またしても統計的裏づけを取らずに記憶だけで書きますが、まず歴史を遡って日本におけるミスプロ黎明期においてダートで期待されただけのパフォーマンスを演じる名馬がいたかといえば、これといった馬はいなかったわけですね。黎明期のミスプロ系といえばジェドロバリーやスキャンやリズムといった種牡馬たちですが、条件級はともかく大きいところでは底力不足が露骨だったです。創設期から5年ぐらいのフェブラリーステークスは大挙出走してくるものの、勝つのは傍流のB級ノーザンダンサー系種牡馬が妙に多かったです。様相が変わってきたのは、ミスプロ軽種牡馬の真の大物、アフリートとフォーティーナイナーがやってきてからです。とはいえ準オープンぐらいでは華々しいものの、期待されたほど大物は出ていないですね。アドマイヤドンを別格とするとパッと頭に浮かぶ近年のダートの名馬はミスプロ系じゃないんですよね(細かく言えばいないことも無いが)。今年のダートの大物候補は、先日圧勝して路線変更でスターの道が見えてきたメイショウボーラー(タイキシャトル産駒)や、SS産駒のスパイキュールあたりなんですね。一頭ぐらいダートのアイドルホースになるようなフォーティーナイナー産駒やアフリート産駒を期待したいのですが・・・
追記 一応ターゲットで重賞成績がどうなっているかを出力してみました。
追記 一応ターゲットで重賞成績がどうなっているかを出力してみました。
◆種牡馬別集計 集計期間:2001.1.7 ~ 2005.1.9 ソート: 着別度数順(ダート重賞のみ) ------------------------------------------------------------------ 順位種牡馬 着別度数 勝率 連対率複勝率 1走当賞金 ------------------------------------------------------------------ 1 ブライアンズタイム 5- 4- 3-18/30 16.7% 30.0% 40.0% 1462万 2 Broad Brush 5- 2- 3- 6/16 31.3% 43.8% 62.5% 2301万 3 フォーティナイナー 4- 6- 6-37/53 7.5% 18.9% 30.2% 766万 4 アサティス 4- 4- 1-21/30 13.3% 26.7% 30.0% 1024万 5 アフリート 4- 1- 4-37/46 8.7% 10.9% 19.6% 648万 6 サンデーサイレンス 3- 2- 2-19/26 11.5% 19.2% 26.9% 1207万 7 コマンダーインチー 3- 2- 2-21/28 10.7% 17.9% 25.0% 906万 8 End Sweep 3- 1- 1- 7/12 25.0% 33.3% 41.7% 1283万 9 ティンバーカントリ 2- 2- 3- 4/11 18.2% 36.4% 63.6% 2775万 10 スターオブコジーン 2- 1- 0- 5/ 8 25.0% 37.5% 37.5% 1262万 11 French Deputy 2- 0- 2-10/14 14.3% 14.3% 28.6% 1505万 12 Kingmambo 2- 0- 2- 7/11 18.2% 18.2% 36.4% 1145万 13 Gulch 1- 2- 1- 9/13 7.7% 23.1% 30.8% 1446万 14 プラウドデボネア 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 1712万 15 ロイヤルアカデミー 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 932万 16 タヤスツヨシ 1- 0- 3- 7/11 9.1% 9.1% 36.4% 847万 17 トニービン 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 633万 18 Wild Rush 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0%100.0% 2600万 19 シャンハイ 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 658万 20 エブロス 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 577万 -----------------------------------------------------------------さすがにミスプロの二傑は頑張っていますが、細かく見ると地方重賞の勝ち鞍でかなり底上げされているんです。一走当賞金の低額がそれを物語っています。ダートのサイアーランキングでは1位2位を争うフォーティーナイナーとアフリートですが、特に中央ダート重賞での信頼度はかなり低いんですね。ガーネットSで一番人気のサニーミラクルが3着に終わったのも如何にもらしいといった感じでしょうか。勝率を見れば重賞でダート種牡馬の2傑産駒を期待しすぎるのは禁物かと・・・ フォーティーナイナーは米国で種牡馬としての馬生を過ごした方が幸せだったのは間違いのないようです。なむなむ