パピとママ映画のblog

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HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY★★★

2017年09月06日 | アクション映画ーハ行
映画やドラマ、ライブツアーなどのメディアミックスを展開しているプロジェクトの劇場版『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ第2弾。収監されていた巨大スカウト集団のリーダーが釈放され、因縁深い「White Rascals」との対立が激化し、SWORD全体を巻き込む戦いへと発展していくさまを描く。前作から続投するおなじみのメンバーに加え、新キャストに中村蒼、NAOTO、小林直己、関口メンディー、津川雅彦、岸谷五朗、加藤雅也、笹野高史、高嶋政宏、木下ほうから多彩な顔ぶれが集結する。
あらすじ:五つのチームがしのぎを削るSWORD地区。ある日、かつて警察官に暴力を振るい収監されていた悪名高いスカウト集団「DOUBT」のリーダー、林蘭丸(中村蒼)が釈放される。DOUBTはROCKY(黒木啓司)率いる「White Rascals」と深い因縁があり、勢力拡大をもくろむ蘭丸はプリズンギャングと手を組み、SWORDをつぶすために抗争を仕掛けてくる。

<感想>最高にカッコいい男たちが、もの凄いアクションをする展開に痺れる!。今回は、新しい登場人物が大量に出て来るわけで、今までのメインキャラクターに当たる登場人物の人数が多いにもかかわらず、キャラ被りが一切ないという素晴らしさに感心する。しかし、五つのチームの連中だけでも覚えられないのに、人が多すぎて誰が誰だかイマイチよく分からないのが悩みであり、深刻なセリフのわりには、やってることはただの喧嘩なのだ。

それにまた増えて刑務所から出て来る元スカウト集団「DOUBT」のリーダー、中村蒼扮する林蘭丸の乱暴なことといったらない。そして、狂犬キャラと言うと、独りで大人数に襲い掛かり、火のついた松明で殴ったり、足の肉を噛みちぎったりし、相手の骨を片っ端から折るという、まるでキチガイのような攻撃を仕掛ける。それが達磨の日向さんなんですが、最高ですね。

よくもあれだけの不良にヤクザという限られた枠組みの中で、これだけのバリエーションを持ったキャラクターたちが出て来るということに感心しました。中でも怪力だが優しい青年という、関口メンディーさんが演じるフォーがいい。彼にぴったりのキャラクターで登場し、観ている人たちの不安を一気に吹き飛ばしてくれる。
Mighty Warriorsの本拠地であるCLUB「Funk Jungle」で披露するムキムキの筋肉を見せてダンスを踊るのもカッコいいんですが、両手にビニール袋をいっぱい下げて、笑顔で歩み寄る彼の姿。オーバーホールに白いTシャツ姿で、片側のベルトを外している。子供たちに食糧を買って来る時の服装が本当に可愛らしいんですから。

ノボルの町田さんが意外に戦闘力があったりして、ヤマトの鈴木伸之さんは、相変わらずのおバカでがっかりしたり、小林直己が演じるターミネーター源治もやけに目立っていたし。
政治家や警察と結託した巨大ヤクザ組織の土地開発に対抗する、地元ヤンキー集団という構図は、いつまで続くのだろうか。ヤクザと言えば九龍組、善信会・会長の善信吉龍を演じるのが岸谷五郎であり、こいつは本当に嫌な奴という、心底思えるゲスさも凄く印象に残ります。目力が、もの凄い迫力です。他のヤクザの役者さんたちも、岩城滉一さんや総領の津川さん他、みな威厳があってよろしいようで。警察の西郷の豊原さんは、出番が多かったり。
無限の岩田剛典ちゃん演じるコブラとか、琥珀のAKIRAさんが雨宮兄弟からUSBを預かり、それには裏組織の金の流れを解明するもので、青柳翔の九十九のさんたちが、公にして公表しようと計画するのだが。そこへ、邪魔が入る。

「White Rascals」のROCKY(黒木啓司)を潰しにかかり、蘭丸はプリズンギャングと手を組み、SWORDをつぶすために抗争を仕掛けてくる。最後の地下鉄ホームでの対峙は、絶対にROCKYには負けて欲しくないし、SWORDの他の4つのチームがROCKYを助けるという仲間としての絆を見せつける戦いでもありました。

各チームのリーダーをパッと見て、がんちゃん(岩田)にロッキーの黒木啓司、窪田正孝さんに、林遣都くん、という顔ぶれの中に、誰って感じの鬼邪高の村山を演じてる山田くんとか。その中でも一際“拳”にこだわる鬼邪高校の村山良樹に扮する山田裕貴の底知れない怖さが垣間みえたりして、ダルそうにしているのにカッコよく見える、といった感じかな。
「HiGH&LOW」って、殴って殴られて、コミュニケーションを深める男たちの話なので、殴る側だって拳と心が痛いんだということが分るのだ。

男だから闘わなくちゃいけないし、ぶつかり合うし、コブラの岩ちゃんとタイマンのシーンが凄かった。セリフもどんどんアドリブを足して、その場で生まれたアイデアを、どんどん取り入れていくのもOKだそうです。
そして、「White Rascals」のロッキーの黒木さん、女性を守るという強い信念を持ったチームで、カリスマ性があるな~と、今回メンバーに加わるマルコの廣瀬さんとコゼットの松田さん。白い衣装で作品の世界観に会ったビジュアルもキマってましたね。
アーティストや格闘家など、色んなジャンルで活躍している人たちが集結しているのも面白いなぁと感じました。歌に踊りにラップと、ケンカシーンでお腹いっぱいの見る価値あり。そして、雨宮兄弟のTAKAHIROさんが、最後にヤクザに雇われたスナイパーに狙われるシーンは、まだ続編ありとみましたね。

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