シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの二大アクション俳優が共演し、洋上にあるタンカー型監獄からの脱獄を描いたサスペンスアクション。すご腕のセキュリティーコンサルタントであり、自らが設計した巨大監獄からの脱出を企てる男をスタローンが、彼の前に立ちはだかる囚人のボスをシュワルツェネッガーが演じる。メガホンを取るのは、『シャンハイ』などのミカエル・ハフストローム。敵か味方か明かされていない二人の関係の真相や、年齢を感じさせない怒とうのアクションが見どころ。
あらすじ:陸から離れた海上に存在する、通称墓場と呼ばれるタンカー監獄。ある日、その監獄に、世界でもトップレベルののセキュリティーコンサルタントのブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が身に覚えのない罪で投獄される。ブレスリンは、自らが設計に携わったこの監獄から脱出することを決意。しかし、囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)がブレスリンの前に立ちはだかり……。
<感想>シルヴェスター・スタローン67歳とアーノルド・シュワルツェネッガー66歳。年齢は確かに老人だが、肉体の重量感はヘビー級ですから。スクリーンが揺れるような重量級インパクトに、二人の意地が感じられ、ファンには堪らない見せ場も用意されています。
そんな二人が本気でぶつかり合う肉弾戦が、本作の大きな見どころです。囚人服に身を包んだスタローンとシュワちゃんが、ガンを飛ばし合い、そのまま雪崩れ込むような肉弾ファイト。これには分けがあるんですが、それは劇場でご覧ください。細かい技や、姑息なテクニックは一切ナシで、カリスマオーラで圧倒する戦いについ目頭が熱くなります。
アクション映画界の両雄が、究極のタッグを組んだ新春ビッグマッチに興奮!
「エクスペンダブルズ」での初顔合わせ、続いて「エクスペン~2」では共演時間がぐっとアップした上に両シークエンスともにアクションに絡み、ガチ共演という意味では、今回の顔合わせはファンにとっても嬉しいですよね。
互いを知り尽くした二人の駆け引きには、演技を超えた空気感が漂います。
物語は、スタローンが脱獄のプロで、各地の刑務所に囚人を装って入獄し、脱獄しては警備の盲点を調査するセキュリティ・コンサルタントのブレスリンを演じている。そんな彼が何者かの罠によって、場所も大きさも分からない上に、自身考案の「脱獄できない獄内構造」に基づく刑務所へと放りこまれてしまう。
しかし、単身では脱獄できないと悟り、シュワちゃん扮する敵とも味方ともつかぬ囚人ロットマイヤー(国際指名手配を受ける凶悪犯の居場所を知っているため、看守や所長からも特別扱いを受けている)と手を組むことになる。
それで、舞台となる刑務所が巨大タンカーの内部という意表をつくと同時に、難攻不落感、全開な設定で、始めは、周囲がガラス張りの独房で、まるで「007/スカイフォール」のハビエル・バルデムが入っていた独房のようだ。
そして、いつものように懲罰用の独房へ喧嘩をしてわざと入り、そこは狭い小さな独房でライトの照明が眩しく、身体から汗が滴る。その汗を利用して換気ダクトのネジを浮かせて開けるという知恵。換気ダクトから屋外へと出るもそこは、海に浮かぶ巨大タンカーだった。
刑務所船が浮かぶ位置を割り出し(モロッコ沖)、計画を悟られぬように所長にブラフを仕掛けるスリリングなプロセスなど、脱獄映画に必要な要素を揃えているが、ノリとしては実に大味だった。ですが、それでいいんですよ。脱獄映画である以前に、二大肉体派スターとして張り合ってきたスタローンとシュワちゃんの共演作なのだから。
それに、彼らが同じフレームの中で、並んで拳を交わし、銃を構えぶっ放すという80年~90年代に映画ファンが夢見ていた画のみだから。それを全て叶えてくれているのだもの、文句は言うまい。
シュワちゃんが囚人のボスという役どころも完璧。刑務所所長のジム・カヴィーゼル、蝶の標本を溺愛するなどちょっと怪しい一面もあり、囚人を痛めつけるのはお手の物。囚人の中で、スーツ姿の彼は一際目立ってカッコいい役柄だ。それに、刑務所内勤務の医師、カイリーにサム・ニールが扮しており、看守や所長が冷血な中で、ただ一人信頼できそうな存在である。
脱出不可能と思える、海上のハイテク極秘刑務所を舞台に、それぞれの執念が激しくスパークします。スタローンの天才的な脱獄テクで驚かせつつ、後半部分では、刑務所所長の執拗な嫌がらせに衰弱したスタローンの体を抱えるシュワちゃん。背中合わせにハンドガンの引き金を引きまくる二人。中でも、ヘリコプターに備え付けられた馬鹿でかい機関銃で掃射するシュワちゃんの姿には、「コマンドー」のランチャー発射を思い起こさせてくれる。
CIAの関連も匂わせる陰謀劇も展開するし、脱獄の緊迫感だけでなく、周囲の妖しいキャラ(シュワちゃんの娘がCIAとか)や予想外のオチも見どころの一つになっています。
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あらすじ:陸から離れた海上に存在する、通称墓場と呼ばれるタンカー監獄。ある日、その監獄に、世界でもトップレベルののセキュリティーコンサルタントのブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が身に覚えのない罪で投獄される。ブレスリンは、自らが設計に携わったこの監獄から脱出することを決意。しかし、囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)がブレスリンの前に立ちはだかり……。
<感想>シルヴェスター・スタローン67歳とアーノルド・シュワルツェネッガー66歳。年齢は確かに老人だが、肉体の重量感はヘビー級ですから。スクリーンが揺れるような重量級インパクトに、二人の意地が感じられ、ファンには堪らない見せ場も用意されています。
そんな二人が本気でぶつかり合う肉弾戦が、本作の大きな見どころです。囚人服に身を包んだスタローンとシュワちゃんが、ガンを飛ばし合い、そのまま雪崩れ込むような肉弾ファイト。これには分けがあるんですが、それは劇場でご覧ください。細かい技や、姑息なテクニックは一切ナシで、カリスマオーラで圧倒する戦いについ目頭が熱くなります。
アクション映画界の両雄が、究極のタッグを組んだ新春ビッグマッチに興奮!
「エクスペンダブルズ」での初顔合わせ、続いて「エクスペン~2」では共演時間がぐっとアップした上に両シークエンスともにアクションに絡み、ガチ共演という意味では、今回の顔合わせはファンにとっても嬉しいですよね。
互いを知り尽くした二人の駆け引きには、演技を超えた空気感が漂います。
物語は、スタローンが脱獄のプロで、各地の刑務所に囚人を装って入獄し、脱獄しては警備の盲点を調査するセキュリティ・コンサルタントのブレスリンを演じている。そんな彼が何者かの罠によって、場所も大きさも分からない上に、自身考案の「脱獄できない獄内構造」に基づく刑務所へと放りこまれてしまう。
しかし、単身では脱獄できないと悟り、シュワちゃん扮する敵とも味方ともつかぬ囚人ロットマイヤー(国際指名手配を受ける凶悪犯の居場所を知っているため、看守や所長からも特別扱いを受けている)と手を組むことになる。
それで、舞台となる刑務所が巨大タンカーの内部という意表をつくと同時に、難攻不落感、全開な設定で、始めは、周囲がガラス張りの独房で、まるで「007/スカイフォール」のハビエル・バルデムが入っていた独房のようだ。
そして、いつものように懲罰用の独房へ喧嘩をしてわざと入り、そこは狭い小さな独房でライトの照明が眩しく、身体から汗が滴る。その汗を利用して換気ダクトのネジを浮かせて開けるという知恵。換気ダクトから屋外へと出るもそこは、海に浮かぶ巨大タンカーだった。
刑務所船が浮かぶ位置を割り出し(モロッコ沖)、計画を悟られぬように所長にブラフを仕掛けるスリリングなプロセスなど、脱獄映画に必要な要素を揃えているが、ノリとしては実に大味だった。ですが、それでいいんですよ。脱獄映画である以前に、二大肉体派スターとして張り合ってきたスタローンとシュワちゃんの共演作なのだから。
それに、彼らが同じフレームの中で、並んで拳を交わし、銃を構えぶっ放すという80年~90年代に映画ファンが夢見ていた画のみだから。それを全て叶えてくれているのだもの、文句は言うまい。
シュワちゃんが囚人のボスという役どころも完璧。刑務所所長のジム・カヴィーゼル、蝶の標本を溺愛するなどちょっと怪しい一面もあり、囚人を痛めつけるのはお手の物。囚人の中で、スーツ姿の彼は一際目立ってカッコいい役柄だ。それに、刑務所内勤務の医師、カイリーにサム・ニールが扮しており、看守や所長が冷血な中で、ただ一人信頼できそうな存在である。
脱出不可能と思える、海上のハイテク極秘刑務所を舞台に、それぞれの執念が激しくスパークします。スタローンの天才的な脱獄テクで驚かせつつ、後半部分では、刑務所所長の執拗な嫌がらせに衰弱したスタローンの体を抱えるシュワちゃん。背中合わせにハンドガンの引き金を引きまくる二人。中でも、ヘリコプターに備え付けられた馬鹿でかい機関銃で掃射するシュワちゃんの姿には、「コマンドー」のランチャー発射を思い起こさせてくれる。
CIAの関連も匂わせる陰謀劇も展開するし、脱獄の緊迫感だけでなく、周囲の妖しいキャラ(シュワちゃんの娘がCIAとか)や予想外のオチも見どころの一つになっています。
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