夢見の記録
小田原に日帰りで来ていた。
駅前から箱根行きのバスに乗る。
二人の男性の間が空いていた。
俯いている人と正面を向く人。
正面を向く人と一瞬目が合った。
俯いている人は咳がひどく、
激しく咳き込んだ時に痰が飛び、
私の膝に飛んできた。
病棟クラークで検体を運ぶ事もあった私は、
“検査科の人が検査しやすそう”な
検体に見えた。
箱根の目的地に二人の男性も降車。
私はホテルのロビーで、
ショーケースに飾られた昭和の雑貨を
眺めていた。
急に体調が悪くなり、そのホテルに宿泊することになった。
翌日すっかり体調も戻り、帰りのバスを
ホテルのロビーで待っていると、
昨日同じバスに乗車していた、
咳をしていた男性が
子供に処方された薬がないと、
知り合いと思われる看護師さんに話していた。
その薬は私も処方されていて、
もう必要ないので譲ることにした。
バスで小田原駅に到着。
昨日バスに乗る前に寄った雑貨店へ。
見本の本を慌てて持ってきて
しまっていたのでお返しに。
定員の方に持ち出してしまった事を
謝罪し、書籍の場所に移動する。
見本を見て欲しかった本を手に取り、
「…between autumn and spring.」
と本文の一節を呟き、
雑貨店の店員さんをどこかで
見たことに気づく。
昨日同じバスに乗っていた、
正面を向いていた人だ。
そう思ってレジを見ると、
店員さんもこちらを見ていた。
〜目が覚める〜
*『…between autumn and spring.』は
寝る前に読んだ『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる』に
出てくる一節でした。