パピとママ映画のblog

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ワン・デイ 23年のラブストーリー  ★★★

2012年08月20日 | わ行の映画
お互いに惹かれ合いつつ友人でいることを選んだ男女の、23年に渡るある特定の日を切り取り二人の移り変わりを綴るラブストーリー。ヨーロッパを中心にベストセラーになっている同名小説を、原作者自ら脚本を担当し映画化。
監督は「17歳の肖像」が第82回アカデミー賞に3部門ノミネートされ脚光を浴びるロネ・シェルフィグ。「プラダを着た悪魔」「ラブ&ドラッグ」のアン・ハサウェイと「アクロス・ザ・ユニバース」「ラスベガスをぶっつぶせ」のジム・スタージェスが、男女の心の機微、時間の変遷を丹念に演じる。「サイダーハウス・ルール」のレイチェル・ポートマンによる音楽やエルヴィス・コステロによる主題歌が物語を彩る。

あらすじ:二人の出会いは1988年7月15日、大学の卒業式だった。真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は、その日初めて言葉を交わした。意気投合した二人はお互い惹かれ合いながらも、そのまま恋愛に発展させることはなかった。エマは恋心を隠しつつ、デクスターとの友人関係を続けていく。
1989年には、エマはロンドンで暮らし始めていた。1990年、デクスターはパリを謳歌していた。1992年、二人きりで旅行に出かけた。1994年、家族とのトラブルに頭を悩ましたデクスターはエマに電話をするが、その時エマは別の人と会っていた。
1996年、久しぶりに会ったものの、思いがすれ違っていく。2000年、友人の結婚式で再会する二人。エマとデクスターは、すれ違いながらそれぞれの人生を歩んでいく。そして転機となる7月15日を二人は迎える――。(作品資料より)

<感想>友達以上、恋人未満――。男女の友情は永遠の命題である。一線を超えるか、愛しているからこそあえて友達で踏みとどまるか?・・・。人生には「もし」がないからこそ、その時々の選択にその後の運命が賭かっている。本作で描かれる男女の23年間を、あなたならどう見るのか?・・・。
妙にウマが合いながらも、恋人ではなく友達になることを選んだエマとデクスター。2人の23年という人生が、7月15日という1日だけを切り取って描かれていくのだが。もちろんラブストーリーです。

大きな瞳のハサウェイ、いつものコケティッシュで、スクール水着からチャイナドレス姿まで披露してくれる。裸で泳ぐシーンもあるが、「ラブ&ドラッグ」ほど全裸は見せない。
最終的には2人とも真実に辿り着くけれど、その行き方が異なります。それぞれの道を歩みながらも、常に互いの元へ戻って来る2人の関係は「愛の謎なのね」私にはこういう男女の関係には苛立ちさえ覚え、そのままずっと友達でいいのじゃないの、と思ってしまった。

だって、2人は恋人でも友人でもあって、お互いに大切な人なんだから。だから離れていても連絡をしあい、また逢いたくなれば戻って来る。何でもかんでも結婚という形で2人が一緒に暮らせば、また違った物語になると思う。
しかしながら本当は、エマはデクスターに友達宣言をされ、思いを封じこめることを決めたわけなのだが、心に痛みを抱えながらも、別れのない“絶対安定”を選んだその気持ちに共感する女子も多いのではないかしら。つまり強引に彼に会いに行き、自分から迫ってベットインするってこと。若いからね、それで一緒に住んでみて互いの性格の不一致とか、いろいろ問題があって別れることだってあるのだから。
しかし“友達”を隠れ蓑に、彼の全てを包み込むエマの愛の深さが、ラストの15分に衝撃と涙が待ち受けます。
最後がね、別々の人と結婚してもうまくいかない。やっぱり2人は愛していると確信して、離れたくないわけ。23年間ですよ、もうお互い45歳になっているのだから。充分年齢を重ねて人生の荒波も超えて(ということないか)。一緒になったからって、昔の2人とは違うと思うんだけどな。で、物語は悲しい結末で終わらせているのも、何だかピンとこないのよね。ハッピーエンドで終わらせないところが、いいのかもしれませんね。
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