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黒澤明の傑作『七人の侍』と同作をリメイクした『荒野の七人』を原案にした西部劇。冷酷非道な悪に支配された町の住人から彼を倒してほしいと雇われた、賞金稼ぎやギャンブラーといったアウトロー7人の活躍を追う。メガホンを取るのは、『サウスポー』などのアントワーン・フークア。『トレーニング デイ』『イコライザー』でフークア監督とタッグを組んだデンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンらが結集する。熱いストーリーと迫力のアクションに注目。
あらすじ:悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって牛耳られ、絶望を感じながら生きているローズ・クリークの町の人々。住民の一人であるエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、拳銃の達人といった7人の男を雇って、バーソロミューの手から町を救い出すように頼む。金のためと割り切って戦いに身を投じるサムやジョシュだったが……。
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<感想>舞台は、1879年の米国西部の町ローズ・クリーク。極悪非道な実業家の横暴に苦しむ開拓民に、7人のアウトローが助っ人として雇われる。圧倒的多数の悪に対して、誇り高き7人が挑むシンプルなプロットを踏襲しながら、アントワーン・フークア監督流の怒涛のアクションが展開する。男の美学が貫かれた西部劇を作り上げている。
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主人公の人種や変更や、彼が戦う動機に新解釈が加えられたが、『荒野の七人』への愛は深いと感じた。そして、ワシントン扮するチザムの漆黒色の衣装は、ブリンナーを踏襲していて、7人が横に並んで馬に乗る場面も同じ構図だというから。町の住人はなけなしの金を集め、彼らの報酬として迎えるのだが、ガンマンたちにとって命の危険に値する金額ではなかった。それでも戦う男たちの誇りは「七人の侍」から受け継いだようである。
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多種多様な戦闘シーン。銃やナイフ、トマホーク、弓矢など武器の種類に合わせた戦闘シーンもバリエーション豊かで見応えあります。クリント・イーストウッド作品のスタントチームが参加した馬上アクションもド迫力に決まってました。それに、早撃ちの名手であるセル・リードが俳優たちを指導する。バレエのように舞う二挺拳銃やロビショーの狙撃スタイルなど、7人のキャラにあったガン・アクションをご覧あれ。ワシントンは、反射神経の良さを生かして一挺拳銃の早撃ちに挑戦している。
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美学を貫く7人には、町を救うために立ち上がる最初の男で、7人のリーダーとなる治安官のサム・チザムに、デンゼル・ワシントンが、クリス同様で銃の名手であり戦術家でもある。
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ジヨシュ・ファラデーにはクリス・ブラットが、チザムを補佐し、ムードメーカーにもなる流浪のギャンブラーであり、凄腕のガンマンでもある。ヴィンを演じたスティーヴ・マックイーン)的な人物でもある。彼が敵地へ行き、何度も撃たれながらも放るまずに、ガトリング銃をダイナマイトで爆破させるシーンは見事であった。
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グッドナイト・ロビショーに、イーサン・ホークが扮しており、南北戦争で活躍した狙撃手でもあり、チザムの旧友といった点と、過去のトラウマを抱えている。
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ビリーには、イ・ビョンホンが扮して、ロビショーの相棒でもある東洋人の暗殺者。銃も使うがナイフを得意としている。寡黙なナイフ使いを演じたブリット役のジェームズ・コバーンを彷彿とさせる。
バスケスに扮したのは、マヌエル・ガルシア・ルルフォ。流れ者のメキシコ人であり、血がたぎる場を求めて戦いに参加する。賞金首となっている点では、ロバート・ヴォーン扮するリーと同じでもある。
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ジャック・ホーンにヴィンセント・ドノフリオが扮して、山林で暮らす武骨な巨漢のハンタ-。粗野だが心の優しい持ち主でもあり、決戦での戦いぶりは、チャールズ・ブロンソンが演じたオライリーに通じる。レッドハーベストにマーティン・センズメアーが扮しており、ネイティヴ・アメリカンの戦士であり、パワー系の歴戦の勇者という意味ではオライリーに近いが、年齢は一番若い。
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そして、悪辣な実業家ボーグに扮したのが、ピーター・サースガードであり、町を支配して北の将軍様気取りだ。夫を殺された町のエマ(ヘイリー・ベネット)は、用心棒を探す旅に出て途中で、チザムに遭遇する。そして、200人超の軍隊並みの人数と装備で攻めてくるボーグ一味に対して、7人だけで立ち向かうのはさすがに無謀だと思った。
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それで、町の住人たちを鼓舞し、銃を撃ったこともない彼らに戦闘の技術を仕込むべく、7人は特訓をしてやる。それに、町に来る手前に大きな長い穴を掘り、その下に町の住人を入れて、斧や竹やりスコップなどで待ちかまえさせる。そして、ダイナマイトを埋め込むのだ。
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今までの「七人の侍」「荒野の七人」の主人公は、見ず知らずの村人のために主に義侠心から戦っていたが、今回のチザムには戦わずにいられない理由を設定していた。最後に悪玉のボーグと対峙して明かされる衝撃な出来事に、思わずこれは敵討ちだと思った。
それに、悪辣な実業家ボーグが持つ、1879年当時の最新兵器であるガトリング銃が登場したのは今作が初めて。回転式の銃身で1分間に200発以上の弾丸を発射する驚異的な殺傷力にさらされて、最終決戦では熾烈な戦いも見どころの一つですから。ここでは、クリス・ブラットが単身で敵地へと殴り込みに行き、途中で何度も撃たれながらも必死でガトリング銃を征すのですから。
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アクション映画としての面白さを追求しており、最終決戦をスペクタル性豊かにたっぷりと時間をかけて見せている。いかにも現代の映画らしい民族構成の七人は、各々の得意技が発揮される見せ場をきっちり用意されており、ドンパチはド派手目で娯楽至上主義な作りで、最期まで飽きることなかった。
みなカッコいいのだが、とりわけネイティブ・アメリカンの若者レッドハーベストが、弓を引く姿の美しさに感動しましたね。そして、とどめとばかりに、エルマー・バーンスタインの、「荒野の七人」のテーマ曲が流れた時には、何だかんだ行っても厚くなりましたよ。
2017年劇場鑑賞作品・・・20
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あらすじ:悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって牛耳られ、絶望を感じながら生きているローズ・クリークの町の人々。住民の一人であるエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、拳銃の達人といった7人の男を雇って、バーソロミューの手から町を救い出すように頼む。金のためと割り切って戦いに身を投じるサムやジョシュだったが……。
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<感想>舞台は、1879年の米国西部の町ローズ・クリーク。極悪非道な実業家の横暴に苦しむ開拓民に、7人のアウトローが助っ人として雇われる。圧倒的多数の悪に対して、誇り高き7人が挑むシンプルなプロットを踏襲しながら、アントワーン・フークア監督流の怒涛のアクションが展開する。男の美学が貫かれた西部劇を作り上げている。
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主人公の人種や変更や、彼が戦う動機に新解釈が加えられたが、『荒野の七人』への愛は深いと感じた。そして、ワシントン扮するチザムの漆黒色の衣装は、ブリンナーを踏襲していて、7人が横に並んで馬に乗る場面も同じ構図だというから。町の住人はなけなしの金を集め、彼らの報酬として迎えるのだが、ガンマンたちにとって命の危険に値する金額ではなかった。それでも戦う男たちの誇りは「七人の侍」から受け継いだようである。
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多種多様な戦闘シーン。銃やナイフ、トマホーク、弓矢など武器の種類に合わせた戦闘シーンもバリエーション豊かで見応えあります。クリント・イーストウッド作品のスタントチームが参加した馬上アクションもド迫力に決まってました。それに、早撃ちの名手であるセル・リードが俳優たちを指導する。バレエのように舞う二挺拳銃やロビショーの狙撃スタイルなど、7人のキャラにあったガン・アクションをご覧あれ。ワシントンは、反射神経の良さを生かして一挺拳銃の早撃ちに挑戦している。
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美学を貫く7人には、町を救うために立ち上がる最初の男で、7人のリーダーとなる治安官のサム・チザムに、デンゼル・ワシントンが、クリス同様で銃の名手であり戦術家でもある。
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ジヨシュ・ファラデーにはクリス・ブラットが、チザムを補佐し、ムードメーカーにもなる流浪のギャンブラーであり、凄腕のガンマンでもある。ヴィンを演じたスティーヴ・マックイーン)的な人物でもある。彼が敵地へ行き、何度も撃たれながらも放るまずに、ガトリング銃をダイナマイトで爆破させるシーンは見事であった。
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グッドナイト・ロビショーに、イーサン・ホークが扮しており、南北戦争で活躍した狙撃手でもあり、チザムの旧友といった点と、過去のトラウマを抱えている。
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ビリーには、イ・ビョンホンが扮して、ロビショーの相棒でもある東洋人の暗殺者。銃も使うがナイフを得意としている。寡黙なナイフ使いを演じたブリット役のジェームズ・コバーンを彷彿とさせる。
バスケスに扮したのは、マヌエル・ガルシア・ルルフォ。流れ者のメキシコ人であり、血がたぎる場を求めて戦いに参加する。賞金首となっている点では、ロバート・ヴォーン扮するリーと同じでもある。
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ジャック・ホーンにヴィンセント・ドノフリオが扮して、山林で暮らす武骨な巨漢のハンタ-。粗野だが心の優しい持ち主でもあり、決戦での戦いぶりは、チャールズ・ブロンソンが演じたオライリーに通じる。レッドハーベストにマーティン・センズメアーが扮しており、ネイティヴ・アメリカンの戦士であり、パワー系の歴戦の勇者という意味ではオライリーに近いが、年齢は一番若い。
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そして、悪辣な実業家ボーグに扮したのが、ピーター・サースガードであり、町を支配して北の将軍様気取りだ。夫を殺された町のエマ(ヘイリー・ベネット)は、用心棒を探す旅に出て途中で、チザムに遭遇する。そして、200人超の軍隊並みの人数と装備で攻めてくるボーグ一味に対して、7人だけで立ち向かうのはさすがに無謀だと思った。
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それで、町の住人たちを鼓舞し、銃を撃ったこともない彼らに戦闘の技術を仕込むべく、7人は特訓をしてやる。それに、町に来る手前に大きな長い穴を掘り、その下に町の住人を入れて、斧や竹やりスコップなどで待ちかまえさせる。そして、ダイナマイトを埋め込むのだ。
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今までの「七人の侍」「荒野の七人」の主人公は、見ず知らずの村人のために主に義侠心から戦っていたが、今回のチザムには戦わずにいられない理由を設定していた。最後に悪玉のボーグと対峙して明かされる衝撃な出来事に、思わずこれは敵討ちだと思った。
それに、悪辣な実業家ボーグが持つ、1879年当時の最新兵器であるガトリング銃が登場したのは今作が初めて。回転式の銃身で1分間に200発以上の弾丸を発射する驚異的な殺傷力にさらされて、最終決戦では熾烈な戦いも見どころの一つですから。ここでは、クリス・ブラットが単身で敵地へと殴り込みに行き、途中で何度も撃たれながらも必死でガトリング銃を征すのですから。
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アクション映画としての面白さを追求しており、最終決戦をスペクタル性豊かにたっぷりと時間をかけて見せている。いかにも現代の映画らしい民族構成の七人は、各々の得意技が発揮される見せ場をきっちり用意されており、ドンパチはド派手目で娯楽至上主義な作りで、最期まで飽きることなかった。
みなカッコいいのだが、とりわけネイティブ・アメリカンの若者レッドハーベストが、弓を引く姿の美しさに感動しましたね。そして、とどめとばかりに、エルマー・バーンスタインの、「荒野の七人」のテーマ曲が流れた時には、何だかんだ行っても厚くなりましたよ。
2017年劇場鑑賞作品・・・20
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