になりました。ありがとうございました。
これに懲りずまた宜しくお願いします。でも次回の長距離ランは真夏は控えま笑ネ!
Dst:350.8Km Ave:26.6km Max:59.2km
コメント一覧
峠のゴブリン
KUROボンド@USA
峠のゴブリン
D監督
スレイプニル
広葉樹
最近の「ロード」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2020年
人気記事