パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

エージェント・マロリー ★★

2012年10月12日 | アクション映画ーア行
女格闘家が銀幕に殴り込み、私を怒らせると死ぬよ!
クールでタフでセクシーな格闘ヒロインの誕生である。全米女子格闘界のスターであるジーナ・カラーノが、ハリウッドで主演デビューを飾ったのが本作。

男たちを相手にリアルアクションに挑んでいるのだ。民間軍事企業の経営者、ケネスに雇われている敏腕女性工作員マロリーは、バルセロナで監禁されていた東洋人ジャーナリストを見事に奪回。

続いてアイルランドへ飛ぶが、一連の依頼は巧妙に仕込まれた罠だったのだ。ここで、マイケル・ファスベンダーと偽夫婦役はなかなかのお似合いだと思ったのだが、彼はマロリーの知らない任務を秘めていた。そして、米国へ帰還したマロリーは大反撃に打って出る。

スペインでの人質救出作戦は、マロリーが冷静な判断と抜群の身体能力を発揮して無事解決。その噂を聞きつけたMI6から新しい仕事のオファーが届く。
休暇をとるはずだったマロリーだが、元恋人のケネスに頼まれてやむを得ずダブリンへ。そこには何故か先日救出したはずの人質の死体があった。ダブリンで殺人犯にされ、刺客に命を狙われる、マロリー万事きゅうす。
辛うじて修羅場を脱したマロリーは、罠を仕掛けた張本人を探す。元海兵隊員の父親の家に身を隠したマロニーと、意外な黒幕たちとの死闘が始まったのである。
冒頭の逃亡シーンから、観客は一挙に引き込まれるだろう。

自分より格段に体格が大きく、銃を持った相手を、腕ひしぎ十字固めで打ち負かす。まるでダンスの振り付けのように、よどみなく素早いアクション、予想もつかない展開。「ボーン・アルティメイタム」を彷彿とさせる、屋根から屋根へ飛び移るアクションも、特撮やワイヤーを使わない。
相手に当てないスタントを習得した彼女が魅せるのは、細かいカット割りでごまかす必要のない本物の格闘なのだ。ラストでのユアン・マクレガーも、重々しいジャンピング・パンチを食らって即座にKOなんて弱いのだ。
映画は本当にソダバーグによるジーナのファン映画と化しており、どのシーンもジーナがいかに強く美しいかだけを丹念に、というか息を飲むバトルを舐めまわすように撮られているのだ。

主人公カラーノ、これが映画初出演ながら、マイケル・ダグラス、ユアン・マクレガー、マイケル・ファスベンダーら贅沢な共演者が、引き立て役を演じていることからも、彼女のアクションスターとしての期待度の高さが伺える。
彼女のムエタイをベースにした打撃技が、目を見張る総合格闘技が一番の見所です。173センチの身長に均整のとれたボディが魅力的ですね。
本作をステップに「ワイルド・スピード」第6弾(2013年5月米公開)への出演も決定、これからの活躍に期待したい。
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