パピとママ映画のblog

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エターナルズ★★★

2021年12月13日 | アクション映画ーア行

             

「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で知られるマーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション大作。太古から人類を見守ってきた「エターナルズ」と呼ばれる者たちの活躍を、「ノマドランド」でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が描く。

  

<感想>この地球には、永遠に年老いることもなく、人智を超えた力で7000年にもわたり、宇宙的規模の”脅威”から人類を守り続けていた者たち、10人の不死身の者(人間ではない)、彼らの名前は「エターナルズ」。エターナルズは人類の神話では神様や英雄たちになってるのだが、実は太陽系を創ったボス神の駒に過ぎず、与えられた任務以外は人類に干渉できないという縛りがある。
      

「アベンジャーズ/エンドゲーム」のその後、最強チームのいなくなった地球に再び、想像を絶する”脅威”が迫っていた。その時、数千年前の、時を経てエターナルズが人類の前に姿を現す。ジェンマ・チェンが主人公のポジションのエターナル、セルシを演じており、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリー、リチャード・マッデンらが出演している。韓国系アメリカ人のマ・ドンソク(新感染、ファイナル・エクスプレス)が、米国名のドン・リー名義でハリウッドへの初の逆上陸で出演している。

それぞれの驚異的な能力を活かした戦闘シーンでは、空を自由自在に飛行したり、物質を自在に変化させたり、光線を目や手とか体から放って敵を攻撃する姿からは、新たな最強ヒーローチームの肩書も納得できそう。

  

そんな並外れたチームなのに、エターナルズは何故に「アベンジャーズ エンドゲーム」でのサノスとの闘いに加勢しなかったのか、という疑問も湧くが、映画の中ではそのことに関しては、詳細を明らかにされているのでお見逃しなきよう。

地球滅亡まで彼らに残された時間は、あと7日。タイムリミットが迫る中で、彼らは地球中に散らばり仲間たちと集結し、その知的生物を捕食する”ディヴィアンツ”を根絶することができるのか?・・・。そして彼らを待ち受ける最後の衝撃の事実とは。

  

知的生物を捕食するディヴィアンツという化け物を根絶するため、天体の創造主アリシェム(デビッド・ケイ)の命によって、7000年前に地球に降り立った“エターナルズ”は、リーダーのエイジャック(サルマ・ハエック)に率いられ500年前に目的を達成している。

しかし帰還の命令は来ず、10人はそれぞれ人間社会に紛れて生活していたのだった。ロンドンに暮らすセルシ(ジェンマ・チャン)は、物質を別の物質に変換できるエターナルだが、人間の恋人デイン(キット・ハリントン)と付き合っていた。
全世界規模の地震が起こった夜、絶滅させたはずのディヴィアンツが現れ、セルシと少女の姿をしたエターナル、スプライト(リア・マクヒュー)を襲う。飛行能力を持つイカリス(リチャード・マッデン)に助けられた二人は、アメリカに住むエターナルズのボス的存在のエイジャックを尋ねるが、彼女は既にディヴィアンツに殺されていた。
エイジャックからリーダーを受け継いだセルシは、事態を把握すためにアリシェムにコンタクトするが、そこで驚くべき話を聞かされる。セルシは力はあるのだが、始めはディヴィアンツ退治には弱いのだ。他のエターナルズたちも、何故にセルシがリーダーなのかということは、その時はまだ知らなかった。最後の方で、意外な力を備えていることが分かる。

難点は、宿敵ディヴィアンツのCG像がイマイチであり、すぐに映画化された「ヴェノム」に類似しており、体全体に触覚が無数付いており、自分で痛めた体を完治する力があるのに驚く。これでは、エターナルズの10人の中で殺される(絶対に不死身の神なのに)者が4人くらいいる。宿敵ディヴィアンツとの戦闘シーンでは、エターナルズが勝てないのでは?というシーンが続出。エターナルズが弱いのか、それとも化け物ディヴィアンツが強いのか、観ていて冷や冷やして、最後にはどうなるのかと思ってしまう。

リチャード・マッデン役のイカリスが、特にエターナルズの中では最強の戦士であり、強い正義感や任務への責任感から、仲間たちと衝突することもあるのがちょっと難点ですよね。それにセシルとの恋愛問題もあるし。最後の方で、イカリスが自分がエターナルズのリーダーに成り代わるようなところもある。それと、他のメンバーたちの恋愛模様も描かれている。

特には、私の大好きなアンジェリーナ・ジョリーが久々のアクション作品で最強の剣士役”セナ”役でマーベルに参戦。スタイル満点であり、他の戦士たちとは違うスケスケのドレス衣装で、剣を振りかざして戦うシーンが多くあって、迫力のバトルシーンに惚れ惚れする。他の戦士とはどこか違う存在感があり、とにかく強いのだ。

エターナルズという種族は歳を取らない設定だけど、成人の役者はともかく、「少女の役者は続編の時にどうするの」と思っていたら、最後にリーダーのセルシが、その子供のままの身体に嫌気を感じていたスプライト(リア・マクヒュー)を、年をとる人間の姿にしてやるのだった。

賛否両論といえば、これまでのMCUと比べて毛色の変わった作品とでもいうのか、アベンジャーズ的な集団ヒーロー路線を期待すると、違和感を覚えるかもしれませんね。仮にもし、MARVELロゴでなく、DCロゴが冒頭に出てもすんなり観れてしまうでしょうから。

特にイカリスの能力はスーパンマンに似ているし、アンジー演じるセナは貫禄ある”ワンダーウーマン”といった感じですからね。それに、MCUなのに何故かDCネタがあるんです。つまりMCUの世界にはDCコミックがあるということ(苦笑)けれども、MCUらしさを過度に期待せず、独立した1本の映画として観ればとてもよくできたアクション・エンタテインメントでもある。

例よってエンドクレジットの後には、おまけのシーンが2つもあり、MCUに新ヒーロー登場です。お見逃し無きよう、最後までご覧あれ。

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