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世界中に衝撃を与えたジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件直後の人間模様を描く群像劇。大統領が搬送された病院の医師やシークレットサービス、銃撃の瞬間を偶然撮影した一般市民など、さまざまな形で事件に遭遇した人々の視点で真実に迫る。名優トム・ハンクスと『羊たちの沈黙』『マンマ・ミーア!』などに携ってきたゲイリー・ゴーツマンが製作を務める。キャストにはザック・エフロン、ビリー・ボブ・ソーントン、ジャッキー・ウィーヴァー、ポール・ジアマッティら実力派が集結。
あらすじ:1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れていたジョン・F・ケネディ大統領がパレード中に何者かに狙撃され、病院に搬送された。その様子を偶然撮影していた8ミリカメラ愛好家のエイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)や、瞬時に国を託されたリンドン・ジョンソン副大統領、容疑者とされたリー・ハーベイ・オズワルドの家族など、暗殺事件は多くの人間の運命を激変させる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/41/b1bf194bdb6e267cd7f958b004e75fa7.jpg)
<感想>タイトルの「パークランド」とは1963年11月22日、ケネディ大統領がテキサス州ダラスで暗殺されたその日に、彼が運び込まれたパークランド・メモリアル病院を指している。と同時に、血も涙も気配も乾ききらないうちに、その2日後に今度は容疑者である、リー・ハーベイ・オズワルドが瀕死の状態で運び込まれた病院でもある。当然、処置にあたる医師や看護師の顔ぶれもかぶっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/9a/bcba83f3e37e2ae5ef7d9e0e6c8c7e95.jpg)
運命の不思議というべきか、この病院こそが大きな舞台となり、世紀の大事件の痛ましい当事者2人の最期を目撃した生き証人なのである。
ヴィンセント・ブリオシの原作本をもとに、それにさらに取材を加えて脚本を書き上げたのは、ジャーナリスト出身のピーター・ランデスマン監督。当然のことながら、映画はこの病院を中心に展開している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/bc/9b331e72dcfec210aee890d5f59104fb.jpg)
事件発生直後に運び込まれた大統領の蘇生治療にあたる医師たちと看護師、最期を看取る神父、そしてシークレットサービスにFBI捜査官たち。さらには偶然事件を8ミリフィルムに収めたビジネスマン、オズワルドの母親や兄まで、おびただしい人物が登場し、事件の全貌に迫ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/c1/7b461f81d7ced19e4f7bd0809f9e7f88.jpg)
まさにドキュメンタリーの手法で、とらえた事件の再現ドラマなのだが、新人研修医のザック・エフロンや、看護師のマーシア・ゲイ・ハーデンの他、脇にはシークレット・サービスのビリー・ボブ・ソートン、8ミリフィルムに収めたビジネスマンのポール・ジアマッティといった芸達者が揃えて見応え十分である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ad/67faa4c4c43e6f4f1c4c56de8fbd291b.jpg)
ケネディの死体がもたらす悲劇として、ドラマが構築されているのである。棺が専用機の壁を壊さないと客室に入らないという場面を生み、それがオズワルドの遺体の入った棺を担ぐ人もいないし、埋葬するのに誰も手をかさないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/06/617ab1719f5d6cf0928867c85d63007b.jpg)
その二つの場面が交互に映りだされる。遺された夫人ヒラリーの立場の変化。エアフォースワンへの搭乗へのやりとりの中で、飛行機の中では次の大統領に引き継ぐ儀式が執り行われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/5e/21c580b337e224be2f3bae2e7d6eff4c.jpg)
中でも容疑者とその家族にフォーカスした描写が秀逸で、母親を演じたジャッキー・ウィーバーの壊れ方は奇怪に迫って、事件の背景にいる人と社会が強烈に照射されているのだ。
ただ、難を言えば、不気味な暗殺事件を引き起こした米南部のダラスという街の空気感や、東西冷戦時代の切迫した時代の雰囲気がさほど感じられないことだろう。
2014年劇場鑑賞作品・・・267
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あらすじ:1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れていたジョン・F・ケネディ大統領がパレード中に何者かに狙撃され、病院に搬送された。その様子を偶然撮影していた8ミリカメラ愛好家のエイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)や、瞬時に国を託されたリンドン・ジョンソン副大統領、容疑者とされたリー・ハーベイ・オズワルドの家族など、暗殺事件は多くの人間の運命を激変させる。
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<感想>タイトルの「パークランド」とは1963年11月22日、ケネディ大統領がテキサス州ダラスで暗殺されたその日に、彼が運び込まれたパークランド・メモリアル病院を指している。と同時に、血も涙も気配も乾ききらないうちに、その2日後に今度は容疑者である、リー・ハーベイ・オズワルドが瀕死の状態で運び込まれた病院でもある。当然、処置にあたる医師や看護師の顔ぶれもかぶっている。
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運命の不思議というべきか、この病院こそが大きな舞台となり、世紀の大事件の痛ましい当事者2人の最期を目撃した生き証人なのである。
ヴィンセント・ブリオシの原作本をもとに、それにさらに取材を加えて脚本を書き上げたのは、ジャーナリスト出身のピーター・ランデスマン監督。当然のことながら、映画はこの病院を中心に展開している。
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事件発生直後に運び込まれた大統領の蘇生治療にあたる医師たちと看護師、最期を看取る神父、そしてシークレットサービスにFBI捜査官たち。さらには偶然事件を8ミリフィルムに収めたビジネスマン、オズワルドの母親や兄まで、おびただしい人物が登場し、事件の全貌に迫ります。
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まさにドキュメンタリーの手法で、とらえた事件の再現ドラマなのだが、新人研修医のザック・エフロンや、看護師のマーシア・ゲイ・ハーデンの他、脇にはシークレット・サービスのビリー・ボブ・ソートン、8ミリフィルムに収めたビジネスマンのポール・ジアマッティといった芸達者が揃えて見応え十分である。
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ケネディの死体がもたらす悲劇として、ドラマが構築されているのである。棺が専用機の壁を壊さないと客室に入らないという場面を生み、それがオズワルドの遺体の入った棺を担ぐ人もいないし、埋葬するのに誰も手をかさないのだ。
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その二つの場面が交互に映りだされる。遺された夫人ヒラリーの立場の変化。エアフォースワンへの搭乗へのやりとりの中で、飛行機の中では次の大統領に引き継ぐ儀式が執り行われる。
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中でも容疑者とその家族にフォーカスした描写が秀逸で、母親を演じたジャッキー・ウィーバーの壊れ方は奇怪に迫って、事件の背景にいる人と社会が強烈に照射されているのだ。
ただ、難を言えば、不気味な暗殺事件を引き起こした米南部のダラスという街の空気感や、東西冷戦時代の切迫した時代の雰囲気がさほど感じられないことだろう。
2014年劇場鑑賞作品・・・267
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