パピとママ映画のblog

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貞子3D2 ★★★

2013年09月07日 | アクション映画ーサ行
精力的なメディアミックス展開なども評判を呼び、大ヒットを記録したJホラー『貞子3D』の第2弾。原作者の鈴木光司書き下ろしで、新たな貞子の子にまつわる呪いの連鎖の恐怖を3Dで映し出す。前作同様英勉が監督を務め、テレビドラマ「GTO」シリーズなどの瀧本美織がヒロインを熱演。彼女の兄を、『ランウェイ☆ビート』などの瀬戸康史が演じている。映画史上初となるスマホアプリ連動の「スマ4D」により、恐怖倍増の新感覚に侵食される。
あらすじ:娘の凪を生んだ後、鮎川茜は死亡し、安藤孝則(瀬戸康史)は妹の楓子(瀧本美織)に娘を託して身を潜める。世間では謎の死亡事件が頻発し、捜査が進むうちにそれが5年前の「呪いの動画」事件に関係することが明らかに。やがて楓子はそれらの死が凪の周辺で起きていることに気付き、過去の事件を調べ始めるのだが……。

<感想>世界中を恐怖のドン底へ陥れた鈴木光司原作の「リング」シリーズを、新感覚アトラクションムービーとして再起動させた「貞子3D」の続編で、あれから5年後という設定。貞子と戦った超能力者の茜の産んだ娘、ナギを中心に再び呪いのウイルスがデジタル機器を介して伝播していく。

幼いナギは貞子の遺伝子を受け継ぐモンスターなのか?・・・。恐怖でパニック状態となった人々をあざ笑うかのように、さらに戦慄の陰謀が進行しようとしていた。ナギを育てる母親代わりの叔母、安藤孝則の妹に瀧本美織が熱演して良かったです。そして、前作に続いてナギの母親茜の石原さとみが、寝ているだけの役でもったいなかったような気がした。その他には、前作の刑事役の田山涼成さんが、今回は車椅子で登場し、階段で後ろから押されて死んでしまう役回りという残念な結果に。

今作の注目は、上映中にスマートホンのアプリを起動させる「スマホ4D」。上映中に物語に対応してスマートホンが点滅したり、悲鳴が鳴り響くという仕掛けがあるということだが、あいにく私のはガラケーなのでそのまま3Dで鑑賞。
しかし、最近の高校生は映画を観るマナーがなってない。うるさくて、女子よりも男子の方が悲鳴をあげて大げさに怖がってうるさかった。とにかく、高校生の隣席で映画を観るのはやめましょう。
物語はそれなりに良かったです。町ではデジタル機器に感染する「呪いの動画」が再び流行して、「呪いの動画」を見た人は腕に渦状のアザが残り、次々と自分の手で命を絶つ自殺の連鎖。突如WEBサイトに現れる呪いの動画。サイトが一気に文字化けし、その後動画が再生され貞子が現れるのだ。見慣れているとはいえ、唐突なショック映像と派手な音響で一発芸的に驚かせているだけ。しかし、ドキッとしていい気持ちはしない。

前作ではなりそこないの貞子が大量発生し、まるでモンスター襲来みたいになっちゃって衝撃を与えたが、今回はいつ姿を現すのか?・・・。今回は、貞子自身の出番は抑えて、前作でのカップルの鮎川茜と安藤孝則の娘が貞子の拠り代として騒ぎを起こす。いわゆる「子貞子」である。
「子貞子」のナギが描いた絵と同じような事件が起こり、ナギに意地悪をした人たちが恐ろしい事故に遭遇するわけ。そして、地下鉄で携帯やスマートホンを見ていた人たちが、急に何かに憑りつかれたように自分の首を絞めたりして自殺するのだ。地下鉄のホームには、ナギが立っていた。それと、お手伝いのおばさんが嫌味を言うので、やっぱり窓から落ちて、妹の楓子の前に落ちてくる。分かっていても、次は誰なのかと想像がつく。

5才になるナギは、叔母さんとも口をきかず、笑わずいつも陰気くさくて不気味。一人で黙々と画用紙におぞましい絵を描き、たまに口を開くとそれは惨劇が起きる前兆。
娘の世話をする妹役の美織ちゃんが、母親の風呂場での自殺現場を、見てしまったトラウマに悩まされているという設定がクライマックスに生きていて、騒がしいだけじゃない佳作となっている。でも、母親の自殺の原因は何なのか、はっきりとしないのが難点。

後半部分で、実はと、茜は生きていたんですね。地下への赤い螺旋階段を下りてと、茜に会いにいくナギと楓子。彼女は眠っているだけなのですが、髪が長~~い茜。そこへ刑事が入って来て、茜を貞子の変わり身と勘違いをして銃殺する。自分も拳銃自殺。で、いつもの古井戸が出て来て、真っ赤な大量の血が溢れだすシーンにしても、殺人犯の柏田清司が絞首刑になるシーンも、恐怖の印象を残す留めが全くないので、ただのスタンドプレイになっていた。ナギは、時々、「お母さん」とか泣いたりして可愛らしい表情もするが、最後に見せる顔が悪魔、貞子になっていた。っていうことは、続編ありってことなのか。
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