パピとママ映画のblog

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恋と愛の測り方  ★★★★

2012年05月24日 | か行の映画
ニューヨークを舞台に、4人の男女の想いが交差する一夜を描く、「ジャケット」の脚本家、マッシー・タジェディンの初監督作。出演は「ロンドン・ブルバード LAST BODYGUARD」のキーラ・ナイトレイ、「アバター」のサム・ワーシントン、「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」のギョーム・カネ、「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」のエヴァ・メンデス。
あらすじ:ファッション雑誌のライター、ジョアンナ(キーラ・ナイトレイ)と、建築関係の会社に勤める夫マイケル(サム・ワーシントン)は結婚3年目。アッパーニューヨークのマンションで、誰もが憧れるような充実した毎日を送っている。そんなある日、マイケルの仕事関係のパーティーに招かれたジョアンナは、そこで夫の新しい同僚、ローラ(エヴァ・メンデス)を紹介される。

ジョアンナは、夫とローラの間に漂う恋の予感にひと目で気が付くが、帰宅後、その疑いをマイケルはキッパリと否定する。だがひと月前のLA出張も、明日から一泊のフィラデルフィア出張も、ローラが一緒だと知ったジョアンナは、感情を抑えることができない。
翌朝、マイケルを送り出して、いつものカフェにコーヒーを買いに行くジョアンナ。呼び止める声に振り向くと、パリにいるはずのジョアンナのかつての恋人、作家のアレックス(ギョーム・カネ)がいた。新作の出版の打ち合わせのために、やって来たのだと言う。アレックスに誘われて出版社の社長とのディナーに向かう車の中で、ジョアンナはマイケルからの着信を無視してしまう。
無事に商談を終えたマイケルは、つながらない電話を気にかけながらも「飲みたい」と言うローラに付き合う。

ニューヨークでは、犬の散歩を頼まれて立ち寄ったマイケルの友人のアパートで、アレックスが「どうして書かないのか」とジョアンナを問い詰めていた。彼は本を一冊出したきりの彼女の才能を惜しんでいたのだ。話は別れた理由にまでさかのぼり、やがて二人はどちらもまだ愛していることに気付く……。
フィラデルフィアでは、誰もいないホテルのプールで、ローラがマイケルへの想いを打ち明ける。そんな彼女の横顔は、美しく濡れていた……。夜が深まるにつれ4人の想いは、激しくも切なく交差していく。夜明けまであと数時間。果たして絡まった恋と愛の行き着く先は……。(作品資料より)

<感想>アメリカニューヨーク、結婚3年目にして夫が浮気しているかも?・・・と思い始めた妻。そんな時、夫の出張中に元彼が彼女の前に現れ、彼に誘われた妻はどうする?・・・。
原題は「ある晩の夜」ということで、ある夫婦の一晩の物語で、テーマは浮気です。
愛し合っているはずの夫婦が、ある晩それぞれ別の相手と一夜を過ごすことになる。激しく、そし切なく揺れる彼らの想いの行方は?・・・。
場面は転換するが、登場人物はキーラ。ナイトレイとサム・ワーシントンが夫婦の役を。それにサム・ワーシントンの同僚で浮気相手となるのが、エヴァ・メンデス。そして夫の留守に浮気をする妻の相手が、ギョーム・カネの4人。

結婚3年目の夫婦の微妙な関係を、キーラとサムが絶妙に演じているし、その相手役を演じるエヴァとギョームも完ぺきに演じていて、一組の夫婦がどうなってしまうのか?・・・最後までハラハラしてしまう。
まるで舞台劇のような印象の92分なんですが、お洒落なマンションに住み、ホームパーティ三昧といったニューヨーカーの優雅な暮らしも垣間見え、物語意外の部分も興味深いですね。
サムのマッチョな体に、エヴァとのプールでの絡みからこれはと、なんとなく想像していたら、雰囲気からしてやっぱりねと思ってしまった。だからといって、サムとキーラの夫婦関係にヒビが入るわけではない。
夫の留守の間に、元彼のギョームとデートするキーラの美しいことといったら、女は恋している時が一番輝いて見えるというから、帰ってきた夫が妻の顔を見て、床に転がっている外出用のハイヒールを見過ごすわけがない。
心の浮気と体の浮気、悪いのはどっち?・・・許せるのはどっちなの。自分だったらどうしていた。さすがに上質のラブストーリーの展開、女性監督ならではの、男と女の描き方が丁寧で、女性側から観てこれなら許せると思わせる、繊細な感情が心にしみ込んでいくような余韻が残って素晴らしい。
観終わった後に、テーマについて語りあいたくなるような作品ですね。
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