ブライス ラブな毎日

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母の続き

2021-04-07 18:05:55 | 日記
前のことです。
少し長い文になります。
何回かに分けて、書いてみます。
大好きな母への懺悔の気持ちをこめて。



母が、他界したのは八年前。
もうすぐ正月がくると言うのに

今年はなんでやろ。
年賀状書きたくない。
代わりに書いてといってた。

左手と、左足だけつめたいんよ。
と、小さなホッカイロをいつも握ってた。

顔つきぐ厳しく、何か最近冗談が通じんなあとか思っていた。

今、思えば小さな脳梗塞だったか。

母が亡くなる二日前、私は母の家に行った。


母は、ちょこんと、こたつに入り
テレビを見ていた。
振り向いた顔見て、私は笑った。

なんと、垂れたまぶたを額につり上げるようにセロテープでくっつけていたから。

まぶたの皮がたるんで、前が見えにくいと言う。

大笑いしたあと、買い物に連れていった。母は、当時81歳。74歳の妹と韓国にいく予定をたてていた。
釜山は、港町で寒いらしいから、軽いコートが欲しいと言ってたから。

買い物がすんで、母の家に送ると小さな体を折り曲げて私におじぎをして、手をふって見送った。

たくさんの買い物袋を、母の家に運ぼうと言うと
早く帰り、ご飯の用意をしなさいと言って。

小さくなったなと思い、家に帰った。当時私はフルタイムの仕事で、母より4つ年上の義母と同居していた。
暮れは忙しく、することが沢山あった。私は、家に帰り日常の忙しさに戻った。母のことは頭にはなかった。

二日後、妹から夜電話。

お姉ちゃん、お母さんが電話にでらんよという。

私は、二日前にあったよ。元気やった。前のスーパーに、買い物行ってるか、用事ででているんではない?

と言い、まぶたのセロテープの話をして妹とわらった。

そうかも知れんと、妹もいった。


まぶたの垂れ下がりは眼瞼下垂といい、形成外科で手術できりらしい。

手術できるよ。
大してお金かからんよ。と、言うつもりで。


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