弱気なアニマル

２００５年マイク・タイソンが引退した。
ケビン・マクブラインドにTKO負けした直後のインタビューで
「私はもう今までのようなファイトは出来ないのかもしれない」「昔のようなアニマルではない」
っていう弱気な発言をしていた。

タイソンと言えば素行が悪い事で有名だけど、非常に練習熱心な事でも有名で、
足の運び方一つとっても、納得が行くまで何時間でも繰り返す。
１８０ｃｍの小柄な体でKOの山を築いたルーツがここにあると思う。

試合となると我を忘れるって言うのか、本能のおもむくままと言うのか、
とにかく何をしでかすか分からない所があった。
時には相手の耳を噛みちぎり、時には相手の腕をきめて折ろうとする。
でも、ダウンした相手に手を差し伸べる紳士的な一面も持ち合わせてる。

子供好きな事でも有名で（何とかジャクソンとは違う意味でね）抱きかかえては
泣かれて困惑するタイソンの姿をVTRでよく見ました。
こんな両極端な所が彼の人柄を垣間見た気がします。

何にしても好きな選手の引退って寂しいものですけど、かつてのアニマルの弱気な発言が特に寂しかったですね。
戦績５０勝・４４ＫＯ・６負・２分