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あらすじ:オーストリアの人気ファッション番組の司会者・ブルーノ(サシャ・バロン・コーエン)は、ミラノで取材中、ショーを台無しにし、業界から締め出されてしまう。ハリウッド・セレブになって見返そうと決めたブルーノは、付き人ルッツ(グスタフ・ハマーステン)を連れてLAに到着。
セレブになるために、様々な企画にトライする。ルッツのアイデアで、まずはテスト番組を作ることに決定。人気歌手ポーラ・アブドゥルのスケジュールを押さえたまでは良かったが、取材場所に行くとイスもテーブルもない。
そこで、ブルーノは修理に来ていたメキシコ人の人間椅子を提案する。大統領候補ロン・ポール議員に、ホテルの一室で取材ができることになったブルーノ。カメラ機材の故障を装って議員をベッドルームへ誘うが、ビデオを流出させようとした思惑は見事に崩れ去ってしまう。次にブルーノは、チャリティ活動を行うためイスラエルへ飛ぶ。モサド元長官やヘブライ大学教授、パレスチナ前議長、エルサレム市長と共に会合を開き、ブルーノは自作の歌を披露、だが中東紛争の解決まではいかなかった。アルカイダに誘拐してもらえば一躍有名になれると睨んだブルーノは、早速レバノンのパレスチナ難民キャンプに向かう。そこで幸運にもテロリストのリーダー、アイマン・アブ・アイタに会うことができたブルーノは、ビン・ラディンのファッション・アドバイスを試みる。中東からの帰り道、アフリカで今最先端のファッション小物“養子”を手に入れたブルーノは、シングルファーザーとして番組に出演。「ベビーはiPODと交換した」と発言すると、アメリカ児童局の女が現れ、赤子をさらっていってしまった。異性愛者だけに囲まれる環境に自分を追い込むため、マクラレン基地州兵訓練センターに飛び込んだブルーノ。ところが、夜のテント生活は誘惑がいっぱいで……。(作品資料より)
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それに続く、サシャ・バロン・コーエンのお下劣モキュメンタリーの第3弾。今回演じたオーストリア出身のファッション評論家ブルーノも、彼の英国バラエティ番組の持ちネタ・キャラだったものだそうで、“夢はセレブになること!”。それを謳い文句にハリウッドでセレブになることを夢見るブルーノは、マドンナのように養子をもらったり、テロリストに誘拐されたりと、自分なりの“セレブになる方法“を実践していくって、これは大暴走してますから。
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いくらなんでもここまで下ネタ満載とは、きっと映画館でもお客さんドン轢きさせた攻撃系パンク・コメディだ。もうダメ、まだ最初に観た「ボラット~」の方がまだいい。毛むくじゃら男、ボラットに愛嬌があり、映画も後もを連れたサンチョ・パンサを引き連れたドンキ・ホーテといった趣のロードムービーだ。
今回は何よりも、より過激さを追求したためだろうけど、だって呆れた相手がすぐに退席するし、あるいは激怒した群衆が追いかけてくるためエピソードがぶつ切り状態で、その分サシャはホモ・セクシャルを演じながら街を歩くといった自虐芸を余儀なくされているわけで、観ていてちょっと辛くなる。
洒落にならないのは、ブルーノがオーストリア出身ということで、同郷のアドルフ・ヒトラーをいじりまくっていること。ユダヤ差別発言や元恋人へのDVで絶好調のメル・ギブソンの写真に「総統!」って呼びかけてしまうし、州軍のキャンプでは「ハイル、ヒトラー!」の敬礼をしてしまう。
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映像特典は、削除シーンや別バージョンが中心で、ポーラ・アブドゥルの人間椅子&デブのおっさん裸盛りのスークエンスには、ラトーヤ・ジャクソンと野球賭博で球界を追放された元名選手のピート・ローズが出演している別バージョンがあります。
人間椅子で“馬みたい”と喜んでいるラトーヤも、「マイケルの物真似してよ」と言われる急に機嫌が悪くなってしまうし、ピートもデブの女体盛りに激怒。ブルーノはお尻フリフリ「イラクを核攻撃しよう」という標語が貼られている銃器の即売会や、白人至上主義を標榜するキリスト教団の指導者との面談に出かける始末。このあたりの削除シーンのいくつかは、「ボラット」の不気味で可笑しいアメリカ深部訪問のパート2みたいだ。
サシャに完全に騙されたロスの芸能事務所社長のインタビューも付いているし、映画の最後に登場するボノや、エルトン・ジョンとブルーノの歌唱シーンを見た社長さんは、手の平返し。肩を抱いて一緒に頑張ろうって、こういう業界人は嫌いにはなれないね。
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