異常な連続殺人鬼に妻と娘を狙われた銀行強盗犯。そんな彼を追う女刑事。三つ巴の追跡劇の結末は?・・・。「ワン・ミス・コール」のエリック・ヴァレット監督のサスペンスで、「PARIS」のアルベール・デュポンテル、アリス・タグリオーニ、ステファン・デバク、セルジ・リペスらが出演。
あらすじ:銀行強盗犯として服役中のフランク。出所後は心を入れ替え、愛する妻と幼い娘と共に穏やかに暮らそうと誓う彼は、盗んだ大金の隠し場所を教えろという元仲間の脅しにも懸命に耐えていた。
そんな時、少女暴行容疑で逮捕されていた同房のモレルが冤罪で釈放されることに。穏やかな性格の彼を信頼したフランクは、妻子への秘密のメッセージを託す。
だがその後、ある男からモレルが危険な男だと聞いたフランクは、決死の覚悟の末に監獄から脱走する。大金の隠し場所に向かったフランクだが、すでに金はなく代わりに妻の死体が。脱獄だけでなく殺人罪まで着せられ凶悪指名手配犯となったフランクを追う女刑事クレール。
一方、モレルが少女ばかりを狙う連続殺人鬼だと知ったフランクは、彼に連れ去られた娘を救うため、その跡を追う。迫る捜査網の中、フランクはモレルに辿り着けるのか?・・・。(作品資料より)
<感想>2010年、フランス映画で昨年の6月30日に公開された作品。最近「96時間」や、「スリーデイズ」、「すべては彼女のために」などハリウッド・リメイクされるフレンチ・サスペンス。この映画もハリウッドでリメイクなるのか、見せ場の多いツイストの効いたフランスのサスペンス・アクションの佳作です。
超人的な身体能力の高さを誇る銀行強盗犯と、サイコな変態連続殺人鬼、しかも男女ペアの攻防を軸に、女刑事や殺人鬼に恨みを持つ濃厚なキャラクターたちが複雑に交錯する入り組んだストーリー展開。それでも伏線の張り方が中か中巧妙で、時にやや強引ながらも、テンポよくスピード感たっぷりにラストまで突っ走る。
サイコサスペンス的な要素を含むクライム・スリラーながらも、アクションが凄くダイナミックで、ビルからのジャンプ(これは無理だと思った、ケガをしてないのが不思議)や、走行中の電車へダイブ、カーアクションなど、CGに頼らないリアルな生身のアクションがエキサイティングで見ていて興奮マックス!
一見、温和に見える仮面の下に、サイコな変態連続殺人鬼の顔を持つモレル役を演じたステファーヌ・デバクの、狂気たっぷりな演技も中々ハードコアで、残虐なシーンではしっかり血が流れる。一緒にいる女も共犯で、フランクの5才の娘は聾唖者で口がきけないことをいいことに、手なずけて可愛がるこの女も変。フランクが娘が書いた墓の絵をモレルに託すが、頭のいいモレルは気が付いて墓の中から金を盗んで使い込んでしまう。
主人公を演じるアルベール・デュポンテルが、本国では人気なのかもしれないが、アクションシーンでの走り方がかっこ悪いし、このての映画では、走る姿はとても重要なのに主演としての存在感とカリスマが足りないのが残念。どうしてもこういう役には、華がないと脇役にしか見えなかった。
スタイルのいい美人の刑事の活躍が一服の清涼剤となり、このむさいおっさん主役を補ってくれているのがいい。
最後まで警察はフランクが連続殺人犯と睨んでいたが、女刑事だけはフランクは銀行強盗だけだと知り、娘を奪って逃げたモレルが怪しいと思い居場所を突き止める。そこは南仏の田舎、車を盗み南仏まで行き、モレルがクスリを常用しているのを知り、薬局で張り込み来るのを待つ。そして家まで付けて行き、娘を見つけ抱いて逃げるも、そこにも警察の手配が来ていた。フランクは、腹を撃たれ娘を手放し、モレルを誘い込み断崖から川へと一緒に落ちる。モレルは死に、フランクの遺体が見つからない。娘は孤児院へと引き取られ、娘宛にフランクからの手紙が届く。
脱獄犯、性犯罪者、女刑事と、三つ巴の争いの果てに、獲物になるのは誰なのか?・・・圧倒的にスリリングな展開、驚愕のラストに圧倒されます。
2013年DVD鑑賞作品・・・7 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
あらすじ:銀行強盗犯として服役中のフランク。出所後は心を入れ替え、愛する妻と幼い娘と共に穏やかに暮らそうと誓う彼は、盗んだ大金の隠し場所を教えろという元仲間の脅しにも懸命に耐えていた。
そんな時、少女暴行容疑で逮捕されていた同房のモレルが冤罪で釈放されることに。穏やかな性格の彼を信頼したフランクは、妻子への秘密のメッセージを託す。
だがその後、ある男からモレルが危険な男だと聞いたフランクは、決死の覚悟の末に監獄から脱走する。大金の隠し場所に向かったフランクだが、すでに金はなく代わりに妻の死体が。脱獄だけでなく殺人罪まで着せられ凶悪指名手配犯となったフランクを追う女刑事クレール。
一方、モレルが少女ばかりを狙う連続殺人鬼だと知ったフランクは、彼に連れ去られた娘を救うため、その跡を追う。迫る捜査網の中、フランクはモレルに辿り着けるのか?・・・。(作品資料より)
<感想>2010年、フランス映画で昨年の6月30日に公開された作品。最近「96時間」や、「スリーデイズ」、「すべては彼女のために」などハリウッド・リメイクされるフレンチ・サスペンス。この映画もハリウッドでリメイクなるのか、見せ場の多いツイストの効いたフランスのサスペンス・アクションの佳作です。
超人的な身体能力の高さを誇る銀行強盗犯と、サイコな変態連続殺人鬼、しかも男女ペアの攻防を軸に、女刑事や殺人鬼に恨みを持つ濃厚なキャラクターたちが複雑に交錯する入り組んだストーリー展開。それでも伏線の張り方が中か中巧妙で、時にやや強引ながらも、テンポよくスピード感たっぷりにラストまで突っ走る。
サイコサスペンス的な要素を含むクライム・スリラーながらも、アクションが凄くダイナミックで、ビルからのジャンプ(これは無理だと思った、ケガをしてないのが不思議)や、走行中の電車へダイブ、カーアクションなど、CGに頼らないリアルな生身のアクションがエキサイティングで見ていて興奮マックス!
一見、温和に見える仮面の下に、サイコな変態連続殺人鬼の顔を持つモレル役を演じたステファーヌ・デバクの、狂気たっぷりな演技も中々ハードコアで、残虐なシーンではしっかり血が流れる。一緒にいる女も共犯で、フランクの5才の娘は聾唖者で口がきけないことをいいことに、手なずけて可愛がるこの女も変。フランクが娘が書いた墓の絵をモレルに託すが、頭のいいモレルは気が付いて墓の中から金を盗んで使い込んでしまう。
主人公を演じるアルベール・デュポンテルが、本国では人気なのかもしれないが、アクションシーンでの走り方がかっこ悪いし、このての映画では、走る姿はとても重要なのに主演としての存在感とカリスマが足りないのが残念。どうしてもこういう役には、華がないと脇役にしか見えなかった。
スタイルのいい美人の刑事の活躍が一服の清涼剤となり、このむさいおっさん主役を補ってくれているのがいい。
最後まで警察はフランクが連続殺人犯と睨んでいたが、女刑事だけはフランクは銀行強盗だけだと知り、娘を奪って逃げたモレルが怪しいと思い居場所を突き止める。そこは南仏の田舎、車を盗み南仏まで行き、モレルがクスリを常用しているのを知り、薬局で張り込み来るのを待つ。そして家まで付けて行き、娘を見つけ抱いて逃げるも、そこにも警察の手配が来ていた。フランクは、腹を撃たれ娘を手放し、モレルを誘い込み断崖から川へと一緒に落ちる。モレルは死に、フランクの遺体が見つからない。娘は孤児院へと引き取られ、娘宛にフランクからの手紙が届く。
脱獄犯、性犯罪者、女刑事と、三つ巴の争いの果てに、獲物になるのは誰なのか?・・・圧倒的にスリリングな展開、驚愕のラストに圧倒されます。
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