クレシッダ・コーウェルの同名児童文学を原作に、バイキングの少年とドラゴンの友情と成長を描いたドリームワークス製アニメ「ヒックとドラゴン」シリーズの劇場版第3作。前2作に続き、「リロ&スティッチ」のディーン・デュボアが監督・脚本を手がけた。
あらすじ:かつてドラゴンは人間の敵だったが、弱虫なバイキングの少年ヒックと傷ついたドラゴンのトゥースの活躍によって両者は共存する道を選び、バーク島で平和に暮らしていた。ところが、急激な人口&ドラゴン増加により、バーク島は定員オーバーに達してしまう。亡き父の跡を継いで若きリーダーとなったヒックは、皆と島を出て新天地を探し求めることを決意。しかし旅の途中、一行は最凶のドラゴンハンターに命を狙われ、トゥースの前には謎の白いドラゴン“ライト・フューリー”が姿を現す。やがて彼らがたどり着いたのは、人間が住むことのできないドラゴンだけの“隠された王国”だった。
<感想>前作から1年後では、亡き父親の後を継いで、バイキングのリーダーとなった。今作では相棒のドラゴン、トゥースと人間のヒックの成長物語にもなっている。ドラゴンのトゥースは、愛するドラゴンのライト・フューリーと出会い、不器用な愛の表明を経て、トゥースもまた大人になっていくのだ。
もちろん、人間のヒックも恋人アスティが出来て、結婚を考えるようになる。しかし、現在住んでいるバーク島は、人間と同居するドラゴンの数が増えて定員オーバーになってしまう。そこへドラゴンハンターが船で現れ、窮地に追いやられる。
ドラゴンと一緒に住む新天地を求めて旅に出るのだが、直ぐには見つかるはずもなく、ドラゴンハンターに仲間を捕らえられ、助けにいかなくては。
そのドラゴンハンターは、ドラゴンを食料にするというのだ。早く助けにいかないと殺されてしまう。ところが、ヒックの相棒のトゥースが捕まってしまう。
トゥースは、ナイトフューリーの最後の1匹と思われていた。それをドラゴンハンターのグリメルが、トゥースを捕まえるべく、メスの真っ白い“ライト・フューリー”を囮に罠を仕掛けるのだった。
そのドラゴンハンターには、巨大なモンスターのドラゴン、デス・グリッパーという凶暴な殺戮ドラゴンがいる。前足がカマキリで尻尾はサソリ。下あごには大きく反り返った太い牙があり、口からは毒液を撒き散らす。このドラゴンの暴れっぷりとトゥースたちとの、空中バトルをたっぷり味わうのは、スクリーンで。
それと、ドラゴンたちが暮らす新天地は、とても美しいもので、ドラゴンだけが住んでいるところです。ヒックはそれを見て、トゥースも家族と暮らすようにと考えて、人間だけで暮らせる島を見つけるのでした。
2010年の「ヒックとドラゴン」、2014年の「ヒックとドラゴン2」に続く3部作の完結編。10年かけて観てきた3つの物語の終わりを見ることになるのだから。
ファミリー向けのアニメーションとして評価の高いシリーズだが、侮るなかれ、最新作で描かれるのは、主人公たちの成長と生き方の選択。責任や絆をテーマとした物語は、目の肥えた映画ファンにもきっと満足できるはず。
もちろん、ドラゴンにまたがっての飛翔シーンや、爽快なアクションも有りの誰もが楽しめるアドベンチャーになっている。
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