▽血統徒然△

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血統関連の良書紹介

2004年12月02日 | 血統
自分の反省を込めて申し上げると、間違った血統観を植え付けられるような悪書を最初に読んでしまうと、それを矯正するのは大変です。基本的に人間は見たいものしか見えないし、理解したいものしか理解できないのです。ですから根拠があいまいだったり、遺伝の法則から演繹できない紛い物の理論から入っては視野が狭くなってしまいます。血統に知的好奇心を抱いた人は是非、下記の本から入門していただきたいと切に願います。

血統の森への招待状 神山稔著

競馬通信社の雑誌に8年かけて書いた原稿を纏め上げた労作。バリバリの理系の人なので妄想喚起力は少ないが、曖昧なこと、根拠が無いことは一切書かれておらず歪んだ血統観を持たないための入門書としてはお薦めです。とっくに絶版になっていたと思っていたのですが、まだアマゾンには在庫があるようです。

競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 吉沢譲治著

馬事文化賞受賞作。読みやすく血統ロマンを強く感じさせる一冊です。長らく大量の血統表と対峙してきた著者が父系の興亡を史実に基づいてわかり易く解き明かしてくれます。IK信者からは「間違いだらけの血統本」という烙印を押されていますが、どこがどう間違っているのか論理的に説明してくれた人は皆無です(笑)


血統基礎講座 尾林泰之著

基礎講座という書名ですが、血統表に親しみの無い人には意外と敷居が高い本かもしれません。サラブレッドの資質の源泉とも言えるキーホースに焦点を当てた明快で読了すると血統表を見る力が確実に高まる本です。

名馬の生産―世界の名生産者とその方式 エイブラム・S・ヒューイット (著), 佐藤 正人(訳)

これは定番中の定番で馬産にかかわる人の本棚には必ず鎮座している本です。欧米の名生産者の軌跡を史実に忠実に網羅しています。名生産者たちがどのような配合哲学を持っていたかよく理解できます。多くの血統本のネタ本としても有名。一時期入手不可能でしたが、増刷がかかって現在は容易に入手できるようです。

香港的馬名

2004年12月02日 | Weblog
ダンスインザムード=隨心起舞
テレグノシス=千里通
カルストンライトオ=金鎮之光
サニングデール=陽光谷
デュランダル=多旺達

うーん、中国語というのは面白いですね。デュランダルが一番カッコ悪いかな。