パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

サルベーション ★★★ 

2015年07月16日 | DVD作品ーさ行
信じる者は救われない!発砲を目撃したばかりに、・・・牧師に罪を着せられた信者の災難のお話。先代ジェームズ・ボンド、ピアース・ブロスナンが悪のカリスマで新境地を発揮! 豪華キャスト&アカデミー賞スタッフでおくる、予測不可能なクライム・ノワール!!
迷える人々の人心を掌握し、街を支配する謎の男。彼に罠にかけられ翻弄される平凡な家庭人の男。誤解と裏切りが混じりあり、ねじれながら、予測不可能なクライマックスへと突き進んでいく。人生の運命と不条理が巧みに交差し、コーエン兄弟監督作品を彷彿とさせる一級のクライム・スリラー!
『ゴーストライター』のピアース・ブロスナン主演で贈るクライムノワール。
あらすじ:三千年紀教会のダン・デイ牧師と無神論者のポール教授による神の存在についての討論会が大学で開催される。実はこのふたり、意見は違うものの、互いに激しく言い合うことで両方の著書がバカ売れするという互恵関係にある。討論会の後、ふたりは教授の研究室で酒を飲みながら歓談し信者のカールも同席する。
その最中、牧師がいじっていた教授のクラシックな拳銃が暴発し、教授の頭にあたる。カールがおどろいたことに、あわてた牧師は拳銃を教授の手に握らせて自殺を偽装する。翌日、牧師はカールを犯人にしたてて部下に命じて自殺させようとする。
監督: ジョージ・ラトリフ 出演: グレッグ・キニア、ピアース・ブロスナン、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、マリサ・トメイ、イザベル・ファーマン、キーラン・ハインズ(作品資料より)

<感想>ドタバタ喜劇で面白かったのに、2013年、DVDスルーの映画。それに出演しているのが、主人公カールにグレッグ・キニアと、ダン牧師には『ゴーストライター』のピアース・ブロスナンが主演で、この二人は、前に「ザ・スナイパー」で共演している。その作品もアクションコメディだ。
その他にカールの奥さんグウェンには、ジェニファー・コネリーが、その娘役にはあの「エスター」(2009)で主役を演じたイザベル・ファーマンが、この作品ではあまり台詞も少なく出番も微妙。それに間違えてダン牧師が、拳銃で撃ってしまった無神論者の大学教授ブレイロックにはエド・ハリスが、カールと良い仲になる警備員のハニーにマリサ・トメイと豪華なキャスティング。

内容も現代アメリカの主流派であるキリスト教原理主義者たちの現実を風刺したクライム・コメディ。誤って無神論者のポール教授を撃ってしまった牧師と、その犯人に仕立て上げられた信者のドタバタを描いている。
自分の罪を悪魔になすりつける牧師。夫よりも牧師の言葉を信じる妻、親友の殺害を“神に告げられ”る男。福音派などの保守的なキリスト教信者が多いアメリカ中南西部では、あながちフィクションと言い切れないリアルな物語なのだ。
確かあのポール教授が撃たれた大学には、監視カメラが設置されていたことに気が付き調べてもらうと、もうその日付のシーンは無かった。誰かに持ち去られてしまったのだ。それがあの親友のジュリーで、ギャングと手を組んでカールを拉致して、ダン牧師を脅そうと企むのである。

事件は解決に向かうかと思いきや、盲目的な信者である親友のジュリーに、採石場で銃を突きつけられも、車の中で寝ていた娘のイザベル・ファーマンが起きてきて、驚くジュリーをカールが石で頭を殴り、救急病院の前に置いて逃亡。
カールの密告を恐れたダンは、信者に「犯人はカールだ」と触れまわる。カールは汚名を晴らそうと奔走するのだが、彼をダンへの脅迫材料にしようとするギャングにカールは拉致されてしまう。そこはプールのある白い壁の豪邸。
ギャングたちは、大学や病院を備えた信者のための神聖な街“丘の上の街”の、不動産の利権をダンから奪おうとするわけ。だが、ポール教授を撃った、ダン牧師の映像が映されている監視カメラのビデオを盗み、ギャングのアジトから脱出したカールは、昏睡状態だったポール教授が回復したと知る。てっきりギャングのアジトがメキシコシティだとばかり思っていたら、ここはアメリカ中南西部。

またもや親友のジュリーと刑事に捕まってしまったカール。廃墟に連れて行かれ、体に油を掛けられ火を付けられそうになるも、おバカなジュリーの失態で、反対に刑事とジュリーの体に引火してしまう。カールは無事にそこから脱出。
ダンの方は、ギャングに呼びだされて丘の上まで行くも、ギャングの親分が脅迫する。「あんたが教授を撃った監視カメラのビデオ持ってるぞっ」てね。もちろんカールにDVDすり替えられたことも知らずにバカばっかり揃っている。
しかし、ダンはここでギャングの親分にナイフで腹を刺されてしまう。言った言葉が「汝を解放する、この体はくれてやる。魂だけは渡さない」とか云々言いつつ、車のトランクの中へ押し込められる。そこへカールが命からがら逃げてきて、車を見つけてトランクを開ける。まるで神様のようにカールに後光が差して、ダンが感謝感激で救われる。
ですが、そうはいかない。ケータイ電話で救急車を手配するカール。
これで終わりなのだが、ダンは2年間刑務所に入り、その後は不動産のブローカーとなったという。カールは奥さんと離婚して、あのマリサ・トメイと一緒になりデッド・ヘッド(ヒッピー集団、ドラッグ漬けのフリーセックス)の旅に出る。
しかし、ピアース・ブロスナンの説教はいいとしても、シャワーを浴びる全裸は見たくありませんから。どちらかというと、カールを演じたグレッグ・キニアの演技が上手いと思いました。
2015年DVD鑑賞作品・・・37映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング