旅人が夕暮れに、ある家に宿を求めたところ快く泊めてくれた。夜中に、家の夫婦がひそひそ「半殺しにしようか、手打ちにしようか」と話している。とんでもない家に泊まってしまったと思った旅人は、荷物をとりまとめて大慌てで逃げ出した。旅人が別の家で、その話をすると、「半殺し」とは「ぼたもち」、「手打ち」とは「そば切り」のことで、夫婦はどちらを作って旅人をもてなすかと相談していたのである。
「ぼたもち」は昔からお彼岸だけでなく、来客や祝い事に良く作られたもてなし料理の一つであるが、今日は「彼岸の中日」で仏前にお供えした家も多いであろう。「ぼたもち」は「おはぎ」とも呼ばれるが、その名前の由来を考えてみることにしよう。
地方によっては作り方で区別しているところもあるらしい。
★餡をまぶしたものをぼたもち、黄な粉をまぶしたものをおはぎ。
★漉し餡をぼたもち、粒餡をおはぎ。
★餅の状態になるまで米を完全についたもの(皆殺し)をぼたもち、米の粒が残った状態のもの(半殺し)をおはぎ。
また季節で呼び分けている例もある。
★春夏はぼたもち、秋冬をおはぎ。
ではいったい何が正しいのか。今では一般的ではないが、ぼたもちには季節によって正しい呼び方がある。
春:春は牡丹の花が咲く季節であるから、牡丹の花に見立てて『牡丹餅』(ぼたもち)。
夏:餅のように音を立てて搗かずにすむところから、搗き知らず→着き知らずとしゃれて、夜は船が着いたのが暗くて分からないところから『夜船』。
秋:秋に咲く萩の花に見立てて『御萩』。
冬;搗き知らず→月知らずとしゃれて、月が見えないのは北側の窓として『北窓』。
食べ物の呼び名一つにも、季節感や自然を大切にした先人達の風流心には感心するばかりである。では私も、美味しいお茶でも入れて、ご先祖様と一緒に『牡丹餅』をいただくことにしよう。
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