リュック・ベッソンが製作・脚本を手掛ける大ヒット・カー・アクション「TAXi」シリーズの第5弾。新たに主演を務めるのは本国フランスでは監督としても活躍し本作でも監督を兼任するフランク・ガスタンビドゥとフランスの人気コメディアン、マリク・ベンタラ。
あらすじ:パリ警察からマルセイユ警察に左遷されたスピード狂の問題児マロ。そこではフェラーリなどの高級車で宝石を盗むイタリアン・マフィアが我が物顔でのさばっていた。
地元のオンボロ・パトカーではとうてい太刀打ちできず、マロは時速300km超えの伝説のタクシー“プジョー407”を手に入れ対抗することに。そして、ダニエルの甥で、少々間抜けながら街を熟知するタクシードライバー、エディを相棒に、イタリアの強盗団に立ち向かっていくマロだったが…。
<感想>10年ぶりの新作「TAXi」シリーズの第5弾。下ネタありのお下劣コメディ映画、人気カーアクションの「TAXi」。主人公コンビの片方に以前のダニエルの甥を引っ張り出すことで、かろうじて本線を維持していた。
その間抜けなタクシー運転手エディ(マリク・ベンタルハ)が、叔父とは真逆のダメ男であり、旧4作におけるエミリアンの役割を担うのが面白い。
とはいえ、ギャグはベタベタで、奇人変人揃いのキャラを活かし切れていないのは相変わらずです。あの伝説のプジョー改造タクシーも登場しますからね。
ボタン一つで変形するカスタムタクシーがフランス・マルセイユの洒落た街を爆走する姿に燃え、ランボルギーニを乗りこなす凶悪強盗団との対決にハラハラ。新コンビが織り成すトボケた掛け合いには、まるで漫才コンビかと笑わされますからね。
そして、個性的な面々による体を張ったギャグに爆笑、アクションの仕掛けや、いささか下品なギャグまで含めてベッソン流です。舞台をマルセイユにしたところが効果的で、ですが、どういうわけかあのお馴染みのベルナール・ファルシーが名物ジベール署長から市長になっているという、謎のキャリアアップで生き生きと演じているのも笑わせる。
主人公の恋の相手になる女性整備工に、サブリナ・ウアザニが扮していて、美人でかっこいいったらなかった。笑えるところでは、マロが彼女の言葉に従い一つのボタンを押すと“プジョー407”が爆走し始め、その勢いのまま崖から飛び降るとプジョー407に翼が生え、敵が待ち受ける船に向かってダイブしていく。
インパネのタッチパネル化などの今風のバージョンアップを期待したのだが、タブレットを付けた程度でガッカリしました。ですが、新主人公の片方マロ、フランク・ガスタンビドゥは良かったです。
2019年劇場鑑賞作品・・・26 アクション・アドベンチャーランキング
「映画に夢中」
トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ
トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30430346