Stage1(不動堂海岸~白浜 126Km)
初日はスタートすると海岸線を南下し、途中で勝沼ダムを目指しちょっと山岳コースをかじり、再び海岸線を南下する全体的には平坦なコースなのだが、如何せん昨夜のヤケ酒が残っていてかなり辛い。行きの運転は一緒に参加する広葉樹さんに全ておかませしてリアシートを倒し泥酔状態で寝袋にくるまって移動しかなり回復したもののまだ酒臭い。
「魂」Tシャツに着替えたものの、片貝海岸駐車場に到着した時点では、まだ只の酔っぱらい。
荷物を事務局に預けてスタートラインの不動堂海岸駐車場を目指します。二日酔いのせいかすぐに息が上がり2Kmの移動に一苦労する状態。スタートポイントに到着すると会場は参加者で一杯になっていた。「ツールドちば」は力量にあわせて時速25Kmクラス、時速20Kmクラス、時速15Kmクラスの3クラスに別れていて自己申告でエントリーするようになっている。初日は体調も考えて時速20Kmのクラスにエントリーすることに...。
時速20Kmクラスの最後尾に並ぶことに。参加選手は幅広い年齢や体型の人が沢山いた。
先頭が出発して1時間後くらいに、これと言った合図も無く「ツールドちば」がスタートした。第1エイドステーションまでは平地を1列に並んでタラタラ走り酔い覚ましにはもってこいのスタートとなった。時より強く降る雨でカラダが冷えてしまい途中のコンビニでトイレを借りたり、信号で大渋滞になったりと若干のハプニングがあったものの、サイクリングロードを走ったり地元の人の声援に手を振って応えたりしながらのんびり走る。
第1エイドステーション(日在浦海浜公園/30.9Km地点)に到着。バナナや水分の補給を受けることが出来た。
第1エイドステーションを後にしてココからは内陸に向かって大多喜を目指す。エイドステーションを出発する時に気づいたのだか、どうやら班ごとに走行しているらしく、Q班に所属しているらしい。チョットした上りですぐ集団がバラけるようになり、どうしたものかと思いながら誘導員の後ろタラタラと走る。何となく走っていると第2エイドステーションの旧大多喜女子高跡地(48.3Km地点)に到着した。
第2エイドステーションまで走るとアルコールも大分ぬけてきた。
大多喜の街を過ぎるといよいよ山岳コースっぽくなってきた。しかし集団は相変わらずタラタラとのんびり走行して行く。それでも傾斜がキツくなるといアッという間に集団がバラけ始め、前の集団からちぎれてきた選手とごちゃ混ぜ状態になった。誘導員にピッタリくっついてモジモジ走っていると、暫して左手で「行け!」の合図がでた。これを見た3人組がすぐに飛び出したので、我慢しきれず後を追っかけることにした。「これが王滝だったらな~」なんてことを考えながら、気持ちのイイくらいのごぼう抜きをし一汗かいて勝浦ダムに到着した。
勝浦ダムをバックに記念撮影。あと一息でお弁当だ!
勝浦ダムからひとピーク越えると第3エイドステーションの内浦山県民の森(73.2Km地点)に到着。会場にはテントが用意されていて雨をよけながら食事が出来るようになっていた。
これが鴨川若潮弁当。パッケージにはお品書きが!
中身はご当地の名物がギッシリ詰まっています。味もグ~!
やっぱりコレでしょ!。房総と言えば和田漁港のクジラ。
昼食を済ませるとココからは一気に下り再び海岸線を目指します。鴨川を抜け第4エイドステーションの和田漁港広場(102.2Km地点)で一休みし、あとは海岸線をひたすら南下します。この区間は国道を走るためどんなにゆっくりなペースでも誘導員を抜かすことが出来ません。ひたすら時速20Kmでのんびり走行していると、さすがに我慢できなくなったのか交通量が少なくなってきた残り5Km地点で3人組が飛び出した。誘導員が特に注意をしなかったので、ここぞとばかり後を追いかけた。最後に若い連中とスプリント戦で盛り上がったところでゴール。初日の126Kmを無事に完走しました。
海岸線の平坦なコースを一列になってのんびり走る。ちょっとスローペース過ぎるような気もするがコレが「ツールドちば」の醍醐味なのかもしれない。
荷物を受け取りすぐに宿を目指す。夕食はカニの食べ放題だ。ひたすらカニを食べながら広葉樹さんと今日の反省?をしながらワイワイと楽しい時間を過ごし9時には消灯。明日に備えることにしました。
なんと、タラバガニが食べ放題。この他にも刺身、天ぷら等、豊富なメニューに大満足でした。
Stage2(白浜~白子 134Km)
2日目は天候も回復しまずまずのコースコンディションとなった。今日は帰りの時間を考慮し時速25Kmのクラスにエントリーすることにした。スタートしてすぐに「ママチャリ」少年たちが中切れをおこしてしまう。しかたなく広葉樹さんに「一気に捲りますよ!」と声をかけ中切れをおこした先頭まで躍り出る。誘導員との間に3人選手がいたが暫く走っていると緩い上りが始まり目の前の選手が遅れ始めた。声をかけ前に出ると今度はその前の2人が向かい風に煽られ遅れ始めた。再び声をかけ今度は誘導員のすぐ後ろについた。この誘導員、よく見ると昨日までの誘導員とは何かが違う。ゼッケンも誘導員ではなく指導員となっている。明らかに速い(実はこの指導員、めちゃ凄かった)。向かい風にもびくともせずひたすら先頭を引いている。暫く付いて行き後ろを振り返ると誰もいなくなっていた。「誰も来てませんが?」と声をかけると「そんなに飛ばしてないんだけどね」と苦笑いをしてペースダウンし集団を待つことに。その後も前の集団から落ちてくる選手を飲み込みながら心地よいペースで海岸線をひた走り、第1エイドステーションの道の駅「三芳村」(35.2Km地点)に到着した。
国道を渡たる為の信号待ちで大渋滞。今日は半分レース、半分サイクリング気分でツールドちばを楽しむ。
第1エイドステーションを後にするといよいよ山岳ステージが始まった。内陸に入っても風は一向に止む気配がなく、エイドステーションをスタートして200Mも進むとすぐに中切れが始まった。「ここでちぎれたらもう追いつけない」と判断し広葉樹さんと遅れている選手をごぼう抜きして先頭集団を追いかける。広葉樹さんと自分の二人を含む6人の先頭集団はこの区間から代わった指導員に引かれるまま細かいアップダウンを繰り返しながら突っ走って行く。この指導員も見るからに速そうだ。途中でパンクをしている選手をフォローする事になり指導員がいなくなると、6人の集団は牽制しながら益々ペースを上げて行く、先頭を譲り合い?ながら進んで行くと一人がパンク。3人組だったらしくその後は自分と広葉樹さんとガッシリしたオッさんの3人になった。このオッさんがまた速い。暫く並走して走っているとオッさんの方から話しかけてきて、そこからは3人でおしゃべりしながら峠を目指した。結局この区間はこの3人がGグループの先頭として第2エイドステーションの大山小学校(54.4Km地点)に到着した。
気が付けば3人で先頭を引っ張る事になってしまった。
暫しの休憩をとり再びスタート。鴨川市内まで緩やかに下りると、今度は一気に亀山ダムまで上る今日一番の山岳区間となった。亀山ダムに向かう有料道路に入ると、あっという間に後続がちぎれて行く。先頭を走っている指導員は若い勝ち気な選手の相手をするようで、傾斜がキツくなっても全くペースを落とさない。指導員の真後ろで集団の先頭を引くように?走っていたのだが、オジさんライダーのお役目はココまで。後方にイケイケサインを出すと5人の選手が指導員を追っかけて行った。とても付いて行けるペースではないので諦めてインナーローでタラタラ上っていると、第1エイドステーションまで誘導してくれた指導員が、なんとアウタートップで平然と上ってきた。「凄すぎる...」半ば呆れながら走っているとようやくピークへ到着。すると何とか追いつけそうな距離にGグループの先頭集団が走っているのが見える。アップダウンが暫く続いたが下りを利用して集団に追いつく事が出来た。お腹が減ってきた頃、第3エイドステーションの亀山ダム(81.0Km地点)に到着。ご当地弁当と豚汁を堪能しデザートに甘~い梨まで味わうことが出来た。
有料道路に入ったところで、ハンガーノックをおこしてしまった広葉樹さんだったが、ご当地弁当と特性豚汁で元気100倍か?。亀山ダムをバックに記念撮影。
昼食を終え再びスタート。Gグループはすぐに7人の集団となる。ココからは大した事ないかと思っていたのが大誤算。第3エイドステーションまでの上りで足を使いきってしまったオヤジっちに若者に付いて行くパワーは残っていなかった。アップダウンを繰り返すこの区間は上りになるとあっという間に置いて行かれてしまうが、下りになると指導員がスピードをコントロールしてくれるので何とか追いつくことが出来る。ちぎれては追いつき、またちぎれては追いつきを繰り返す。指導員は今まで一緒に走ってきたこのオヤジっちに、気を使ってくれているのだろうが使われている方としてはまさに生き地獄。第4エイドステーションのB&G海洋センター(102.1Km地点)に到着した時はもう一杯一杯だった。
さあ、後は下るだけ?。辛いけどそれなりに楽しんでいるチョットMな広葉樹さんと第4エイドステーションにて。
あと1ピーク。広葉樹さんと励まし合い?ながら最後のピークを上り終えあとは海岸を目指すだけ。下り基調のコースになってくると、ばらけていた集団も段々大蛇のような隊列を組むようになってきた。第5エイドステーションの陸奥沢中学校(117.4Km地点)では地元の太鼓で歓迎を受けた。最後のステージは平坦なコースを一直線に並んで軽快に走る。海の風を感じるようになってくるとゴールの白子荘が見えてきた。2日間で260Kmと初めての体験だったが、とっても有意義で、とっても楽しいツーリングを楽しむことが出来ました。そして来年は3日間の完全制覇を目指したいと密かに闘志を燃やしながら「ツールドちば」のゴールラインを越えました。
怪我も無く元気に2日間を完走したました。良く走ったよ!
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