「007・カジノロワイヤル」最新作で6代目ジェームズ・ボンドを務めるダニエル・クレイグ主演のサスペンス・アクション。ダニエルが、歴史学者ケルソを演じているBBC制作の3回からなるTVドラマ。主人公は、ロシアで独裁者が最後まで手放さなかったノートの存在を知る。ジョン・ジョーンズ監督。2005年。
あらすじ:スターリン死去。その夜、ある真実が闇に葬られた・・・。ソビエトの歴史学者であるイギリス人フロック・ケルソ(ダニエル・クレイグ)は、ソビエトでの講演後に謎めいたの元NKVD将校の訪問を受ける。彼がケルソに明かした情報、それはロシアが頑なに守ってきた、想像を絶する国家的秘密であった。後にその元NKVD将校が死体となって発見された時、ケルソは彼の話には何らかの真実が隠されていたと確信する。歴史的発見の可能性に引かれて、ケルソは亡くなった元将校と疎遠になっていた彼の娘ジニーダ(エカテリーナ・レドニコワ)を探し出し、国家をも巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていくのだった。貪欲なレポーターにしてニュース番組のレポーター、RJオブライアン(ガブリエル・マクト)に追跡されながら、彼らはアークエンジェル北部の港に辿り着く。暴力と政治の世界の恐るべき陰謀に巻き込まれながら、ケルソとジニーダは恐るべき真実を明るみに出そうとするが・・・。(作品資料より)
<感想>一躍、007・カジノロワイヤルでダニエル・クレイグがブレイクし、ファンになったそんな方にお勧めの1本です。
BBC制作で、3つのエピソードからなっています。舞台は冬のロシアで、力強い男声合唱団の歌がいかにもロシアらしさを現わしている。スターリン死亡の目撃者が殺され、事件に巻き込まれる歴史学者のケルソ。
ジニーダと一緒に行動開始、ノートを発見してアンナが男の子を生んで養子にだされたことを知ります。いかにもナチスドイツ、ヒトラーのように秘かに子孫を強引に女に生ませて、後に政局が安定してからまた政権を握ろうと計画しているような、そんな気配が感じられます。少女たちは、まるで偉大な神様と関係を持つような、だからそんなに恐れているようにはみえませんね。
森の中で純朴な青年に出会いますが、彼には大きな野望があったのです。その野心を現実のものにするべく、心待ちにする人間と、それを阻止したい人間とがぶつかり合う。そうなんです、この彼こそ秘かにスターリンの隠し子だったのです。
この作品の見所は、なんていってもエピソード3の展開です。主人公のケルソは、ジェームズ・ボンドのような雰囲気で、お似合いですね。
旧ソ連とスターリンの隠し子、そんな題材にした作品。映像も寒く荒んだ世界を上手く描き出していると思います。
物語的には、なぁんだって、空振りを食らった感じは仕方ありません。
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