パピとママ映画のblog

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ドラゴン・ブレイド★★★★

2016年03月17日 | アクション映画ータ行
紀元前のシルクロードを舞台に、前漢とローマ帝国軍との戦いと国を越えた友情を描いたアクション歴史劇。
 アジアのスーパースター、ジャッキー・チェンが製作・主演を務め、ハリウッド・スターのジョン・キューザックとエイドリアン・ブロディを共演に迎えて贈る歴史スペクタクル・アドベンチャー。紀元前のシルクロードを舞台に、強大なローマ帝国軍と前漢との戦いを壮大なスケールで描き出す。監督は「処刑剣 14 BLADES」「項羽と劉邦」のダニエル・リー。

あらすじ:紀元前50年頃、前漢時代の中国。シルクロードでは、いくつもの部族が互いに衝突を繰り返し、紛争が絶えない混沌の時代を迎えていた。国境防衛と治安維持を担当する西域警備隊の隊長フォ・アンは、陰謀に嵌められ、裏切り者として辺境の関所“雁門関”に送られてしまう。そんな時、雁門関にローマ帝国の将軍ルシウスが自らの軍勢を率いて現われる。その中には、暗殺された執政官クラッススの末息子で、暗殺者に命を狙われているプブリウスもいた。

フォ・アンは一触即発の危機を回避し、やがてルシウスと友情を築いていく。そんな中、父であるクラッススを殺し、弟プブリウスの命も狙うティベリウスが、ローマ帝国最強の軍勢を率いて攻め込んでくるが…。

<感想>2000年前のシルクロードを舞台にした、ローマ帝国軍と中国前漢36部族連合軍の伝説の戦いを実写化で映画化したもの。もともとは、ローマ人の落ち武者伝説をジャッキーが企画して、シルクロードを舞台に平和の大切さを描いたもので、実際に中国の甘粛省で古代の墓が見つかり、ローマ帝国軍の剣や甲冑に遺骨などが見つかったそうです。その墓の近くでは、今も金髪で青い目をしているけれども、中国語を話すローマ人の末裔と思われる人々が300人も住んでいるというのだ。

シルクロードの砦を作っている最中に、ローマ軍のジョン・キューザックが現れ、ジャッキーとキューザックとの指揮官同士の一騎打ちでの対決の見せ場に驚き、2人で血を流しての戦いは止めようと話し合う。そして、不条理な命令による砦の修復作業に、ジョン・キューザック将軍が西方の技術を駆使して援助して、作業を手伝うローマ軍たち。これで、厚い友情を築くことになる。

砂嵐が舞う砂漠での激しい戦いと、熱き友情に、そして、お互いの兵がおおらかに歌い上げ、剣舞ともいえる踊りなども見せ所です。

それに、驚くのはジャッキー・チェンが悲哀に満ちた、眼の周りの黒いメイクを強調した顔で、いかにも年をとったという感じがするが、それでも製作も兼ねたジャッキーが見せるシルクロードを舞台にした映画に熱が入っているのを見た。
もちろんローマ帝国軍と漢を始めとしたアジアの、多民族軍の東西対決という壮大なるフィクションが描かれているのだ。

だが、そこへやってきたローマ軍最強のティベリウス、エイドリアン・ブロディが、中国を制覇しようと目論むのだが、その砦には幼い弟プブリウスの命を守るキューザック将軍がいた。彼は、ティベリウス軍に捕えられ拷問を受け最後だと感じて、ジャッキーに全てを預けるのであった。

異民族との友好や平和の模索など、現代の世界が抱える問題に通じるメッセージが込められている映画でもあります。

国際色豊かで豪華な顔ぶれでもあり、終わってみればただただ、戦っていた印象が強く残ります。それでも成り立っているのは、中心にジャッキーがいるからであり、それに、まだまだジャッキーのアクション全開のシーンが観られる映画でもあり、クライマックスのシーンでは、少人数でローマの大軍勢とどう戦うのかを、観客がいったいどうなるのか予測もつかない展開には、アクションの見せ場でもあります。

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