映画史に残る殺人鬼レザーフェイスを生み出したトビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」(1974)のその後を描く続編として製作された3Dホラー。1973年、米テキサスで凄惨な事件を引き起こした殺人鬼ソーヤー家は、幼子だったヘザーを除いた全員が、駆け付けた保安官と町の男たちにより抹殺された。時は流れ、養父母のもとで大人になったヘザーは、亡くなった祖母から遺産相続の通知を受け取り、自身の知られざるルーツにも興味を抱いたことから、祖母が残した大邸宅へ向かう。しかし、そこには祖母が密かにかくまい、生き延びていたレザーフェイスが待ち受けていた。
監督: ジョン・ラッセンホップ、出演: アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー、トレイ・ソングス
<感想>1974年の傑作ホラー「悪魔のいけにえ」の、新たな続編として制作された3D映画。これって3Dしか上映してないのよ、何も3Dでなくても良かったのに。確かにチェンソーが目の前に、血肉が激しく飛び散りそれが目の前までくるのには閉口したが、どうってことない。
オリジナル版「悪魔のいけにえ」(74)の若者たちが殺人一家に惨殺された忌まわしい事件の直後から物語はスタートします。
目の前で肉親を切り刻まれたサリーは、地獄の一夜を生き延び警察へ通報。地元に人殺し一家が棲んでいることに逆上したテキサス住民たちは、自警団を結成し、レザーフェイスごとソーヤ一家の棲む白い屋敷を取り囲み、もちろん家の中はパニック状態。
「あいつが人を殺しまくったおかげで大変なことになってしまった」と、家族会議をしているところを包囲された。あの家の中にこんなに大勢人がいたんだ。なんて思っているうちに、銃撃戦が始まる。
流れ弾に当たって死んでしまう爺さん。女子供も見境なく殺してしまうテキサス・ブロンコ。かくしてソーヤ一家は全滅である。実際のところ屋敷には、干物になってるばあさんとモウロク爺さんを含めて5人が暮らしていたのだ。
サリーを拷問に掛けた時、食卓に出ている皿の数から考えてみても、今回の冒頭でソーヤ一族があれだけ家に集まっていたのは、やはり犯行がバレてしまったという特殊な事情があったからだろう。
唯一、生き残った女の子が成長し、20歳になったヘザーは、自分が養子だった事を知る。実の祖母が残した財産を引き継ぐため、親友のニッキらとテキサスへ出発。祖母の残した屋敷は、まるで宮殿のよう。パーティを開こうとヘザーらは町へ買い出しに。その様子を町の人たちはじっと見ていた。
地下の隠し部屋には、20年前の惨劇を生き延びたレザーフェイスが暮らしていた。ヘザーの仲間たちは、次々と彼のディナーと化す。
残された屋敷の地下の隠し部屋の扉を開けて、びっくり!・・・レザーフェイスと宿命的な再会を果たすのだが、R118指定ならではの、人面剥ぎシーンなど残酷描写が汁だく大盛りサービスである。しかし、町の黒い歴史を葬り去ろうとする地元民たちも、負けず劣らずエゲつないですから。
だが、オリジナル版フッテージを使って事件の直後から映画をスタートさせ、一族を滅ぼした原因を作ったレザーフェイスが引きこもりとして20年間生きてきたけれど、面倒を見てくれていた祖母は死んでしまい、目の前が真っ暗になった殺人鬼の老いた人生を描くテーマは確かに鋭いと思う。
見どころのゴア・シーンやチェーンソーが飛び出すなどインパクトがあるのは7~8か所だけ。予告編で湖の中からチェーンソーが出てきた時は、本当にド肝を抜いた「悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲」(90)で使われているチェーンソーは、ヨクヨク見てみると、ソーヤー家の刻印に加えて握りに装飾まで施され実に豪華である。そんなとこまで観てないか(苦笑)こん回は、レザーフェイスが実は車の運転もするシーンもある。
レザーフェイス役に、ダン・イェーガーが扮して、これまでも観たリメイク版「テキサス・チェーンソー/ビギニング」。これは、捨て子でさんざん虐げられて育ったレザーフェイスが、殺人鬼として哀しい自己実現を果たす暗い青春映画だった。というわけで、この作品とは全然関係ありませんから。
けれども、「悪魔のいけにえ2」に比べて本作は、あまりに酷い。そうそう、クリント・イーストウッドの息子で、スコット・イーストウッドが出ていましたね。ホラー映画大好きなファンにとって、この映画のエンディングはあまりに重い。
2013年劇場鑑賞作品・・・240 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
監督: ジョン・ラッセンホップ、出演: アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー、トレイ・ソングス
<感想>1974年の傑作ホラー「悪魔のいけにえ」の、新たな続編として制作された3D映画。これって3Dしか上映してないのよ、何も3Dでなくても良かったのに。確かにチェンソーが目の前に、血肉が激しく飛び散りそれが目の前までくるのには閉口したが、どうってことない。
オリジナル版「悪魔のいけにえ」(74)の若者たちが殺人一家に惨殺された忌まわしい事件の直後から物語はスタートします。
目の前で肉親を切り刻まれたサリーは、地獄の一夜を生き延び警察へ通報。地元に人殺し一家が棲んでいることに逆上したテキサス住民たちは、自警団を結成し、レザーフェイスごとソーヤ一家の棲む白い屋敷を取り囲み、もちろん家の中はパニック状態。
「あいつが人を殺しまくったおかげで大変なことになってしまった」と、家族会議をしているところを包囲された。あの家の中にこんなに大勢人がいたんだ。なんて思っているうちに、銃撃戦が始まる。
流れ弾に当たって死んでしまう爺さん。女子供も見境なく殺してしまうテキサス・ブロンコ。かくしてソーヤ一家は全滅である。実際のところ屋敷には、干物になってるばあさんとモウロク爺さんを含めて5人が暮らしていたのだ。
サリーを拷問に掛けた時、食卓に出ている皿の数から考えてみても、今回の冒頭でソーヤ一族があれだけ家に集まっていたのは、やはり犯行がバレてしまったという特殊な事情があったからだろう。
唯一、生き残った女の子が成長し、20歳になったヘザーは、自分が養子だった事を知る。実の祖母が残した財産を引き継ぐため、親友のニッキらとテキサスへ出発。祖母の残した屋敷は、まるで宮殿のよう。パーティを開こうとヘザーらは町へ買い出しに。その様子を町の人たちはじっと見ていた。
地下の隠し部屋には、20年前の惨劇を生き延びたレザーフェイスが暮らしていた。ヘザーの仲間たちは、次々と彼のディナーと化す。
残された屋敷の地下の隠し部屋の扉を開けて、びっくり!・・・レザーフェイスと宿命的な再会を果たすのだが、R118指定ならではの、人面剥ぎシーンなど残酷描写が汁だく大盛りサービスである。しかし、町の黒い歴史を葬り去ろうとする地元民たちも、負けず劣らずエゲつないですから。
だが、オリジナル版フッテージを使って事件の直後から映画をスタートさせ、一族を滅ぼした原因を作ったレザーフェイスが引きこもりとして20年間生きてきたけれど、面倒を見てくれていた祖母は死んでしまい、目の前が真っ暗になった殺人鬼の老いた人生を描くテーマは確かに鋭いと思う。
見どころのゴア・シーンやチェーンソーが飛び出すなどインパクトがあるのは7~8か所だけ。予告編で湖の中からチェーンソーが出てきた時は、本当にド肝を抜いた「悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲」(90)で使われているチェーンソーは、ヨクヨク見てみると、ソーヤー家の刻印に加えて握りに装飾まで施され実に豪華である。そんなとこまで観てないか(苦笑)こん回は、レザーフェイスが実は車の運転もするシーンもある。
レザーフェイス役に、ダン・イェーガーが扮して、これまでも観たリメイク版「テキサス・チェーンソー/ビギニング」。これは、捨て子でさんざん虐げられて育ったレザーフェイスが、殺人鬼として哀しい自己実現を果たす暗い青春映画だった。というわけで、この作品とは全然関係ありませんから。
けれども、「悪魔のいけにえ2」に比べて本作は、あまりに酷い。そうそう、クリント・イーストウッドの息子で、スコット・イーストウッドが出ていましたね。ホラー映画大好きなファンにとって、この映画のエンディングはあまりに重い。
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