『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督の提案により、ハリウッドの大物スター豪華共演が実現したお下劣コメディー。『トレジャー・ハンターズ』のスティーヴン・ブリルをはじめ多彩なメンバーがメガホンを取り、衝撃の物語を紡ぎ出す。オスカー女優のハル・ベリーやケイト・ウィンスレットらが捨て身の熱演を披露。若手からベテランまでオールスター総出の、ナンセンスで悪のり満載の内容にあっけにとられる。
あらすじ:脚本家のチャーリー(デニス・クエイド)は、ハリウッドの大物プロデューサー(グレッグ・キニア)のオフィスに乗り込み、自分の映画企画を何とか売り込もうとしていた。彼がうれしそうにまくしたてる驚きの内容に、経験豊富なプロデューサーは……。一方、ベス(ケイト・ウィンスレット)は、友人の勧めでミスターH(ヒュー・ジャックマン)とのデートに出掛ける。
<感想>絶賛する気満々で観初めたのだが、いかんせんこの手の映画は、私のもっとも苦手とする映画だった。不愉快な下品さが耐えられません。道徳的な規準から遠く離れてひたすら嫌悪感を煽ってしまっている。
もう下品で下劣でくだらない。でも笑えるしキャメロン・ディアスが奇跡のように可愛い「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟が大好きな方には一見の価値ありですぞ。ゆえにこれも「全米ドン引き」「酷評の嵐」という前評判を知りつつ観たのですが、本当にそうでした(-_-;)
プロデューサーのところに売り込みに来た脚本化が次々と企画を披露、その内容は、・・・という構成で、ファレリーはじめ10人の監督が短編を撮っているのだが、いずれにしても下品で、下劣で、くだらないことのみを目的に掲げ、丁寧に、しっかりと、しかもやたらと豪華なキャストで作られている。
出ているのは、ハル・ベリー、ユマ・サーマン。ヒュー・ジャックマン、リチャード・ギア、ケイト・ウィンスレット、ナオミ・ワッツ等々。で、ネタはというと、ここに書くのをためらうほど恥ずかしい言葉で、○○タマ、ウ○チ、セックス、生理、などで、欧米のコメディ映画で「なんでこんなにウ○チとかゲロとか好きなのかなぁ」しかも、どうしてそのまま映すのだろう?・・・とぐったりするタイプのものでありますが、まさにそのどうしようもない恥ずべき内容の結晶である。
何を血迷ったのか、全員がフルスイングでキャリアを棒に振る熱演をぶちかましているのに驚くと同時に呆れてしまった。特に「喉元に玉袋をぶら下げたセレブ」を飄々と演じるウルヴァリンのヒュー様、「インポッシブル」で見せた役者魂を再び叩きつけるナオミ・ワッツの近親相姦ギャグ、特殊メイクの巨乳を揺らしながら戦慄の人体改造デートに挑むハル・ベリーらの勇姿には、思わず爆笑しながらも、彼女の醜悪な容貌と肢体で出ていることに嫌悪感をもよおし、それが狙いと言われればそれまで。本当は無視して黙殺すべきなのだろう。
「テッド」のセス・マクファーレン、「サタデー・ナイト・ライブ」の看板役者のジェイソン・サダイキスたちも、米国コメディ界のスターたちの登場も見逃せません。スーパーヒーロー同士の合コンという超くだらない設定では、なんか中途半端なコスプレしているのは、左からユマ・サーマン、ジャスティン・ロング、ジェイソン・サダイキスの面々。
だが、なによりもそのゲンナリするシロモノを観て、自分が笑ってしまったということなんですね。つい、声まで上げて笑ってしまった。あと、クロエ・グレース・モレッツが出ていて、秋に公開されるリメイク版「キャリー」が楽しみだなぁと思ったりしました。この映画では、やはり気の毒な役でしたが。
大小合わせて14編に及ぶエピソードは、いずれも下品この上ないしろもので、短編としての質は意外に高い。「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」式の詰め込み方ではなく、アメリカン・パロディのような感じ。でも出演者がみんなびっくりするくらいにノリノリだから、そこに波長を合わせられればそこそこに楽しく観られるのでは。
共同監督には「スーパー!」のジェームズ・ガンをはじめ、グリフィン・ダン・ジェームズ・ダフィ、女優のエリザベス・バンクスといった才人たちが参加している。ファレリー兄の狙いはただ一つ、ナンセンス・コメディの復権だと思う。
「俺たちはもっと心底下らなくて、何一つ人生の足しにならないコメディが観たいんだ」そんな魂の叫びを6年がかりで叩きつけた結果、本国アメリカでは興行・批評ともに惨敗。こんな浮世離れしたハリウッドの現実がみえ、更には世界の映画の多様さを考えてみたりもする。虚しさが残ってどうしようもない。アホな映画を完成させた人々の勇気と根気を讃えようと思ったが、「R指定」のコメディを作った子供が喜びそうなレベルに、無性に悲しみが募るばかり。
2013年劇場鑑賞作品・・・275 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:脚本家のチャーリー(デニス・クエイド)は、ハリウッドの大物プロデューサー(グレッグ・キニア)のオフィスに乗り込み、自分の映画企画を何とか売り込もうとしていた。彼がうれしそうにまくしたてる驚きの内容に、経験豊富なプロデューサーは……。一方、ベス(ケイト・ウィンスレット)は、友人の勧めでミスターH(ヒュー・ジャックマン)とのデートに出掛ける。
<感想>絶賛する気満々で観初めたのだが、いかんせんこの手の映画は、私のもっとも苦手とする映画だった。不愉快な下品さが耐えられません。道徳的な規準から遠く離れてひたすら嫌悪感を煽ってしまっている。
もう下品で下劣でくだらない。でも笑えるしキャメロン・ディアスが奇跡のように可愛い「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟が大好きな方には一見の価値ありですぞ。ゆえにこれも「全米ドン引き」「酷評の嵐」という前評判を知りつつ観たのですが、本当にそうでした(-_-;)
プロデューサーのところに売り込みに来た脚本化が次々と企画を披露、その内容は、・・・という構成で、ファレリーはじめ10人の監督が短編を撮っているのだが、いずれにしても下品で、下劣で、くだらないことのみを目的に掲げ、丁寧に、しっかりと、しかもやたらと豪華なキャストで作られている。
出ているのは、ハル・ベリー、ユマ・サーマン。ヒュー・ジャックマン、リチャード・ギア、ケイト・ウィンスレット、ナオミ・ワッツ等々。で、ネタはというと、ここに書くのをためらうほど恥ずかしい言葉で、○○タマ、ウ○チ、セックス、生理、などで、欧米のコメディ映画で「なんでこんなにウ○チとかゲロとか好きなのかなぁ」しかも、どうしてそのまま映すのだろう?・・・とぐったりするタイプのものでありますが、まさにそのどうしようもない恥ずべき内容の結晶である。
何を血迷ったのか、全員がフルスイングでキャリアを棒に振る熱演をぶちかましているのに驚くと同時に呆れてしまった。特に「喉元に玉袋をぶら下げたセレブ」を飄々と演じるウルヴァリンのヒュー様、「インポッシブル」で見せた役者魂を再び叩きつけるナオミ・ワッツの近親相姦ギャグ、特殊メイクの巨乳を揺らしながら戦慄の人体改造デートに挑むハル・ベリーらの勇姿には、思わず爆笑しながらも、彼女の醜悪な容貌と肢体で出ていることに嫌悪感をもよおし、それが狙いと言われればそれまで。本当は無視して黙殺すべきなのだろう。
「テッド」のセス・マクファーレン、「サタデー・ナイト・ライブ」の看板役者のジェイソン・サダイキスたちも、米国コメディ界のスターたちの登場も見逃せません。スーパーヒーロー同士の合コンという超くだらない設定では、なんか中途半端なコスプレしているのは、左からユマ・サーマン、ジャスティン・ロング、ジェイソン・サダイキスの面々。
だが、なによりもそのゲンナリするシロモノを観て、自分が笑ってしまったということなんですね。つい、声まで上げて笑ってしまった。あと、クロエ・グレース・モレッツが出ていて、秋に公開されるリメイク版「キャリー」が楽しみだなぁと思ったりしました。この映画では、やはり気の毒な役でしたが。
大小合わせて14編に及ぶエピソードは、いずれも下品この上ないしろもので、短編としての質は意外に高い。「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」式の詰め込み方ではなく、アメリカン・パロディのような感じ。でも出演者がみんなびっくりするくらいにノリノリだから、そこに波長を合わせられればそこそこに楽しく観られるのでは。
共同監督には「スーパー!」のジェームズ・ガンをはじめ、グリフィン・ダン・ジェームズ・ダフィ、女優のエリザベス・バンクスといった才人たちが参加している。ファレリー兄の狙いはただ一つ、ナンセンス・コメディの復権だと思う。
「俺たちはもっと心底下らなくて、何一つ人生の足しにならないコメディが観たいんだ」そんな魂の叫びを6年がかりで叩きつけた結果、本国アメリカでは興行・批評ともに惨敗。こんな浮世離れしたハリウッドの現実がみえ、更には世界の映画の多様さを考えてみたりもする。虚しさが残ってどうしようもない。アホな映画を完成させた人々の勇気と根気を讃えようと思ったが、「R指定」のコメディを作った子供が喜びそうなレベルに、無性に悲しみが募るばかり。
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