パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

エスケイプ ★★

2014年01月22日 | DVD作品ーあ行
エイドリアン・ブロディが製作総指揮・主演をつとめたソリッド・シチュエーション・スリラーの傑作!
あらすじ:目覚めると、大破した車の中。脚を挟まれて、身動きが取れない。強く頭を打ったのだろうか、記憶は全くない。ふと目をやると、助手席には拳銃。後部座席を振り返ると、見知らぬ男の死体。車のラジオからは、衝撃的な事件のニュースが流れてくる。自分はいったい何者で、いったい何をしたのか。真実と嘘、現実と虚構、罪と罠。なぜここに?何を信じればいい?極限状態の中、生き残るためには、すべての謎を解き明かさなければならないのだった...。
英題:WRECKED 製作年: 2010年 製作国: アメリカ  監督:カイル・マン
出演:エイドリアン・ブロディ カロリン・ダヴァーナス エイドリアン・ホルムス
<感想>劇場未公開作品。邦題のタイトルは「エイドリアン・ブロディ エスケイプ」となってました。本人が制作・総指揮を兼任しているので、かなり強気のオレ様映画です。彼は、2002年に「戦場のピアニスト」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しております。

最近見たエイドリアンの映画では、ウディ・アレン監督の「ミッドナイト・イン・パリ」(12)で、サルバドール・ダリの役を演じてました。
さて本作品では、冒頭から全般に渡り、殆ど一人で出演しているので、見せ場というかクライマックスはどこなのか、最後がどんでん返しなのか、なんてこと考えながら見ていました。
事故った車の中で目覚めた男がエイドリアン。挟まった左足を折っているらしく、車から出るのに1日以上かかります。だから夜になって獣(トラ?)が出てきて後部座席の死人を銜えて行きます。自分も襲われるかと気が気ではありません。それに喰いもんと水ですよね。夜になって雨が降って来たので、車の壊れた部品で雨を受けて飲みます。余分に溜めて置くといったことはしません。
夢の中に女がチラチラと出てくるのですが、なにしろ記憶を失くしているので誰かわかりません。それがカーラジオで銀行強盗のニュースが流れてきて、後部座席で死んでいる男の免許証や、カードで強盗の一味の名前を知ることとなります。
次の日、やっと足を車の外へ出すことに成功するのですが、折れているので添え木をして、そこへワンコが来て誰かに飼われていたのか親しげにすり寄って来ます。
そこからが過酷なんですよ。夢か幻覚なのか、銀行強盗の夢を何度も見ます。車のトランクを開けるとカバンに大金が詰め込まれていて、やはり銀行強盗をしたことが分かります。もう自分がその仲間だと思い込み、ここから逃げなくてはと痛い足を引きずりながら川に来て渡ろうとするも、流れが速くて川の中へと流されて行き、やっと助かって辿り着いたところが、またあの車の場所とは。これは笑った(苦笑)
彼は上を見てたのに、何故上へと登っていかなかったのだろう。やはり頭が混乱して現金を見てしまい、自分も銀行強盗の仲間だと思い込んでしまったのでしょう。それから、いくらか記憶が戻ってきたのか、上へと登り始めるのですが、なにしろ片足を引きずっての急斜面の坂を登るのですから容易ではありません。
やっとこさ道路に出たのはいいが、人っこ一人通るわけじゃなく、そこに運転していたと思われる銀行強盗の死骸が転がっているわけですから。でも、そこへあの猛獣がまた襲ってきて、運よくその死骸を転がしてやり自分の身代りにしたわけです。そのころには、自分の記憶も戻り、たまたま通りがかったのが自分で、人質として強盗の車に乗せられ、山道の途中で自分がハンドルを回して転げ落ちたことを思い出します。ケータイも通じるようで、ラストは救助の車がやってきて助かりました。
こういう作品には最高のキャスティングのエイドリアン。虚ろな目で大怪我しているのに、孤独と絶望にひたすら耐える。それでも生き延びる主人公って設定がお似合いですよね。
どうってことない、淡々とした一人芝居でスリルとサスペンスで恐怖を煽り、安上がりな作品となっています。
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