パピとママ映画のblog

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一週間フレンズ。★★★・8

2017年02月23日 | アクション映画ーア行
TVアニメ化や舞台化もされた葉月抹茶の同名人気コミックスを川口春奈と山崎賢人の主演で実写映画化した青春ラブ・ストーリー。一週間で友だちの記憶がリセットされてしまうヒロインと、そんな彼女と毎回イチから友だち付き合いを始める青年の切ない恋の行方を描く。監督は「電車男」「赤い糸」の村上正典。

あらすじ:高校2年の長谷祐樹(山崎)は、いつも一人でいる同級生・藤宮香織(川口)のことがずっと気になっていた。ある日ついに“友だちになって下さい”と声をかけるが、断られてしまう。実は、香織には友だちのことを一週間で忘れてしまうという特殊な記憶障害があったのだった。祐樹はそれでも構わないと月曜日になるたびに、友だちの記憶がリセットされている香織と友だちになるところから繰り返していく。やがてふたりは交換日記を始めることで、少しずつ距離を縮めていくのだったが…。

<感想>50回目のファースト・キスでは、ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーによるロマンティック・コメディ。事故で“前日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥った女性と、彼女に一途な想いを寄せる獣医が繰り広げる毎日が最初からやり直しの恋の顛末を描いている。

この作品にちょっと似ているような、でも本作での長谷祐樹を演じている山崎賢人の一途な熱意が観ている側にも伝わってきて、香織の記憶が一週間でリセットされていくために、香織の記憶を想いださせるために下駄箱の前で、祐樹が交換日記を書いて香織に渡すと言う。友達に見られないようにと隠れるシーンがとっても素敵ですから。

香織役の川口春奈が無表情で可愛くないし、彼女の記憶がリセットされていくという辛いシーンでは、祐樹が何度でもトライして、香織に自分のことを思い出させるようにと、諦めない精神が良かったですね。普通ならこんな冷たい女なんてやめればいいのにと思ってしまうから。でも、いつも思い切り走っている山崎賢人くんの姿に応援してしまう自分と、「何とか最後には一緒になるよ」と願っている自分がいました。

ですが、記憶障害の事件のことが明かされるシーンでは、事故の前に付き合っていた九条一( 上杉柊平)くんという前髪垂らした青年が転校してきて、香織は九条一くんのことはどういう訳か知っていて、再会する二人に「うそ、それはないよ、何でなの」と、一くんと元鞘に収まってしまうとはね。辛いよね。

その事故のことなんですが、一のことを好きで香織にヤキモチを焼いて、香織にずけずけと本音を言う幼馴染の沙希がいて、「私も一くんが大好きだから独り占めしないで」何て言われて駆け出して車に撥ねられてしまう香織。ですが、記憶障害になってしまい、一週間で記憶が忘れてしまうということに。

そのことを担任の先生から聞いて、いくら自分が「友達になって下さい」と手を差し伸べてもダメで、図書館で香織が図書カードを落としてそれを拾い、それをきっかけに香織に一目惚れして、祐樹が何度も想いをぶつけるシーンが、何故かあっさりと「無理」と断られる。しかし、香織が頑なに心を閉ざしていたのに、いつしか祐樹の想いによって変化していく。

そして、祐樹がその日の出来事や思いを綴った交換ノートを作って渡そうと思いつくんですね。それでも、交換ノートを渡しても一方通行で何も書いてないことが続く。それでも祐樹は根気強く、毎日毎日続けて交換日記を書いて渡します。それに、雨の下校の時に、自分には置き傘があるからと香織に傘を貸してしまい、それでもずぶ濡れで帰る祐樹の心はルンルンでしたね。

クラスメートでいつも居眠りばかりしていても、頭のいい将吾を演じている松尾太陽も、いい味を出して頑張ってましたね。それに、香織の元彼氏の一くんが転校してきてからは、祐樹のことなんかすっかり忘れられて辛い日々が続きます。クラスメートの女子が転校生の一を見て「きゃ、素敵」なんて言うから、上杉柊平くんが扮しているんですが、好みもあるけどね。益々、祐樹が引っ込み思案になって交換日記もやめてしまう。

図書館で分厚い難しい本を借りて、その本に祐樹が香織のことをパラパラ・マンガで描いて、卒業式の日に、祐樹のことをすっかり忘れていた香織に渡すシーンでは、「どうか思い出してよ」と、切なくなりましたね。

そのマンガなんですが、本当に良く描けていて、図書館の本にいたずら書きをするのは厳禁なんですが、それでも鉛筆で描いているので、後で消しゴムで消せばいいかもです。それに、香織がやっと祐樹のことを思い出してくれるんですね。ちょっと残酷な設定と展開でしたが、最後が本当に一安心で良かった。

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